肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

ダイエットも健康も 肝臓こそすべて この本も是非読んで欲しいです

2024年06月29日 | 学会研究会報告新聞記事など

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この本是非読んで欲しいです。肝移植をする際に提供する肝臓の持ち主が脂肪肝であれば移植ができない。そのために必死に脂肪肝を改善しようと頑張ってきたときの経験や研究から導き出してきた話し。わたしのにこたまダイエットの本ももちろんこの先生の理論の中で実践する1つの方法になると思います。
肝臓が果たすべき役割を果たしてくれている役割をしることで肝臓をいたわってあげたくなる、いたわってあげなきゃって思いが強くなるそんな本でもあります。自分を大事にすることにもつながるそんな、肝臓からの視点ではなしがすすんでいく。とても読みやすくてわかりやすかったです。
運動もやりやすいものが紹介されてるので是非。

ダイエットも健康も 肝臓こそすべて 単行本(ソフトカバー) – 2022/8/8 
尾形 哲  (著)
脂肪肝は、お酒をたくさん飲む人の病気だと思っていませんか。

お酒を一滴も飲まなくても脂肪肝になってしまう人が増えており、現在、日本人成人の「3人に1人」が脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝疾患〈NAFLD〉)であるといわれています。
脂肪肝を放置すると、脂肪肝炎から肝硬変、肝臓癌といった深刻な肝臓の病気になることもあります。また、糖尿病をはじめとした多くの生活習慣病は、肥満や脂肪肝を起点としてドミノ倒しのように生じてきます。
脂肪肝は「死」に直結する怖い病気なのです。

この脂肪肝を改善するにはどうしたらよいでしょう。
著者は、肝臓から脂肪を落とすには、「肝臓をいたわることが大切」だといいます。

本書で紹介する肥満、脂肪肝を改善するメソッドの極意はたった7つです。
病院に行かなくても、だれでも自宅で、今日から実践できる食べ方や運動の方法を「肝臓をいたわる7つの習慣」としてまとめました。
この「7つの習慣」には、著者が生体肝移植のドナー指導で培った脂肪肝改善法のノウハウと、佐久市立国保浅間総合病院の肥満・脂肪肝改善専門外来「スマート外来」で、著者が糖尿病専門医とともに食事や生活習慣を研究したエッセンスがすべてつまっています。

ダイエット、健康の要(かなめ)は肝臓です。
なぜ肝臓をいたわると健康になるのか。確実にやせることができるのか。
本書では、代謝や解毒、免疫という3つの重要な働きを解説し、「肝臓こそ健康の肝(きも)」である理由についても、深掘りして解説します。

「肥満・脂肪肝改善バイブル」の誕生です。

本書の構成
巻頭カラー
プロローグ やめませんか? やせる目的だけの「食事制限」
第1章 実践スマートメソッド 脂肪肝改善プログラム
第2章 肝臓をいたわるとカラダが蘇る
第3章 糖・酒・薬を減らして肝臓をいたわる
第4章 腸をきれいにして肝臓をいたわる
第5章 筋肉を増やして肝臓をいたわる
エピローグ 肝臓をいたわる生き方

にこたま肝臓ダイエットの本はこちら
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糖尿病のある方に増える可能性のあるがん 2024年 第67回日本糖尿尿病学会より ケアネットさんから

2024年06月17日 | 学会研究会報告新聞記事など

糖尿病のある方に増える可能性のあるがん 2024年 第67回日本糖尿尿病学会より
糖尿病を持っている患者さんたちでどのようながんが増えやすいかという分析をしたところ、肝臓がん、膵がんがやはり高い数値となっていました。

以下ケアネットさんの記事がまとまっていたので見ていただければ幸いです。

糖尿病とがんの相互関連性、最新の知見は?/日本糖尿病学会     
公開日:2024/06/17
 近年、糖尿病とがんの相互関連性が着目されており、国内外で研究が進められている。日本では、2013年に日本糖尿病学会と日本癌学会による糖尿病とがんに関する委員会から、医師・医療者・国民へ最初の提言がなされた。糖尿病は全がん、大腸がん、肝がん、膵がんの発症リスク増加と関連するとされている。5月17~19日に開催された第67回日本糖尿病学会年次学術集会で、シンポジウム11「糖尿病とがんをつなぐ『腫瘍糖尿病学』の新展開」において、能登 洋氏(聖路加国際病院内分泌代謝科)が「糖尿病とがんの関係 2024 update」をテーマに講演を行った。講演の主な内容は以下のとおり。

糖尿病患者はがん死リスクが高い
 日本での2011~20年における糖尿病患者の死因は、多い順に、がん(38.9%)、感染症(17.0%)、血管障害(10.9%)となっている1)。糖尿病患者のがん死リスクは一般人よりも高く、糖尿病により発がん・がん死リスクが増加する可能性が注目されている。糖尿病を有するがん患者は生命予後・術後予後が不良であることがメタ解析で示されている。能登氏によると、糖尿病とがんはさまざまな要因を介して相互関連しているという。
 糖尿病に伴うがんリスクの倍増率に関する研究によると、糖尿病がある人では、ない人と比べて、がん死リスクは1.3倍、がん発症リスクは1.2倍増加していることが示されており2)、能登氏は、がんは糖尿病の「合併症」とまでは位置付けられないが、関連疾患、併発疾患としては無視できないと述べた。糖尿病に伴う発がんリスクのがん種別では、海外のデータによると、リスクが高い順に、肝がん(糖尿病がない人と比べて2.2倍)、膵がん(2.1倍)、子宮がん(1.6倍)、胆嚢がん(1.6倍)、腎がん(1.3倍)、大腸がん(1.3倍)などが並んでいる2)。国内のデータによると、肝がん(2.0倍)、膵がん(1.9倍)、大腸がん(1.4倍)となっており3)、主に消化器系の発がんリスクが有意に高いことが判明した。
 また能登氏は、上記の海外のデータにおいて、糖尿病を有する男性の前立腺がんの発症率は通常の0.8倍となっており、前立腺がんにはなりにくいことを興味深い点として挙げた。これは、糖尿病の場合はテストステロンが低くなることと関連しているという。

