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慢性腎臓病に砂糖や人工甘味料が関係してるかも?100%ジュースの方がよい? ケアネットさんから

2024年03月14日 | 学会研究会報告新聞記事など

CKD(慢性腎臓病)、以前は高血圧や糖尿病などがあると起きてくると言っていたころがあったのですが、いまは、腎臓だけが悪くなってくる方もいたりして、定期的な健診などで指摘される方も増えてきました。日常生活の中に腎臓に負担をかけることがきっといろいろあるのだと思うのですが、その中の食品添加物的な話や、こういった甘みのものの話しが見え隠れするようになってきてる気がします。からだにいいとされる食品も時代によって変わったりもしますが、自然に近い少食だった頃の人類の食事が理想ってことになっていくのでしょうか。一つの分析の結果として見ていただければ、人工甘味料よりは100%ジュースの方がいいでしょうし、ジュースよりも果物で撮った方がいいってのもありそうな気がしますがそこが分析の限界だったりします。自分のライフスタイルに行かせることがあればぜひご検討いただければと思います。

以下ケアネットさんからのコピペですーーーーーーーーーーーーーーー
砂糖入り飲料は1杯/日でもCKDリスク上昇
提供元:ケアネット公開日:2024/03/14
 砂糖入り飲料または人工甘味料入り飲料を1日1杯(250mL)以上摂取することで、慢性腎臓病(CKD)の発症リスクが上昇し、それらの飲料を天然果汁ジュース(natural juice)または水に置き換えるとCKD発症リスクが低下したことを、韓国・延世大学校医科大学のGa Young Heo氏らが明らかにした。JAMA Network Open誌2024年2月5日号掲載の報告。
 砂糖や人工甘味料の摂取と2型糖尿病や心血管系疾患との関連を示すエビデンスは増えているが、腎臓に及ぼす影響については不明な点が多い。そのため研究グループは、英国バイオバンクのデータを用いて、3種類の飲料(砂糖入り飲料、人工甘味料入り飲料、天然果汁ジュース)の摂取量とCKDの発症リスクとの関連、およびこれらの飲料を別の飲料に置き換えた場合の関連を調査するために前向きコホート研究を行った。
 対象は、2006~10年に英国バイオバンクに登録し、食事アンケートに回答したCKDの既往歴のない参加者で、最長で2022年10月31日まで追跡された。主要アウトカムはCKDの発症で、多変量Cox比例ハザードモデルを用いて3種類の飲料とCKD発症との関連を推定した。飲料を別の飲料に置き換えた場合の影響の評価には代替分析法を用いた。

 主な結果は以下のとおり。
●合計12万7,830人(平均年齢[SD]:55.2[8.0]歳、女性:51.8%)が解析に組み込まれた。追跡期間中央値10.5年(IQR:10.4~11.2)時点で、4,459例(3.5%)がCKDを発症した。
●砂糖入り飲料を1日1杯以上摂取している群では、砂糖入り飲料を摂取していない群と比較してCKDの発症リスクが有意に高かった(調整ハザード比[aHR]:1.19、95%信頼区間[CI]:1.05~1.34、p=0.01)。
●人工甘味料入り飲料を1日1杯以上摂取している群でも、人工甘味料入り飲料を摂取していない群と比較してCKDの発症リスクが有意に高かった(aHR:1.26、95%CI:1.12~1.43、p<0.001)。
●天然果汁ジュースの摂取とCKD発症との間に有意な関連はみられなかった(aHR:0.99、95%CI:0.87~1.11、p=0.90)。
●1日1杯分の砂糖入り飲料および人工甘味料入り飲料を、天然果汁ジュースまたは水に置き換えることは、CKDの発症リスク低下と関連していた。
 ・砂糖入り飲料→天然果汁ジュース HR:0.93、95%CI:0.87~0.97、p=0.04
 ・砂糖入り飲料→水 HR:0.93、95%CI:0.88~0.99、p=0.03
 ・人工甘味料入り飲料→天然果汁ジュース HR:0.90、95%CI:0.84~0.96、p=0.03
 ・人工甘味料入り飲料→水 HR:0.91、95%CI:0.86~0.96、p=0.001
●砂糖入り飲料を人工甘味料入り飲料に置き換えても、CKD発症との有意な関連は認められなかった。逆も同様であった。

(ケアネット 森 幸子)
原著論文はこちら
Heo GY, et al. JAMA Netw Open. 2024;7:e2356885.


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