そもそも、どうしてオートバイって世間から「悪いイメージ」を持たれているんでしょか。
分かり切ってる部分もありますが、改めて確認していきたいと思います。(笑)
かつて、大昔はヨーロッパを中心にクルマの「簡易版のような乗り物」として一般社会に普及していったオートバイですが、
より近代化が進み、時代が豊かになるに連れ、若者の「危険な遊び道具」に変わっていった事が一番に考えられます。
特に、50年代から60年代にかけてアメリカでのハーレーによるアウトロー集団、イギリスでのロッカーズなどは代表的な事例です。
日本でもそうで、若者がスリルを味わう「手軽な乗り物」へと自然に変貌してしまったんですよね。
70〜80年代にあった大集団の暴走族はさらにそれを助長し、
世間の目は、より「オートバイ=悪」と言う印象を植えつけてしまう事になってしまいます。
また、CMの制限、10代への「3ない運動」など、オートバイに対して規制を設ける状況を見る限り、
世間がどう取られているかが、とてもよくわかります。
これは現在でも続いていて、実は大人になった我々が気づいていないだけだったりします。
現在は、一般的にオートバイは大人の「趣味のもの」とされていますが、まだまだ世間の見方は様々です。
クルマと違い、必要に迫られて求めるものではない、趣味性の高いオートバイなので、
興味を持たない人からすると「不必要で危険な物」としてしか映っていないんでしょう。
また「カスタムと車検」を考えた時、時代によって「緩和」の状態が様々な事もそれに通づる気がします。
80年代は、社外マフラーだけでも車検が通りませんでした。
でも今は違います。
ある程度のカスタムに対して随分と「緩和化」されていますよね。
また車検代も随分こなれています。
これは、おかしな話しですが、オートバイメーカーからすればオートバイが売れないと困るからで、
ある程度の事は趣味の範囲でやってると理解し、それを規制すると売れなくなると考えそうなっている事が理由です。
要するに売りやすくしてるんですよね。
ここに関しては、一方では厳しい意見がなされている状況で、ある一方ではオートバイの傾向に理解を示している…。
不思議な「矛盾」が存在します。
しかし、実はこの事も、基本に「悪」があるからこその状況であり、
それを厳しく見るか?ある程度見逃すか?世間の「難しいジレンマ」があるからです。
結局は根底に「悪」はあり続けます。
いつの時代になっても、覆されない「オートバイ=悪」というイメージ。
オートバイ好きにとって、今後の流れを知る意味でも無視出来ない事かもしれません。(笑)