糖尿病患者のがん発症メカニズム
 現在想定されている糖尿病により発がんリスクが高まる機序について、能登氏は解説した。高血糖と高インスリン血症という主な2つの因子が、正常細胞をがん化し、がん細胞を増殖させていくと考えられている。また、高血糖により血中酸化ストレスが増加すると、染色体にダメージを与え、正常細胞ががん化する。さらに、高血糖自体が細胞増殖のエネルギーとなり、がん化した細胞の増殖が促進される。また、インスリンは直接的に発がんプロモーションに関与する。IGF-1という成長因子を介して間接的にも発がんを促進すると考えられている。さらに最近の研究によると、mTOR経路ががんに関わってくる遺伝子を促進したり、あるいは、正常細胞は発がん細胞を抑制しようとする細胞競合という機能を持っているが、インスリンによって細胞競合機能が抑制されてしまうことで、がん細胞が増殖しやすくなったりすることが判明した。また、糖尿病や肥満は全身的な炎症が慢性的に存在する。この炎症が、発がん・がんの増殖により拍車をかけることが考えられるという。最近では、さまざまな糖尿病治療薬が、発がん・がんの増殖に対して関連しているという仮説もあり、研究が進められている。
 能登氏は、高血糖と高インスリン血症はどちらが発がんに影響しているかについて、以下の研究を取り上げて解説した。米国の研究によると、糖尿病患者は、糖尿病の発症から5~10年後に発がん倍率が1.3倍のピークを迎え、その後は低下するという。インスリン分泌能をC-ペプチドに置き替えてみると、発がん倍率とほぼパラレルな推移が認められる。一方、HbA1cで示される高血糖は、10~15年後にピークに達する。そのため、発がんへの影響は、高インスリン血症のほうが主体であることが推測されている4)。
 一般的に欧米人よりもアジア人のほうがやせ型の人が多く、肥満度が低い。肥満は高インスリン血症を引き起こすため、肥満のほうが、発がんリスクが高くなると考えられている。しかし、能登氏らが実施したアジア人を対象とした調査によると、アジア人糖尿病患者の発がんリスクは低いだろうという予想に反して、男女共に、欧米人よりもアジア人のほうが発がんとがん死リスクが高いという結果になった5)。高血糖と高インスリン血症のがんへの影響は人種によっても変化する可能性がリアルワールドデータにより示唆された。
 能登氏はここで、データ解釈上の注意点があることを指摘した。糖尿病患者は高齢・肥満によりがん発症リスクが高まるという交絡因子があるが、これは解析時に調整することができる。一方、糖尿病患者は日頃から検査を受けることが多いため、がん発見率も高まる。この「発見バイアス」は考慮しなければならない。実際のがん発症リスクは、前述の数値よりも低いであろうという。また、がん患者は糖尿病になりやすく、実は膵がんを先に発症し、それが糖尿病を引き起こしていたが先に糖尿病が診断されたという因果の逆転も考えられる。その点に気を付けて解釈をしなければならない。

血糖変動幅を小さくすれば、がんリスクは低下するか?
 高血糖ががんのリスク因子であるならば、血糖コントロールをよくすれば、がんのリスクは低くなるのかということについて、海外での心血管疾患に関するメタ解析の副次結果が提示された。発がんリスク、がん死リスクのいずれも、厳格な血糖管理をしても、がんのリスクは下がらないということが示唆された6)。また、能登氏らが実施した日本人を対象としたHbA1cと発がんリスクに関する研究によると、HbA1cが5.5~6.4%を基準値として、それよりも血糖コントロールが悪くても、発がんリスクはほとんど変わらなかった7)。
 さらに踏み込んで、HbA1c変動と発がんリスクに関するデータでは、HbA1cの変動幅が大きい人ほどがんリスクが高まることが判明した8)。また、アジア人を対象とした海外のデータでも、発がんリスク・がん死リスクともに、HbA1c変動幅が大きいほうが、リスクが高くなることが明らかとなった9)。
 ただし、観察研究で関連性が示されても、バイアス残存などのため因果関係にあるとは限らない。また、因果関係にあっても、是正・予防によりリスクが低下するとは限らないという。現時点では、HbA1cの変動幅はがんリスク評価マーカーとして活用するのが妥当で、Time in Range(TIR)もリスク評価マーカーとして有用かもしれない。

がんと糖尿病に共通するリスク因子:食事と運動
 能登氏は、がんと糖尿病に共通してリスクを上昇させる食事例として、赤肉・加工肉の過剰摂取、高Glycemic index(GI)食摂取を挙げ、逆にリスクを下げる食事例として、野菜、果物、食物繊維、全粒(未精白)穀物、魚をカロリーやバランスの管理をしたうえで摂取することを挙げた。
 糖質制限・低炭水化物食には、以下のような功罪があるため慎重に行う必要がある。
・血糖コントロール・減量に有効だが、1~2年で効果消失する。
・糖尿病発症リスクは変わらない(J-カーブ示唆)。
・さらに、極端な食事制限を長期間続けると、総死亡・がん罹患/死亡・心血管死亡が増加することも報告されている。
 ある日本の観察研究によると、運動量とがんに関しては、運動量が多いグループほどがんリスクが低下することがわかっているため10)、運動ががんの予防につながる可能性があると能登氏は述べた。ただし、ベースラインにおいて、元々身体的な制限があるため運動できない人や、逆に元から健康志向が強い人が含まれるといった交絡因子が含まれることも考慮しなければならないという。
 最近では、国内でも保険適用による減量手術がある。食事・運動を介さずに手術で劇的に短期間で減量した場合も、糖尿病とがんのリスクを劇的に減少させることが報告されている11)。体重を減らすことが非常に重要であることを示すデータとなっている。

糖尿病治療薬はがんリスクに影響するか?
 高インスリン血症はがんのリスク因子となるが、インスリンを治療薬として使用する場合は、がん死リスク・発がんリスク共に変化がないことがわかっているという12)。インスリンにより血糖値が劇的に下がるため、リスクが相殺されて、リスクがプラスにもマイナスにもならないのではないかと推察されている。そのほかの糖尿病治療薬とがんリスクについては、エビデンスは限定的だが、メトホルミンはがんリスクを低下させる可能性がある。ピオグリタゾンは、投与された患者で膀胱がんの発生リスクが増加する可能性が完全には否定できないので、膀胱がん治療中の患者には投与を避けることと添付文書に明記されている。
 日常診療では、糖尿病とがんに関する日本糖尿病学会と日本癌学会による医師・医療者への提言を参照のうえ、性別・年齢に応じて適切に科学的に根拠のあるがんのスクリーニングを患者に受診するよう促す必要がある。

がん患者における糖尿病
 能登氏は最後に、日本での糖尿病を有するがん患者の割合を述べた。糖尿病を有するのは、全がん患者の20.7%、男性では21.8%、女性では19.4%。肝がん患者の32.1%、膵がん患者の31.7%が、糖尿病を合併している13)。なお、日本の一般成人の糖尿病有病率は15%程度である。
 また、韓国で実施されたコホート研究によると、がんの既往がない人と比べて、がんの既往のある人・現在がんに罹患している人は、がん全般で糖尿病発症リスクが35%高まることが示された14)。とりわけ膵がんでは5.15倍に跳ね上がる。デンマークで実施されたコホート研究も韓国のデータと同様に、膵がんの糖尿病リスクが5倍となっている15)。
 能登氏は今後の課題として、がんに伴う糖尿病リスク増加機序と経過の究明や、最適な治療法・コントロール目標値・医療者連携の確立を挙げ、研究を進めていきたいとまとめた16)。

■参考
1)中村二郎ほか. 糖尿病. 2024;67:106-128.
2)Ling S, et al. Diabetes Care. 2020;43:2313-2322.
3)春日雅人ほか. 糖尿病. 2013;56:374-390.
4)Hu Y, et al. J Natl Cancer Inst. 2021;113:381-389.
5)Noto H, et al. J Diabetes Investig. 2012;3:24-33.
6)Johnson JA, et al. Diabetologia. 2011;54:25-31.
7)Kobayashi D, Endocr Connect. 2018;7:1457-1463.
8)Saito Y, et al. Cancer J. 2019;25:237-240.
9)Mao D, et al. Lancet Reg Health West Pac. 2021;18:100315.
10)Inoue M, et al. Am J Epidemiol. 2008;168:391-403.
11)Adams TD, et al. N Engl J Med. 2007;357:753-761.
12)ORIGIN Trial Investigators. N Engl J Med. 2012;367:319-328.
13)Saito E, et al. J Diabetes Investig . 2020;11:1159-1162.
14)Hwangbo Y, et al. JAMA Oncol. 2018;4:1099-1105.
15)Sylow L, et al. Diabetes Care. 2022;45:e105-e106.
16)後藤温ほか. 糖尿病. 2023;66: 705-714.

