かたつむり・つれづれ

アズワンコミュニテイ暮らし みやちまさゆき

人と出会う

2011-09-13 18:32:19 | わが健康生きがいづくり三重の会記録
 思えば、64歳になっている。
 これまで、なんとはなしに、はじめての人に会うのが億劫だった。会って、その人との間に
なにかを創っていくには、時間が足りない、そんな感じもあった。

 わけもわからないまま、健康生きがいづくり三重の会で、月1,2回の寄り合いをしながら、
人と寄ることが、意外に自分を若やいだ気分にしてくれることに気付いた。

 9月10日の午後、三重大学生物資源学部教授の梅崎輝尚さんが鈴鹿カルチャーステーションを
訪ねて来られた。
 きっかけは、余川さんが、大学と企業をコーデイネートする活動の経歴があって、それに
元営業マンの経歴の長い鈴木英二さんが意気投合したことだった。
 南伊勢町の上野徳之さんのところに視察・親睦旅行に行った際、余川・鈴木コンビが出来たようだ。
二人は、三重大学に、余川さんの知り合いの梅崎教授を訪問した。
 余川さんも、鈴木さんも、梅崎教授を三重の会に引き合わせることに、熱心だった。
 会長の中井さんも、事務局長の大平さんも、はじめピンとこない感じだった。
 余川さんと鈴木さんとじっくり話し合う機会ももった。
 ついに、梅崎教授の鈴鹿カルチャーステーションへの訪問が実現した。

 梅崎教授は、大豆栽培の試験・研究をされている。伊勢イモ栽培の試験・研究もされている。
 
 大豆については、料理研究家の辰巳芳子さんの”大豆百粒運動”の栽培面の協力をしている。

 中井さんが、7月17日、台風6号が日本にやってくる前、街のはたけ公園に三河島大豆を播いた。
 ぼくも、いっしょに播いたが、その意味がよくわからなかった。
 「宇宙大豆」「宮坂醸造」「酒とみそ」「相可高校」「授与式」
 
 梅崎さんは、かってあった「宇宙大豆プロジェクト」に研究者の立場でかかわっていたらしい。
 三重県からは、在来種の「鶏頭大豆」を宇宙に打ち上げた。それが、10か月後、地球に帰還して、その大豆を
高校生レストランとして評判の相可高校で育ててもらおうとなったようだ。
 梅崎さんは、伊勢イモの栽培というところから、多気町には大学として、ずいぶん協力をしてきた
ようだ。高校生レストランも応援してきたと聞いた。

 「中井さんが、どうして三河島大豆を播いたか」はともかく、梅崎さんとは、大豆というものを
通じて、話しが弾んだ。

 街のはたけ公園の見学にみんなで行く。

 三河島大豆のところでは、中井さんが「あまり大きくならないんですよね」と感想。
 梅崎さんは、いろいろな条件や品種の違いの説明をしてくれた。

 「大豆にかぎらないけど、野菜たちは、邪魔さえしなければ、自分で育っていくんですよ」と
梅崎さん。
「これだったら、いつごろ、収穫したらいいですかね」と中井さん。
「カラカラ音がしたら、完熟です。風が吹くと、鳴りますよ」
 「人の赤ちゃんが出産のとき、母から送られてくるヘソの緒を切るように、大豆も莢のなかで、
もう栄養を送らなくてもいいとなったら、親離れするんですよね」
 梅崎さんの話は、実際にそって、わかりやすい。

 これから、どんなおつきあいができていくのか、具体的なことはよくわからない。
 でも、その人柄に触れて、人と人のおつきあいができそうだなあと、じぶんのなかでは、
あたたかいものが湧いているのは、感じるのだった。

 











 
 

中秋の名月、鈴鹿の街も照らしけり

2011-09-13 02:02:56 | アズワンコミュニテイ暮らし
 今年は、9月12日が中秋の名月。
 昨日、小浪に電話があった。
 「明日の、中秋の名月なんだけど、子どもたちが家々を回るので、お菓子を用意できないかしら・・」
と、隆杉智恵子さんからだという。

 小浪のなかで、なにかが起こったらしい。
 翌朝、羊羹を作っている。見ると、黄色い丸いものが載っている。
 「これって、もしかしたら、きょうの名月にちなんで・・・」
 「そう、今日のカルチャーステーションの和菓子に・・。どう?」
 「いいんじゃない!」


 しばらくしたら、細かく切ったお餅を揚げたお菓子が、居間のテーブルの上にあった。
 これは、今日、家々を回ってくる子どもたちのものだ。


 夕方、子どもたちはやってきたらしい。
 ぼくは、街のはたけ公園で、カブの種まき、白菜の定植の準備をしていた。
 小浪もやっていたが、「子どもたちが来るよ」と携帯が入り、家に帰った。

 小浪のあとを引き継いで、種まきのあとの土かけをした。
 水やりをしようとしたが、ジョーロの口が詰まっているらしく、水の出が悪い。
 そうこうしているうち、もうあたりは暗くなっていた。
 ふと見上げたら、遮るものが無い畑や田んぼの広がりの上の中空に、まわるいお月さんが
浮いているではないか。

 帰ると、小浪はおむすびを作っていた。
 ベランダで、月を見ながら、食べようという。
 「蚊に刺されるぞ!」
 「刺されてもいい」
 「おおう」とぼくは、思う。蚊に刺されるのを、ふだんはとても厭がっているのだが・・

 座卓を東の窓際によせた。そこからなら、月が眺めることができる。
 「電気を消そう」と言って、さっさと消す。

 「冷たい、ノンアルコールがいい」とぼく。
 「わたしは、お酒がいい」と小浪。
 持ってい来た酒は”立山”。そういえば、能登の旅行のとき、手に入れたものだ。

 「網戸があると、雰囲気がでない」とか言って、網戸を開けた。
 たしかに、全然ちがう。これだけ、大事に眺めてくれたら、「さぞや、おっ月さん、うれしかろ」

 
 そのうち、小浪さん、その場でごろ寝。
 ぼくも、腰が痛くて、その場でうとうと。