かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

東近江市の将来像と若手研究者

2012-05-02 06:23:09 | アズワンコミュニテイ暮らし
 岩川貴志(たかし)さんは、京都にあるKIESS(循環共生社会システム研究所・
代表内藤正明)の若手研究員だ。
 4月30日夕方、滋賀県東近江市の「2030年の将来像とその数値的裏付け」の
研究の成果を、鈴鹿カルチャーステーションで講演してもらった。



 人は見かけだけで判断できない。
 20歳ごろから、研究者の卵の頃の彼を、離れたところから見てきたけど、
今回の研究発表を聞いて、ち密な分析と無数にある要素の関連を、数値の
裏付けをとりながら、人間が暮らす社会の将来像を描きだした、その
迫力に打たれるものがあった。地道な作業と社会の全体像をつかみだして
いく努力。だれにでも、できることではないだろう。



 「ひがしおうみ環境円卓会議 2030年東近江市の将来像」という研究の
中間報告書を配ってもらった。
 読んでみると、2030年に「こんなふうに暮したい」「こんな地域社会に
なっていたい」などの夢が、実現したら、こんなふうな数値となって
あらわれますよ、と注釈が入っている。分かりやすいし、漠然と思って
いて、「でも無理だよなあ」としていたことが、「これなら、できるかも
しれない」と希望がわいてくるように感じた。



 「円卓会議」で出された将来像は、だれもがこころの奥でおもっている
のではないか。






 
 

 これを、実現していくには。
 
 

 講演のあと、岩川さんと福田博也くん(名古屋大学大学院)がわが家で
食事をした。
 福田くんは、大学に通いながら、鈴鹿華カルチャーステーションの子ども
企画にかかわったり、生き方やこれからの社会について、時流に流される
ことなく、考えているようにみえる。

 この夜来れなかったけど、小林耕一と言う青年がいる。
 アズワン・コミュニティーの街のはたけ公園を拠点に、農業を通して
コミュニティーづくりを生きている。
 彼は、じっと人の話を聞いている。
 ときどき、ぼそっとと、なにかつぶやく
 先日は「まず、最終の目的はなにか、徹底してはっきりさせたい」といった
ようなこと、懇談会で言っていた。
 
 先の暮らしはどうなるか、ということで左右されたくないという若者が
他にもいる。

 それぞれ、離れたところで、なにかに打ち込んでいる若者が、お金のこと
などにわずさわれることなく、こころから語り合える、そんな社会の空気を
つくっていきたいなあ、
 実際にも、そんなこと、できるように。

 実現するとは、どういうことか、徹底してしらべてほしい。