80年代に「空前のバイクブーム」があって、その勢いは90年代初頭まで続きましたが、
それ以降の約10年間はいわゆる「オートバイ氷河期」と言っていいほど、オートバイ界にとって最悪に「低迷した時期」がありました。
現在では徐々にではありますが人気が「復活」してる状況です。
で、この「オートバイ氷河期」の時代ですが、この頃に何があったかはよく覚えていない人が多いと思います。
なのでボクの記憶の限りでお話しします。(笑)
まず、こうなってしまった一番の要因は「レーサーレプリカ系」の衰退にありました。
ホンダ「NSR250R」を中心とした「2ストレプリカ」などが特にそうで、忽然と全く売れなくなったんですよね。
要するに「旬が過ぎた」という事です。
代わりに国産アメリカン(ホンダスティード400)や、
古典的なネイキッドバイク(カワサキゼファー400)が売れてたのですが、
それも90年代後半には、ほとんど売れなくなってしまいます。
一番最悪の時期、この頃、唯一売れてたのが「ストリート系カスタムバイク」たちです。
いわゆるヤマハ「TW200」を中心としたシティーバイク。
ドラマの影響もあって、若い世代を中心に多少売れたのですが、それも長くは続きませんでした。
数年で人気は衰え、それに変わって売れ始めたのが「ビッグスーター」たちです。
125〜250ccクラスが特に人気を博し、ちょこっと盛り上がりましたが、
残念ながらこれも数年で盛り下がってしまいます。
それからしばらくして大型バイクの時代が始まり、ハーレーを中心に今の「オートバイブーム」が再来したという感じです。
しかも飛びついたのは、それまでの若者ではなく、かつてのバイクブームを支えた年配ライダーたちです。(笑)
ここポイントです。
ざっと書きましたが、年表にすると1995年から2005年までの10年間が「オートバイ氷河期」という事です。
では何故そうなったのか?
先ほどのブーム再来の要因は「年配者にあり」と書きましたが、要するに若い世代の「バイク離れ」が大きな要因です。
この最悪の10年ってのは若者のバイク離れが理由で、
逆に大人がバイクに目覚めるまでの期間と言っていいと思います。
忘れ去られた「空白の10年間」はその狭間にあった期間です。
音葉を変えると、もし大人がバイクに目を向けていなければ今も「空白の時期」は続いていると言ってもいいかもしれません。
思い返せば、オートバイ界にとって悲しい時代があったんですよね!(笑)