肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

15腹腔鏡下の肝がん治療 治療中ムービー 更新

2007年12月26日 | 肝癌の診断と治療

実際に刺すところ、焼灼しているところ、抜いて確認しているところを編集したムービーです。2007-12-26作成 2012-11-25更新
胆嚢がそばにあるので胆嚢に熱が加わらないようによけてラジオ波焼灼をしているところです。

15腹腔鏡下の肝がん治療

2007年12月26日 | 肝癌の診断と治療

肝がんの治療のなかで、肝表面に位置し、腹腔鏡が可能な部分については、腹腔鏡での治療が望ましいとされます。腹腔鏡自体出来る病院が限られているので、腹腔鏡のない病院では、外科治療やいろいろな工夫をして穿刺治療を行っています。

スライドは胆嚢のそばで、肝表面に位置してる肝がんでまん中上が実際に針が刺さっているところ、左側が治療前CT、右側が治療後のCTとなっています。わかりにくいですが左での写真の左上の白い部分が治療後は黒い部分となり焼けているのがわかります。

治療時間は麻酔から終了まで30分くらいと非常にみじかく外科治療より負担が少なく、経皮的治療より表面の焼けた範囲がしっかり把握でき、止血状態も確認できるところが特徴です。

14経皮的ラジオ波焼灼術

2007年12月26日 | 肝癌の診断と治療

スライドは、Cool-tipという機械を用いて行った、経皮的ラジオ波焼灼術のものです、左側の二つの写真は上が治療前のCT、下が治療後のCTです。写真の下側が白い丸の回りに黒くつつむように円ができてるのが治療後の焼けた範囲です。白いのは抗ガン剤をいれた油がたまった部分です。
右の写真は治療中のエコー写真で、白い点々点が針の刺さっているラインです。その途中に白くなってる小さい横楕円のところが針先です。

この患者さんは再発した部位への治療のため、大きめに焼灼されています。治療時間は10分から20分くらいで終了します。

13肝動脈注入療法・塞栓術

2007年12月26日 | 肝癌の診断と治療

肝がんの治療のなかで血管造影を用いた治療になります。肝内の動脈のなかで肝がんへ栄養を与えていると思われる血管を見つけてそこの部分から抗ガン剤や塞栓物質を注入して、肝がんへダメージを与えます。できるだけ、肝内の局所へ治療を集中させることで、部分的な外科切除や経皮的治療に匹敵する効果を期待できるときもあり、カテーテルという細い管がどんどん細くなって肝がんへより確実に注入が可能となってきています。
全身投与の抗ガン剤と違って副作用も軽めと言えるかも知れませんが、個人差もありますので、そうでない場合もあります。

スライドは肝臓のいろいろな血管を撮影して最終的に下の右二枚のところで抗ガン剤を注入しています。

13-1肝動脈注入 抗ガン剤注入時

2007年12月26日 | 肝癌の診断と治療
 
肝がんへ抗ガン剤が注入されているムービーです。途中で急に黒っぽくなるところが癌です。編集してるので抗ガン剤がたまったところがわかるようにつないでいますので、実際は徐々に黒くなっていきます。2007-12-26作成 2012-11-25更新