(ケアネット 古賀 公子)


「お酒を減らしたい」と感じたら 北海道新聞2024年5月26日の記事

2024年05月29日 | 学会研究会報告新聞記事など

道新の記事のリンク先は以下、イラストが見れますので是非
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1016511/

「お酒を減らしたい」と感じたら
□あらかじめ1日に飲む量を決めて、自分でコントロールできるか?
□1週間のうち、飲酒しない日を作れるか?
□飲酒によって家族や周囲に迷惑をかけていないか?
□飲酒によって体や心に不調が出ていないか?
→一つでもチェックできなければ、気軽に精神科に相談を
(白坂知彦への取材を基に作成)有田麻子さん記事
北海道新聞2024年5月26日の記事から引用

北海道新聞で上記のチェックリストがありました。肝臓外来をしてると4つ目の項目が不調がでていることになる方が多いので、相談した方がいいパターンになってきます。精神科にはなかなかか相談しずらいと思っている方は、内科でもまずは相談しつつ、なかなか無理そうだってことで受診を決心される方もいます。肝臓外来でも、多くの方がアルコールで悩んでいらっしゃいます。まずは出来ることからでも少しずつしてみましょう。生活習慣病にもリスクがあることが厚労省からも指針が出ていることにも触れていたので是非読んで欲しい記事ですねえ。
道新の購読をするとログインできるようになるので是非ご検討ください。
無料の会員登録をすると、月5本の記事全文を読むことが出来るそうです。これは是非登録ですねえ。


参考までにこちらのスライド載せておきます。


MASLD(metaborlic dysfunction-associated steatotic liver disease)の診療アルゴリズム

2024年04月25日 | 学会研究会報告新聞記事など



MASLD(metaborlic dysfunction-associated steatotic liver disease)の診療アルゴリズムがわかりやすくなってきた気がします。
学会誌の図をスライドに起こしてみました。
脂肪肝からさらにNASHという病態が脂肪肝炎を起こしている状態として注目されて、この言葉が代謝的な性質を加えた名称になって、MASHとなってきました。具体的にどのような患者さんを消化器内科に紹介するといいかというアルゴリズムの検討がされてきていて、肝臓学会雑誌の肝臓に川中美和先生たちの論文があって、これだとわかりやすいかもと思えました。
ALT>30という条件とFib4>1.3と血小板数20万未満を組み合わせて絞り込むとより精度が上がるという考える方法なら浸透しやすい気がしました。
←この図を上の写真のように作ってみました。
川中美和,藤井英機,岩城慶大,他.奈良宣言(ALT over 30)のMASLD(metaborlic dysfunction-associated steatotic liver disease)における臨床的意義の検証. 肝臓 2024;65(4):186-191


「生きる」しくみ コレステロール 食べ物から直接吸収せず 道新2024.4.17

2024年04月18日 | 学会研究会報告新聞記事など

道新のくらし欄にコレステロールの記事が載っていました。卵を食べると上がると言われてきたコレステロールですが、そうではないんですよーって言うことが書かれています。卵を安心して食べるためにも是非読んでいただければと思います。
道新の会員の方はホームページからアクセスできます。https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1001147
以下、道新の記事の引用です。

「生きる」しくみ コレステロール 食べ物から直接吸収せず 道新2024.4.17 より
近年の研究により、食べ物に含まれるコレステロールは直接吸収されて血液中のコレステロールとなるわけではないことが明らかになりました。例えば、コレステロールを大量に含んでいることで有名な卵を1日に数個食べたとしても、血液中のコレステロールは増えないのです。高コレステロール血症を指摘されて、卵や肉類を我慢していた皆さん、気楽に卵を楽しんでください。(當瀬規嗣=とうせ・のりつぐ、道文教大教授、札医大名誉教授)

低容量アスピリンは脂肪肝を減らすかも?ケアネットさんから

2024年04月02日 | 学会研究会報告新聞記事など



スライドは脂肪肝の新しい略語の分類変化です。2023年6月からこの名称への変更が進んできています。

低容量アスピリンが、心筋梗塞や脳梗塞の予防に効果があるかもって話しはよく検討されているのですが、脂肪肝についての検討がされていました。炎症性疾患の背景を予防することにつながるという共通点が効果を実現させているのかも知れません。食事療法だけではなかなか改善しない方へ使える方法になっていくのかも知れませんねえ。
それにしても半年で30%の脂肪率の変化がマイナス8.8%って約40%も減少するというデータはびっくりでした。

以下ケアネットさんからのコピペですーーーーーーーーーーーーーー
低用量アスピリンは肝脂肪を減らすか?~MASLD対象RCT/JAMA
提供元:ケアネット公開日:2024/04/02   

 脂肪性肝疾患の1つであるMASLD(metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease)は、進行すると肝硬変や肝細胞がん、その他の合併症のリスクが高まるとされている。しかし、本邦においてMASLDに対する治療薬として承認されている薬剤はなく、治療法の開発が望まれている。アスピリンは前臨床研究や観察研究において、MASLDから肝線維化や肝細胞がんへの進展を抑制する可能性が示されており、MASLDの治療薬候補の1つと考えられている。そこで、米国・マサチューセッツ総合病院のTracey G. Simon氏らの研究グループは、海外第II相プラセボ対照無作為化比較試験を実施し、肝硬変を伴わないMASLDに対する低用量アスピリンの治療効果を検討した。その結果、低用量アスピリンは肝脂肪量を減少させることが示された。本研究結果は、JAMA誌2024年3月19日号にPreliminary Communicationとして掲載された。
 本研究は、肝硬変のないMASLD患者80例を対象とした。対象患者を低用量アスピリン群(1日1回81mg)とプラセボ群に無作為に1対1の割合で割り付け、6ヵ月投与した。主要評価項目は、投与6ヵ月時点におけるMagnetic Resonance Spectroscopy(MRS)に基づく肝脂肪量の変化であった。主要な副次評価項目は、投与6ヵ月時点におけるMRSに基づく肝脂肪率の変化、MRSに基づく肝脂肪量30%以上減少の達成率、Magnetic Resonance Imaging-Proton Density Fat Fraction(MRI-PDFF)に基づく肝脂肪量の変化および肝脂肪率の変化であった。

 主な結果は以下のとおり。
・主要評価項目の投与6ヵ月時点におけるMRSに基づく肝脂肪量の変化は、プラセボ群が3.6%であったのに対し、低用量アスピリン群は-6.6%であり、低用量アスピリン群が有意に減少した(群間差:-10.2%、95%信頼区間[CI]:-27.7~-2.6、p=0.009)。
・投与6ヵ月時点における肝脂肪率の変化は、プラセボ群が30.0%ポイントであったのに対し、低用量アスピリン群は-8.8%ポイントであり、低用量アスピリン群が有意に減少した(群間差:-38.8%ポイント、95%CI:-66.7~-10.8、p=0.007)。
・MRSに基づく肝脂肪量30%以上減少の達成率は、低用量アスピリン群がプラセボ群と比較して有意に高かった(42.5% vs.12.5%、p=0.006)。
・MRI-PDFFに基づく肝脂肪量・肝脂肪率の変化も、低用量アスピリン群がプラセボ群と比較して有意に優れた(それぞれp=0.004、p=0.003)。
(ケアネット 佐藤 亮)原著論文はこちら Simon TG, et al. JAMA. 2024;331:920-929.


