肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

救済されぬ肝がん患者 12月12日水 ニュースJapan 動画こちらに180106追加

2007年12月13日 | FMアップル ニュースJapan

撮影当時の勤務先です、2017.5.1からは肝臓クリニック札幌になります。

ここ何日か、薬害C型肝炎の被害者と思われる患者さんについて取材をうけ、12月12日ニュースJapanで放映されました。患者さんの無念な思いが凝縮されていて、本当に、肝がんの恐怖と戦っている患者さんの思いを表現してくれていたと思いました。患者さんは、自分が望んで感染したわけではなく、そういう人たちを救う治療や方法は、いくらでもある時代になってきています。国民を病気にしてしまったことは、元には戻せないかもしれませんが、今やれることやるべきことを是非、命をかけるつもりでやり抜いて欲しい。患者さんは本当に必死、命がかかっているのです。これはB型肝炎においても同じです。

このウイルス肝炎については、知れば知るほど、国が責任を取るしかないと思えることがたくさんあります。医原病であるということ、肝がんや肝硬変で命を落とすことになること、大変な病気であることを理解し、共感して、対策を練って欲しい。元気そうに見えるし症状がなければ普通の人です。しかし、知らない間にガンが出来て手遅れで見つかる人もまだまだいます。

普通の生活ではうつるものではないのに、いまだに偏見が根強いことも人生を台無しにしていることがたくさんあります。医療費だけの問題ではないのです。人生、生活すべてを犠牲にして生きていくということ、普通の人には想像出来ないと言って過言ではありません。