恩田陸 著
久々の恩田ワールド。
ずっと気になっていながら、ドラマ化映画化とかされてしまったものだから、
どうにも手が伸びなかった作品だ。
しかも原作とは大幅に違うっぽかったし。
しかし早く読めばよかった……。
すごく好みど真ん中!
予知夢を見ることができる古藤結衣子は、かつて大事故によって
死んだとされていた。
しかし、夢判断を職業とし、かつて結衣子の婚約者の弟であった
野田浩章は、その姿を目にしてしまう。
時を同じくして、説明のできない失踪事件が相次ぐ。
夢というものが価値をもち、それを読み取るシステムが確立され、
分析する夢判断が存在する社会。
そこにはまだ偏見があり、誤解があり、過度の期待がある。
そして有能な予知能力が必ずしも歓迎されないのは、いずこでも
そして今も昔も変わらない。
結衣子はそれらに追い込まれて姿を消したのではないか。
ではつぎつぎと怒る謎の事件は全く無関係なのか。
失踪した人々の中には、かなりの確率でかつて夢札を引いた……
夢のデータをとり分析を行った者がいることがわかり、
ますます事件は迷走していく。
八咫烏や和水仙、視界を奪う濃い霧。
そこに使われるモチーフは不思議と少しの怖さを秘めている。
最後の場面、法隆寺で結衣子と裕章は微笑みを交わす。
それは現実の世界のものなのか、時空を超えたものなのかは
はっきりしない。
それでもふたりのつながりの強さは伝わってくる。
久々の恩田ワールド。
ずっと気になっていながら、ドラマ化映画化とかされてしまったものだから、
どうにも手が伸びなかった作品だ。
しかも原作とは大幅に違うっぽかったし。
しかし早く読めばよかった……。
すごく好みど真ん中!
予知夢を見ることができる古藤結衣子は、かつて大事故によって
死んだとされていた。
しかし、夢判断を職業とし、かつて結衣子の婚約者の弟であった
野田浩章は、その姿を目にしてしまう。
時を同じくして、説明のできない失踪事件が相次ぐ。
夢というものが価値をもち、それを読み取るシステムが確立され、
分析する夢判断が存在する社会。
そこにはまだ偏見があり、誤解があり、過度の期待がある。
そして有能な予知能力が必ずしも歓迎されないのは、いずこでも
そして今も昔も変わらない。
結衣子はそれらに追い込まれて姿を消したのではないか。
ではつぎつぎと怒る謎の事件は全く無関係なのか。
失踪した人々の中には、かなりの確率でかつて夢札を引いた……
夢のデータをとり分析を行った者がいることがわかり、
ますます事件は迷走していく。
八咫烏や和水仙、視界を奪う濃い霧。
そこに使われるモチーフは不思議と少しの怖さを秘めている。
最後の場面、法隆寺で結衣子と裕章は微笑みを交わす。
それは現実の世界のものなのか、時空を超えたものなのかは
はっきりしない。
それでもふたりのつながりの強さは伝わってくる。