第34 回 北海道門脈圧亢進症研究会 大成功!50名参加

2024年03月18日 | 学会研究会報告新聞記事など



■第34 回 北海道門脈圧亢進症研究会 大成功! 50名参加
動画の配信は希望される方にアドレスを送付する形としています。
医療従事者限定となります。希望される方はコメント欄から所属とメールアドレスを記入頂ければ返信いたします。

聞きながらのメモなので、誤字脱字内容間違いあり得ますことお許し下さい。(文責川西 輝明)
⽇時︓2024年3月9日(土)15:00〜17:10
形式︓ハイブリッド開催
会場︓肝臓クリニック札幌水色の木もれ陽研修センター
北海道札幌市中央区北11条⻄15丁目2-1 桑園メディカルプラザ3F
オープニング15:00-15:05
開会の辞
札幌医科大学 医学部 消化器内科学講座 講師
阿久津 典之先生
歴史有る研究会、よろしくお願いいたします。
 
セッションⅠ各15分|15:05-15:35
座⻑
北海道⼤学病院消化器内科助教
荘拓也先生
演者
札幌医科大学医学部消化器内科学講座助教
沼田泰尚先生
「関節リウマチ治療の影響による肝線維症が原因と考えられた
⾷道静脈瘤の⼀例」
70歳代女性 NASHからの肝硬変
メトトレキサート6年間積算量は26g
食道静脈瘤あり 画像上は肝硬変無し 肝線維化からの門亢症を考え肝生検
F2/A2相等
低容量は抗炎症作用 高容量はがん細胞の葉酸合成を阻害
副作用は代謝の早い細胞に出現しやすい
ASTALTの上昇は一般的な副作用 メタボリック的な因子は肝障害進行させると考えられている
肝線維化の機序
アデノシン経路を介して線維化促進へ
ホモシステインからメチオニンの生成を妨げることでも線維化促進
定期的な画像内視鏡チェックが必要
MTXの投与開始時は正常範囲だったよう
○どの辺から変化があったか? その後は追えてないところがある
○MTXを10年くらいだと線維化の報告はあると目安になる量や期間は有るか?
相関がないと言われている。検討が必要と考えている。
○組織学的な線維化は中止で改善する可能性はあるか
内服を止めたことで改善したという報告はある
○肝生検を見るとIPHとかもあり得るかなと思ったが脈管系の変化は?
特になかった
○6年間で26gは多いと思うがどのくらいの量からか
明確な基準はない
元々脂肪肝はあったか?
前医では指摘はあったよう
 
演者
勤医協中央病院消化器内科内科医⻑
古山準一 先生
「⼼膜静脈経由で逆⾏性経静脈的塞栓術に成功した
孤⽴性胃静脈瘤の1例」
80歳代女性 C型肝炎 慢性肝炎 HCCも合併
Lgcf ウイルスは陽性
EIS後の変化あり
排血路は横隔膜下静脈が考えられた
心膜静脈から胃静脈瘤造影剤の停留不良のためヒスト0.5 リピ0.5で塞栓
腹水は発生したが 塞栓は良好 1年後血流は再開無し
ヒストとの合わせ技で成功
○根性でやった素晴らしい手技 予防でヒストはしないか?
怖いので予防ではしてない
○メインの排血路を塞いだのか?1対1で飛ぶのは大丈夫か
いつもやっているので、大丈夫か 濃くすると子カテが使えなくなる方がこわいから薄めにしてる
コアキシャルからの手技なのでコイルも怖い
○EOIを入れるためのフローコントロールのためではないのか?
同じ事をしてるメインの所が止まりながらEOIの追加は不要だったかもしれない位になっていたかも充分な塞栓を得るために追加した
○排血路が複数あったのか
シャントにうまく入ってくれたから上手くたまりやすくなった
 
セッションⅡ各15分|15:35-16:05
座⻑
天使病院消化器内科科⻑
髙木 秀安 先生
演者
北海道⼤学病院消化器内科
目野晃光 先生
「⾷道胃静脈瘤に対し経⽪経脾静脈瘤塞栓術を施⾏した⼀例」
50代女性 上部消化管出血疑いあったがはっきりせず
食道狭窄部の潰瘍からの出血経皮的カテーテル動脈祖先術で止血
吐血で搬送 接合部胃側潰瘍あるも出血無し 門脈血栓はダナパロイドで溶けた
2回目吐血 白色栓ありEVL
3回目クリップ 4回目ははっきりせず 5回目はっきりせず 6回目もはっきりせず
強皮症25年前 プレドニゾロン10mg
抗RNP抗体陽性
CTで吻合部静脈瘤 門脈血栓 内視鏡で白色栓ありEVL
カテーテル治療を検討した BRTOは無理 PTOは門脈血栓あり
経皮経脾(PTSO)なら行けそうと言うことでチャレンジ
IPHが合併した症例はあるが合併率は明らかになっていない
○確認ですがIPHは確認してるか?
肝生検してるが明らかになっていない
○PSEしてるが脾臓が腫れてるのでPSEの追加は?コイルで塞栓したが簾状だがコイルで詰めた?脾臓刺してぬく時ヒスト詰めるのか?
汎血球減少と出血の繰り返しがあったのでPSEより静脈瘤治療を優先した。
簾状は左胃静脈にコイルとEOIでしてる
抜去はコイルを置きつつヒスト併用して抜去した
○内視鏡的にはみえてないが、矢崎先生は見えてた 噴門静脈叢出血で手強いやつ超音波内視鏡するとよく見える 出血点がわからない 病名的には噴門静脈叢出血という方がいいのではと
○PTSO第一選択なることは門脈血栓意外にあるか
門脈血栓あってもルートが厳しかったらPTOも有りと考えていた
○血栓の治療は
していない
 
演者
⼩林病院内科顧問
矢崎康幸先生
「門脈圧亢進症を呈したNASH肝硬変30例の検討」
除外診断しつつ集めた症例 24例 過去の経過で2例 生検で4例
女性が多かった11:19
肝がん6例 糖尿病の合併が67%
16例内視鏡的治療 NASH意外の症例は糖尿病の合併少ない
治療は急性出血10例と予防が7例
 
