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喫煙は女性の寿命を10年縮める リンゴやなしを食べてる人に脳卒中が減る?など Medical Tribune から

2012年12月25日 | 学会研究会報告新聞記事など
2012年12月13日号のMedical Tribuneにわかりやすい記事があったので、ご紹介したいと思います。

○喫煙は女性の寿命を10年縮める 40才前の喫煙で死亡リスクを90%越回避可
 イギリスロンドンのオックスフォード大学のRichaed Pet教授らの報告で、40才前に禁煙すれば死亡リスクを90%越も回避できるってことでした。
つまり、40才になる前に禁煙ができた人は、そのまま吸い続けて寿命前に100人死ぬところが90人以上が助かるってこと。そんなにすごいデータになるなんて、すごいです。130万人のデータからの解析だそうです。
女性の喫煙の悪影響が過小評価されていたことがこの調査でわかったってことなんですね。吸い始めてからわかるまでの悪影響が出るまでに何十年もかかるってのが、怖いところですよね。

○うつ病患者の79%が差別を受けた経験あり
 これもロンドン発ですが、ロンドン大学キングスカレッジ精神医学研究所のGraham Thornicroft教授らの研究でわかったことだそうです。
35カ国、1082人の患者さんに質問票を送ってその回答での分析で。34%の人がメンタルヘルスの問題を抱えていると言うだけで、他人に敬遠されたり、仲間はずれにされた経験があると回答していたそうです。
親しい人間関係をあきらめたり、求人に応募しなかった人もいたとのこと。
差別されると思っていても、実際に差別を受けないですんだという人は約半分弱だったとのこと。
うつ病に関係した差別は拡大してきており、社会的活動に対する障害や、また職探しと雇用維持の障害になることを示唆しているとしたとのこと。

○リンゴやナシを多く食べる人では少ない人よりも脳卒中リスクが52%低下
ドイツのニュルンベルク病院でFrank Erbguth博士は、脳卒中リスクていかに役立つ食品の研究紹介して、リンゴやナシを多く食べる人は少ない人との比較では52%も発症率が低いことがわかったとのことでした。
2万人以上の調査で、野菜と果物を1.緑色グループ(キャベツやレタスなどの葉物野菜)、2.だいだい色・黄色グループ(柑橘類)、3.赤色グループ(赤色の野菜)、4白色グループ(白色果肉の果物:リンゴ、ナシ)に分類して調査したそうです。
その他にも使用する油をオリーブ油にかえることや、チョコレート(週8gくらいの人達と週66gくらい食べる人との比較だそうです)にも予防効果があるという結果が出たそうです。
あとはもちろん、運動や非喫煙も効果的であることは疑いの余地は無いと結んでいました。

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