ホンダの1980年代を代表する「CBR」シリーズの中でも250ccの排気量モデルとして、1986年に登場した「CBR250FOUR」は、返ってレーサーレプリカ
風のデザインとは少し違う「スポーツツアラー(内容はレーサーレプリカですが…)」的なイメージも与えてくれるカウル付きのスポーツバイクだったのです
が、この後から登場する1987年以降の「CBR250R」シリーズと比べ、一般道をツーリングで走る事を前提に考えると「ちょうど良い雰囲気を持ってる!」
って印象を今になって思ったりします(笑)。このモデルが登場した時点では、また同時期に初期モデルとなる2ストマシン「NSR250R(MC16)」が登場
してたので、どことなくレーサーレプリカになりきれていない「中途半端なデザイン」って印象が当時は強かったのですが、今の時代なって見ると上手い具合
に「気負わない印象」や、速さだけに特化した設計(利便性)でない部分に「共感」を感じたりするんですよね。また、ここで新開発された水冷式4スト4気筒
DOHC4バルブエンジンは、ホンダがその後において得意とする「カムギアトレーン方式」となって行く最初のもので、最高出力が45ps、またホイールサイズ
は現在と同じ前後17インチとなっとり、フレームはアルミ製のダイヤモンド(エンジン吊り下げ)式、乾燥重量で138kgと非常に軽く、それでいて適度に大きい
車体サイズは現在の250ccスポーツと比較しても、電子制御システム以外では「遜色の無い仕様」だったといえそうなんですよね。それまで大型バイクに乗って
た人たちが、あえて中型排気量へと移行する傾向が強まってるご時世にあって、この「CBR250FOUR」も、1つの選択としてお勧め出来る車両だと考えます。
さらに、このエンジンは排気ガス規制の前だったので、昔ながらの機械式キャブレター式ですが、実は、1990年代の「ホーネット250」まで使われていたので、
現在でもパーツは豊富にあったりしするんですよね。で、もしボクがこの「CBR250FOUR」を購入し、予算を度外視してカスタムするとすれば、まず足回りを
現在の「CBR250RR」からコンバート(移植)し、ヘッドライトやウインカーをデザインはそのままでLEDに変更、バックステップに社外品のマフラー、更に
カラーリングをオリジナルカラーカラーに変更したいです(笑)。この時代は、標準でヘルメットホルダーや荷物用のフックなども付いてるので、後はGPSや
USBポート、ETCを追加してフロントカウルの中に上手く隠して搭載し、限定モデルの「スペシャルエディション(2.00台限定)」に付いてたアンダーカウルを
搭載すれば完成です(笑)。とにかく250ccですから「車検が無い!」訳なので「なんでもアリ」ってところが良いですよね(笑)。しかも45psありますから
高回転仕様である事も含め「運転そのものも楽しい」気がします。要は速くてよく回るエンジン、しかしトルクが少ないので、頻繁にシフトチェンジしないと
いけないのですが、逆に1速から6速まで状況に合わせて、カチカチと「ギアチェンジするのが楽しい」と考える人にピッタリな気がするんですよね。また現在
の中古市場を見ても球数が少ない状況ではありますが、大体安いもので40万円あたりから、高くても50万円ほどで購入可能だったりします。現在、本格的な
当時のレーサーレプリカとなって行く「CBR250R」と比較するとかなり安いですし、かと言って性能が悪い訳でもないですから個体の状態が良ければ、絶対に
お買い得です。更に言えば玉数が少ないって事は、どこを走っても「誰とも被らない珍しい車両」ともありますから、それなりに所有満足もある気がします。
ボク個人としては1980年代のデザインであったり、発展途上にある瞑想(めいそう)された設計に、ちょっとした魅力を感じる部分があるので、良い気がする
のですが、いかがだったでしょう!(笑)