症例59歳女性 誘因なく吐血
ICG34% 当初はIPHを疑い、肝生検はNASH肝硬変だった
4回EIS 超音波内視鏡ではまだ残存あり慎重に見た F0再発あり追加EISして消失
 
症例68歳女性 胃孤立性静脈瘤 ヒストで治療
まとめ
NASH肝硬変の静脈瘤はまれであるが今後重大な疾患になるだろう
治療は相違点はなかった 女性に多く糖尿病の合併が多かった
○内視鏡の定期観察は決めているか
肝硬変は年一回、肝硬変でない方は得にすすめていない、しかし突然来る症例にあったりする
○治療後の再発は違いありそうか
アルコールは飲んでるとすぐ再発するが、NASHは再発はない。治療で進行がゆっくりになったり改善してるのではないかと 長期には予後が良さそうだと
 
特別講演16:05-17:05
座⻑
札幌医科大学 医学部 消化器内科学講座 講師
阿久津 典之 先生
演者
東京⼥⼦医科⼤学附属⾜⽴医療センター検査科・光学診療部内視鏡内科准教授
古市 好宏 先生
「門脈圧亢進症への私の挑戦
〜HCV治療の最新話題を含めて〜」
ふるいち先生
東京医科大学医学部卒業1998年
門亢症学会でも多数の賞を受けている
7年目で上司が一気に辞めて急にオーベン担当となった
試行錯誤してやってきた
留学はB型肝炎でマウス実験してきたが
臨床に戻りたくて門亢症にどっぷりつかってきた
この間講演してるがZOOMだったり骨折だったりで久しぶりの リアルは北海道
IVR時にガイドワイヤーを入れるのが辛くなって内視鏡が増えてきてると
120枚のスライド早回ししていく
研修医の閲覧
NBIを用いることでフィブリン栓は見つけやすくなるのかをしてみた
見やすい
 
EIS 左胃静脈まで入れたいとやっている
2回くらいでおわって半年後くらいにAPCしてる
RDIで静脈瘤の視認性がいい 注入成功率が上がりや再発率も低い
治療時間も短縮した 7人
ヘモグロビン濃度が高いところは黄色い波長が吸収されてるが、赤い波長は吸収されない為、結果的に赤くなる
ヘモグロビン濃度が低いところは、黄色い波長が吸収されずに残るため、黄色調に見える
孤立性胃静脈瘤 ヒストアクリル BRTO
特殊な静脈瘤 左側門亢症 胃体部静脈瘤Lgb
PSEもあわせた症例の紹介
再建空腸静脈瘤の治療 バルン内視鏡が適切長さの穿刺針が必要(こんかいのは長すぎた)
 
C型肝炎治療後の門亢症 DAA後
マヴィレットでほぼ100% 
HDDはDAA後も再発しやすい
門亢症はどうなのか 脾臓の硬さは 食道静脈瘤の再発での検討
肝臓も脾臓も柔らかくなる
脾臓の大きさの変化が一番関連すると出た 少しでも小さくなっているなら再発はない
DAAの治療後でも脾臓が大きくなってる人は静脈瘤再発する
 
貴重な実際の治療画像が多く勉強になりました。
○門亢症の前側は脾臓の硬さではないかと思っているがどうか
脾臓の相関関係エラストなどとやってみようと思うと
○胃の静脈瘤にEVLは穿孔してたが、今は結構行ける 4mm以内の太さならいけると思ってるがどうか
矢崎先生の発表を見てるのでありがとうございます。4mm以下ならいけると思っている。ヒスト入れても上手くいかなくてEVLの症例もあるのでそのとおりだと思うと
○左側門亢のLgbについては胃壁で何処まで注入するかやめ時は ぬいたあとの後出血対応は
BRTOしても上手くいかなくて、ヒスト入れて待期的にEISを二回してるやめ時は難しくてLGVの手前で辞めたいと思っていた、左に流れるときは危ないのでストップしてた ぬくときはヒストを入れてる
○挙上空腸で苦労した経験があるが何処させばいいのか
何処さしていいかがわからない、超音波内視鏡で探すといいが、やってみないとわからない手探りな部分がある
 
クロージング17:05-17:10
閉会の辞 手稲渓仁会病院 副院⻑ 辻 邦彦先生
特別講演頂いた古市先生遠路大変ありがとうございます。実践的な参考となる講演でありがとうございました。
第34回当番世話人の阿久津先生ありがとうございました。
関東に次いで2番目に長い会となっている。35回は勤医協の古山先生よろしくお願いいたします。
事務局、abbiさんありがとうございます。
 
代表世話⼈︓⼿稲渓仁会病院 消化器病センター辻 邦彦
当番世話⼈︓札幌医科⼤学 消化器内科学講座阿久津 典之
共催︓北海道⾨脈圧亢進症研究会、アッヴィ合同会社
(文責 川西 輝明)


慢性腎臓病に砂糖や人工甘味料が関係してるかも?100%ジュースの方がよい? ケアネットさんから

2024年03月14日 | 学会研究会報告新聞記事など

CKD(慢性腎臓病)、以前は高血圧や糖尿病などがあると起きてくると言っていたころがあったのですが、いまは、腎臓だけが悪くなってくる方もいたりして、定期的な健診などで指摘される方も増えてきました。日常生活の中に腎臓に負担をかけることがきっといろいろあるのだと思うのですが、その中の食品添加物的な話や、こういった甘みのものの話しが見え隠れするようになってきてる気がします。からだにいいとされる食品も時代によって変わったりもしますが、自然に近い少食だった頃の人類の食事が理想ってことになっていくのでしょうか。一つの分析の結果として見ていただければ、人工甘味料よりは100%ジュースの方がいいでしょうし、ジュースよりも果物で撮った方がいいってのもありそうな気がしますがそこが分析の限界だったりします。自分のライフスタイルに行かせることがあればぜひご検討いただければと思います。

以下ケアネットさんからのコピペですーーーーーーーーーーーーーーー
砂糖入り飲料は1杯/日でもCKDリスク上昇
提供元:ケアネット公開日:2024/03/14
 砂糖入り飲料または人工甘味料入り飲料を1日1杯(250mL)以上摂取することで、慢性腎臓病(CKD)の発症リスクが上昇し、それらの飲料を天然果汁ジュース(natural juice)または水に置き換えるとCKD発症リスクが低下したことを、韓国・延世大学校医科大学のGa Young Heo氏らが明らかにした。JAMA Network Open誌2024年2月5日号掲載の報告。
 砂糖や人工甘味料の摂取と2型糖尿病や心血管系疾患との関連を示すエビデンスは増えているが、腎臓に及ぼす影響については不明な点が多い。そのため研究グループは、英国バイオバンクのデータを用いて、3種類の飲料(砂糖入り飲料、人工甘味料入り飲料、天然果汁ジュース)の摂取量とCKDの発症リスクとの関連、およびこれらの飲料を別の飲料に置き換えた場合の関連を調査するために前向きコホート研究を行った。
 対象は、2006~10年に英国バイオバンクに登録し、食事アンケートに回答したCKDの既往歴のない参加者で、最長で2022年10月31日まで追跡された。主要アウトカムはCKDの発症で、多変量Cox比例ハザードモデルを用いて3種類の飲料とCKD発症との関連を推定した。飲料を別の飲料に置き換えた場合の影響の評価には代替分析法を用いた。

