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週3個以上のたまごが脂肪性肝疾患と高血圧を予防するかも?

2024年03月02日 | 学会研究会報告新聞記事など


 日本養鶏協会から引用

週3個以上のたまごが脂肪性肝疾患と高血圧を予防するかも?って、ケアネットさんの記事から
たまごに伴う、良い効果はいろいろ報告されてきていますが、今回は脂肪肝に絡んだ報告。実際診療で改善してる人を診てきているので、これはあるべなあと共感しております。
以下ケアネットさんからコピペ

週3個以上の卵が脂肪性肝疾患と高血圧を予防?
提供元:ケアネット公開日:2024/03/01 
 卵の摂取が脂肪性肝疾患(steatotic liver disease)と高血圧症に対する保護的な効果を示し、週3個以上の摂取でそれらの発症リスクがより低くなることを、イタリア・Saverio de BellisのRossella Tatoli氏らが明らかにした。Nutrients誌2024年1月31日号掲載の報告。
 卵にはミネラルやビタミンなどの豊富な栄養素が含まれているが、コレステロール含有量も卵黄1個当たり180~225mgと多いため、しばしば生活習慣病の“悪者”扱いされることがある。しかし、これまで卵の摂取と疾患、とくに脂肪性肝疾患のリスクとの関連を調査した研究は乏しく、さらにその結果には一貫性がない。そこで、研究グループは、脂肪性肝疾患や高血圧症の発症リスクに対する卵摂取の影響を調査した。
 研究グループは、南イタリアの胆石症に関する多施設コホート研究であるMICOLプロジェクト(2017年開始)から60歳以上の908人を抽出して解析した。脂肪性肝疾患と高血圧症の有無によって、(1)脂肪性肝疾患なし/高血圧症なし、(2)脂肪性肝疾患なし/高血圧症あり、(3)脂肪性肝疾患あり/高血圧症なし、(4)脂肪性肝疾患あり/高血圧症ありの4つのグループに分類し、卵の摂取量との関連を調査した。

 主な結果は以下のとおり。
●脂肪性肝疾患なし/高血圧なしは236例(平均年齢61.3歳、男性49.2%)、脂肪性肝疾患なし/高血圧症ありは176例(70.5歳、50.0%)、脂肪性肝疾患あり/高血圧症なしは209例(61.7歳、60.3%)、脂肪性肝疾患あり/高血圧症ありは287例(69.2歳、57.1%)であった。
●1日当たりおよび1週間当たりの卵摂取量は、脂肪性肝疾患なし/高血圧なしのグループで最も多かった。
●1週間当たり3個以上の卵の摂取は、脂肪性肝疾患なし/高血圧症あり、脂肪性肝疾患あり/高血圧症ありとなるリスクを有意に低減させた。リスク比(95%信頼区間)とp値は以下のとおり。
・脂肪性肝疾患なし/高血圧症あり:0.21(0.07~0.62)、0.005
・脂肪性肝疾患あり/高血圧症なし:0.73(0.36~1.47)、0.38
・脂肪性肝疾患あり/高血圧症あり:0.34(0.15~0.73)、0.006
●この関連は、年齢、性別、1日の摂取カロリーで調整した後も同様であった。
(ケアネット 森 幸子)
原著論文はこちら
https://pmc.carenet.com/?pmid=38337714


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