 主な結果は以下のとおり。
●合計12万7,830人(平均年齢[SD]:55.2[8.0]歳、女性:51.8%)が解析に組み込まれた。追跡期間中央値10.5年(IQR:10.4~11.2)時点で、4,459例(3.5%)がCKDを発症した。
●砂糖入り飲料を1日1杯以上摂取している群では、砂糖入り飲料を摂取していない群と比較してCKDの発症リスクが有意に高かった(調整ハザード比[aHR]:1.19、95%信頼区間[CI]:1.05~1.34、p=0.01)。
●人工甘味料入り飲料を1日1杯以上摂取している群でも、人工甘味料入り飲料を摂取していない群と比較してCKDの発症リスクが有意に高かった(aHR:1.26、95%CI:1.12~1.43、p<0.001)。
●天然果汁ジュースの摂取とCKD発症との間に有意な関連はみられなかった(aHR:0.99、95%CI:0.87~1.11、p=0.90)。
●1日1杯分の砂糖入り飲料および人工甘味料入り飲料を、天然果汁ジュースまたは水に置き換えることは、CKDの発症リスク低下と関連していた。
 ・砂糖入り飲料→天然果汁ジュース HR:0.93、95%CI:0.87~0.97、p=0.04
 ・砂糖入り飲料→水 HR:0.93、95%CI:0.88~0.99、p=0.03
 ・人工甘味料入り飲料→天然果汁ジュース HR:0.90、95%CI:0.84~0.96、p=0.03
 ・人工甘味料入り飲料→水 HR:0.91、95%CI:0.86~0.96、p=0.001
●砂糖入り飲料を人工甘味料入り飲料に置き換えても、CKD発症との有意な関連は認められなかった。逆も同様であった。

(ケアネット 森 幸子)
原著論文はこちら
Heo GY, et al. JAMA Netw Open. 2024;7:e2356885.


第34回 北海道⾨脈圧亢進症研究会 ご案内 2024.2.10作成 2024.3.6事前登録リンク修正

2024年03月06日 | 学会研究会報告新聞記事など



第34回 北海道⾨脈圧亢進症研究会 ご案内
⽇時︓2024年3月9日(土)15:00〜17:10
形式︓ハイブリッド開催
会場︓肝臓クリニック札幌水色の木もれ陽研修センター
北海道札幌市中央区北11条⻄15丁目2-1 桑園メディカルプラザ3F
オープニング15:00-15:05
開会の辞
札幌医科大学 医学部 消化器内科学講座 講師
阿久津 典之先生
セッションⅠ各15分|15:05-15:35
座⻑
北海道⼤学病院消化器内科助教
荘拓也先生
演者
札幌医科大学医学部消化器内科学講座助教
沼田泰尚先生
「関節リウマチ治療の影響による肝線維症が原因と考えられた
⾷道静脈瘤の⼀例」
演者
勤医協中央病院消化器内科内科医⻑
古山準一 先生
「⼼膜静脈経由で逆⾏性経静脈的塞栓術に成功した
孤⽴性胃静脈瘤の1例」
セッションⅡ各15分|15:35-16:05
座⻑
天使病院消化器内科科⻑
髙木 秀安 先生
演者
北海道⼤学病院消化器内科
目野晃光 先生
「⾷道胃静脈瘤に対し経⽪経脾静脈瘤塞栓術を施⾏した⼀例」
演者
⼩林病院内科顧問
矢崎康幸先生
「門脈圧亢進症を呈したNASH肝硬変30例の検討」
特別講演16:05-17:05
座⻑
札幌医科大学 医学部 消化器内科学講座 講師
阿久津 典之 先生
演者
東京⼥⼦医科⼤学附属⾜⽴医療センター検査科・光学診療部内視鏡内科准教授
古市 好宏 先生
「門脈圧亢進症への私の挑戦
〜HCV治療の最新話題を含めて〜」
クロージング17:05-17:10
閉会の辞 手稲渓仁会病院 副院⻑ 辻 邦彦先生
代表世話⼈︓⼿稲渓仁会病院 消化器病センター辻 邦彦
当番世話⼈︓札幌医科⼤学 消化器内科学講座阿久津 典之
共催︓北海道⾨脈圧亢進症研究会、アッヴィ合同会社

第34回 北海道⾨脈圧亢進症研究会参加方法のご案内
会場参加希望
研究会参加に伴う交通費は事務局と協議の上、ご参加者のご負担となります。
本講演会は、ハイブリッド(現地聴講 or WEB聴講)にて開催予定です。
現地聴講をご希望の際は、メール又は下記にご記載のうえ、
FAX返信をお願いいたします。
宛先︓アッヴィ合同会社田倉宛
メール︓hiroki.takura@abbvie.com
ご芳名︓
ご施設名︓
WEB参加希望
本講演会は、事前登録制となっております。
下記URLもしくは二次元バーコードより事前登録をお願い致します。
アクセス後、必要項⽬をご⼊⼒下さい。
登録完了後、メールアドレスへ視聴⽤URLが送付されます。
【事前登録URL】https://x.gd/WxTXt
問い合わせ先
アッヴィ合同会社
担当者氏名田倉弘樹電話番号080-4185-9546
FAX番号 011-241-0502 mailto:メールhiroki.takura@abbvie.com
代表世話⼈︓⼿稲渓仁会病院 消化器病センター辻 邦彦
当番世話⼈︓札幌医科⼤学 消化器内科学講座阿久津 典之
共催︓北海道⾨脈圧亢進症研究会、アッヴィ合同会社


週3個以上のたまごが脂肪性肝疾患と高血圧を予防するかも?

2024年03月02日 | 学会研究会報告新聞記事など


 日本養鶏協会から引用

週3個以上のたまごが脂肪性肝疾患と高血圧を予防するかも?って、ケアネットさんの記事から
たまごに伴う、良い効果はいろいろ報告されてきていますが、今回は脂肪肝に絡んだ報告。実際診療で改善してる人を診てきているので、これはあるべなあと共感しております。
以下ケアネットさんからコピペ

週3個以上の卵が脂肪性肝疾患と高血圧を予防?
提供元:ケアネット公開日:2024/03/01 
 卵の摂取が脂肪性肝疾患(steatotic liver disease)と高血圧症に対する保護的な効果を示し、週3個以上の摂取でそれらの発症リスクがより低くなることを、イタリア・Saverio de BellisのRossella Tatoli氏らが明らかにした。Nutrients誌2024年1月31日号掲載の報告。
 卵にはミネラルやビタミンなどの豊富な栄養素が含まれているが、コレステロール含有量も卵黄1個当たり180~225mgと多いため、しばしば生活習慣病の“悪者”扱いされることがある。しかし、これまで卵の摂取と疾患、とくに脂肪性肝疾患のリスクとの関連を調査した研究は乏しく、さらにその結果には一貫性がない。そこで、研究グループは、脂肪性肝疾患や高血圧症の発症リスクに対する卵摂取の影響を調査した。
 研究グループは、南イタリアの胆石症に関する多施設コホート研究であるMICOLプロジェクト(2017年開始)から60歳以上の908人を抽出して解析した。脂肪性肝疾患と高血圧症の有無によって、(1)脂肪性肝疾患なし/高血圧症なし、(2)脂肪性肝疾患なし/高血圧症あり、(3)脂肪性肝疾患あり/高血圧症なし、(4)脂肪性肝疾患あり/高血圧症ありの4つのグループに分類し、卵の摂取量との関連を調査した。

 主な結果は以下のとおり。
●脂肪性肝疾患なし/高血圧なしは236例(平均年齢61.3歳、男性49.2%)、脂肪性肝疾患なし/高血圧症ありは176例(70.5歳、50.0%)、脂肪性肝疾患あり/高血圧症なしは209例(61.7歳、60.3%)、脂肪性肝疾患あり/高血圧症ありは287例(69.2歳、57.1%)であった。
●1日当たりおよび1週間当たりの卵摂取量は、脂肪性肝疾患なし/高血圧なしのグループで最も多かった。
●1週間当たり3個以上の卵の摂取は、脂肪性肝疾患なし/高血圧症あり、脂肪性肝疾患あり/高血圧症ありとなるリスクを有意に低減させた。リスク比(95%信頼区間)とp値は以下のとおり。
・脂肪性肝疾患なし/高血圧症あり:0.21(0.07~0.62)、0.005
・脂肪性肝疾患あり/高血圧症なし:0.73(0.36~1.47)、0.38
・脂肪性肝疾患あり/高血圧症あり:0.34(0.15~0.73)、0.006
●この関連は、年齢、性別、1日の摂取カロリーで調整した後も同様であった。
(ケアネット 森 幸子)
原著論文はこちら
https://pmc.carenet.com/?pmid=38337714


elafibranorがPBCに有効かも ケアネットさんから

2023年11月29日 | 学会研究会報告新聞記事など


elafibranorがPBCに有効かも ケアネットさんから
原発性胆汁性胆管炎(PBC)に対してはウルソデオキシコール酸の効果がいいのでその薬でかなりの人が改善してくれるのですが、便秘や下痢、皮疹などで薬が飲めなかったり、効果が不十分である場合があり、より効果的な薬が検討されています。今回、elafibranorがPBCに有効かもってことで、かゆみやALPの改善がよかったデータが出ていました。この薬はNASHなどにも期待されていたのですがそちらの方は治験で効果が不十分であると言うことでした。PBCに効果有りで副作用が少なければいい薬になってくれそうです。

以下ケアネットさんからのコピペです。

原発性胆汁性胆管炎の2次治療、elafibranorが有効か/NEJM

提供元:ケアネット公開日:2023/11/29
 標準治療で十分な効果が得られなかった原発性胆汁性胆管炎の治療において、経口投与のペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)α、δの二重作動薬であるelafibranorはプラセボと比較して、生化学的治療反応が有意に優れ、ALP値の正常化の割合も高いことが、米国・Liver Institute NorthwestのKris V. Kowdley氏らが実施したELATIVE試験で示された。研究の成果は、NEJM誌オンライン版2023年11月13日号に掲載された。

14ヵ国の無作為化プラセボ対照第III相試験
 ELATIVE試験は、14ヵ国82施設が参加した二重盲検無作為化プラセボ対照第III相試験であり、2020年9月~2022年6月の期間に患者を登録した(フランスのGENFITおよびIpsenの助成を受けた)。
 年齢18~75歳、原発性胆汁性胆管炎と診断され、標準治療のウルソデオキシコール酸の効果が不十分または許容できない副作用を認めた患者を、elafibranor(80mg、1日1回)またはプラセボを経口投与する群に、2対1の割合で無作為に割り付けた。
 主要エンドポイントは、52週の時点での生化学的治療反応(ALP値が正常範囲上限の1.67倍未満で、ベースラインから15%以上減少し、総ビリルビン値が正常であることと定義)とした。
 161例を登録し、elafibranor群に108例、プラセボ群に53例を割り付けた。ベースライン時に66例(elafibranor群44例、プラセボ22群)に中等度~重度のそう痒を認めた。平均(±SD)年齢は57.1±8.7歳で、96%が女性であり、平均ALP値は321.9±150.9U/Lであった。

有害事象は消化器症状の頻度が高い
 52週時に生化学的治療反応を達成した患者は、プラセボ群が53例中2例(4%)であったのに対し、elafibranor群は108例中55例(51%)と有意に優れた(群間差:47%ポイント、95%信頼区間[CI]:32~57、p<0.001)。
 52週時にALP値が正常化した患者は、プラセボ群では1例もなかったのと比較して、elafibranor群では15%と有意に良好であった(群間差:15%ポイント、95%CI:6~23、p=0.002)。
 また、ALP値のベースラインから52週目までの最小二乗平均変化量は、elafibranor群が-117.0U/L(95%CI:-134.4~-99.6)、プラセボ群は-5.3U/L(-30.4~19.7)だった(群間差:-111.7U/L、95%CI:-142.0~-81.3)。
 中等度~重度のそう痒を有していた患者における最悪のかゆみの数値評価尺度(WI-NRS、0[かゆみなし]~10[考えうる最悪のかゆみ]点)スコアの52週目までの最小二乗平均変化量は、elafibranor群が-1.93点、プラセボ群は-1.15点であり、両群間に有意な差はみられなかった(群間差:-0.78点、95%CI:-1.99~0.42、p=0.20)。
 また、ベースラインで中等度~重度のそう痒を認めた患者におけるPBC-40 QOL質問票のかゆみドメインの52週目までの最小二乗平均変化量(群間差:-2.3、95%CI:-4.0~-0.7)、および5-Dかゆみ尺度の52週目までの変化量(群間差:-3.0、95%CI:-5.5~-0.5)は、いずれもプラセボ群に比べelafibranor群で良好だった。
 試験期間中に発現した有害事象(elafibranor群96%、プラセボ群91%)、試験薬関連の有害事象(39%、40%)、重度の有害事象(11%、11%)、重篤な有害事象(10%、13%)、試験薬の投与中止の原因となった有害事象(10%、9%)の割合は、両群で同程度であった。また、10%以上で発現した有害事象やelafibranor群で頻度の高かった有害事象は、主に消化器症状(腹痛[11%、6%]、下痢[11%、9%]、悪心[11%、6%]、嘔吐[11%、2%])であった。elafibranor群で致死的な有害事象を2例(1.9%)に認めた。

 著者は、「生化学的反応の改善効果は、他のPPAR標的治療薬の報告と一致している。また、ALP値の正常化は無移植生存率の改善と関連することが示されており、同値の正常化の割合はelafibranor群で有意に良好であった」とし、「本試験の結果により、elafibranorは原発性胆汁性胆管炎患者に対し有効で、新たな2次治療薬となる可能性が示された」と指摘している。現在、非盲検下に延長・確認第III相試験が進行中で、本薬の長期的な安全性および臨床アウトカムへの影響に関する追加データの評価を行っているという。
(医学ライター 菅野 守)
原著論文はこちら
Kowdley KV, et al. N Engl J Med. 2023 Nov 13. [Epub ahead of print]

 

C型肝炎「治る病気」に 一度はウイルス検査を 道新2023.11.22 B型肝炎も一緒に検査を

2023年11月22日 | 学会研究会報告新聞記事など



C型肝炎「治る病気」に 一度はウイルス検査を 道新2023.11.22 B型肝炎も一緒に検査を
札幌厚生病院の髭先生が道新でコメントしています。C型肝炎 はなおる病気となってきています。副作用も少ない薬で治せるようになっていること、まだ知らない人がいたり、検査を受けてない人がいます。是非一度、#B型肝炎 、#C型肝炎 の #ウイルス肝炎の検査 を受けて下さい。
検査は無料で受けられるようになっている自治体が増えています。


短時間でも身体を動かすことで寿命が延びる可能性 2023.11.12 ケアネットさんから

2023年11月21日 | 学会研究会報告新聞記事など


短時間でも身体を動かすことで寿命が延びる可能性 ケアネットさんから
運動が体にいいという報告はいろいろされていますが,その強さや量によってはかえってからだに害をなすこともあり得ます。どのくらいの運動がいいのか、その人その人の背景によって違うと言うことはありますが、10分未満の短い運動でも心臓発作や脳卒中、全死亡リスクが低くなることがわかったという報告がありました。これは、子どもと遊ぶとか家事やガーデニングと言った日常生活動作であっても健康に有益であることが示唆されているもので心強いものと言えるでしょう。ちょっとでも身体を動かすこれは私たちの元気で長生きには重要なことだと言えそうですねえ。CM見ながらのグーパー運動であって侮れないと思われます。

以下ケアネットさんからのコピペです。

日常生活の中の短時間の身体活動でも寿命が延びる可能性

提供元:HealthDay News 公開日:2023/11/21
 日常生活における家事などの身体活動であっても、寿命延伸につながる可能性を示唆するデータが報告された。シドニー大学(オーストラリア)のMatthew Ahmadi氏らの研究によるもので、詳細は「The Lancet Public Health」10月号に掲載された。数分程度の身体活動でも有意な影響が認められるという。ただし、身体活動の持続時間がより長くより高強度である場合に、寿命に対してより大きな影響が認められるとのことだ。

 この研究では、英国で行われている大規模疫学研究「UKバイオバンク」のデータが解析に用いられた。余暇時間に積極的な運動を行っていない成人2万5,241人(平均年齢61.8±7.6歳、女性56.2%)を7.9±0.9年間追跡。身体活動量はウェアラブルデバイスにより把握した。追跡期間中に主要心血管イベント(MACE)が824件発生し、全死亡(あらゆる原因による死亡)は1,111人だった。なお、これまでの研究で、健康アウトカムとの関連が検討されていた最も短い身体活動持続時間は10分であることから、今回の研究では持続時間10分未満の身体活動の影響が検討された。

 解析の結果、中強度以上の身体活動の持続時間が10分以下であっても、その時間の長さによって心臓発作や脳卒中、および全死亡リスクに差が認められることが明らかになった。Ahmadi氏は、「われわれの研究により、従来はスポーツなどの運動によって得られると考えられていた健康上のメリットが、日常生活での身体活動でも得られることが分かった。スポーツウェアやスポーツシューズを身に着けるまでもなく、家事やガーデニング、子どもと遊ぶことも健康にとって有益だ。この結果は運動が苦手な人、または運動をしたくてもできない状況の人にとって素晴らしい知見と言える」と話している。

 明らかになった主な結果は以下の通り。いずれも1日の中で観察された、最も持続時間の長い中強度以上の身体活動時間(以下、最長身体活動持続時間)が1分未満であった群(全体の5.6%)と比較した結果であり、年齢や性別、喫煙・飲酒習慣、高血圧・糖尿病・脂質異常症の既往、心血管疾患・がんの家族歴、座位行動時間、睡眠時間、教育歴、フレイル指数などの交絡因子の影響を調整済み。

・最長身体活動持続時間が5~10分未満の群(52.6%)は、早期死亡リスクが52%低く、MACEリスクが41%低い。
・最長身体活動持続時間が3~5分未満の群(26.7%)は、早期死亡リスクが44%低く、MACEリスクが38%低い。
・最長身体活動持続時間が1~3分未満の群(15.1%)は、早期死亡リスクが34%低く、MACEリスクが29%低い。

 なお、このような短時間の身体活動のメリットが示唆された一方、身体活動時間が長いと健康上のメリットがより大きいことや、身体活動中の運動強度が重要であることも明らかになった。運動強度については、1機会の身体活動のうち最低15%(1分間の場合は約10秒)は、高強度の負荷のかかる身体活動とすると効果が最大化すると考えられ、その条件を満たしていれば、たとえ最長身体活動持続時間が1分未満であっても、有意な影響が観察されたとのことだ。

 これらの結果を総括してAhmadi氏は、「明らかになった結果は、日常生活の中で行われる短時間の身体活動が、心血管系に対して保護的に働く可能性を示している。それらの身体活動は、血圧や血糖値のコントロール、心肺機能の強化、酸化ストレスの抑制などを介して、健康上のメリットを発揮するのではないか」と述べている。

[2023年10月3日/HealthDayNews]Copyright (c) 2023 HealthDay. All rights reserved.利用規定はこちら

原著論文はこちら

Ahmadi MN, et al. Lancet Public Health. 2023;8:e800-e810.


「発達障がい」って、なんだろう? 広報さっぽろ 2023年 Vol.764

2023年11月07日 | 学会研究会報告新聞記事など


「発達障がい」って、なんだろう? #広報さっぽろ 2023年 Vol.764
札幌市の広報で、#発達障がい について取り上げていました。
「発達障がい」って、なんだろう?
最近、いろんなところで見かけるようになってきた気がします。そう言う私もアスペルガー的な部分があるなあと自覚してる部分もあったり、分類がいろいろと変わっていったりややこしい部分も多いのですが、病気と言うより脳のクセと行った捉え方が会っているような気がします。これからまたいろんな話しが出てくるのでしょうが、お互いが笑顔で過ごせるようなそんな関わりが出来ることを望んでいるからなんだろうなと自分もいろんなところで役立つように勉強したいと思います。
以下札幌広報の写真です。

発達障がい虎の巻はこちらからダウンロードできます。
https://www.city.sapporo.jp/shogaifukushi/hattatu/toranomaki.html


JDDW2023 in 神戸

2023年11月04日 | 学会研究会報告新聞記事など


久しぶりのリアルな学会参加、第31回消化器関連学会週間に来ています。
肝臓の分野では、中性脂肪の薬が、脂肪肝やアルコール性肝障害に効果がありそうって言う発表もあって、いろんな薬の効果が検討されています。自分が使う薬がいろんな効果があることを知れて助かります。コレステロールの薬は、糖尿病発症の話とかがいろいろ出ていてなかなか悩ましいところもあるので引きつづき勉強していきたいと思います。