昔と違い最近では「オートバイの売却」状況が変わっていることに気がつきます。
ボクがまだ20代の頃、今から25〜30年前はどんなバイクも「7年」を超えるものに関しては、
基本、価格が付かず、ただ引き取ってもらうだけの状況でした。
どんなバイクでもそうです。
当時は、いわゆるメーカーから支給される「赤本」ってのがあって、
そこに買取価格が細かく掲載されていたんですよね。
全てのバイクは、それ「基準」で評価され買い取られていた訳です。
それに対して、現在ではそんな本は存在せず市場の「状況次第」で買取価格が決まっていくようです。
要するに10年以上経過したバイクでも販売力の高い車輌は、ちゃんと買い取られると言うことです。
こうなった経緯は確実にバイクの性能が良くなり、多少古くなっても問題なくなったことと、
デザインの流行り以外は、現行のバイクと大きく「違いがなくなった」ことがあげられます。
中には現行型より性能が高いものも有りますからね。
確かに昔は10年前のバイクともなると、もう「骨董品」のような状態になってて、
全然、比較出来る状態ではなかったです。
まぁ、仕方なかったんですね。(笑)
で、例えばですが、1999年式のホンダ「ホーネット250」を表題にちょっと考えてみます。
現在が2018年ですから丁度、20年落ちのバイクです。
あくまで妄想ですが、車輌の状態に関して、エンジンは3万キロ走っていますが、これと言って不調はなく全く問題なし、
外装も多少の劣化は有りますが、それ以外は転倒もなくタンクやカバーは比較的綺麗だとします。
これを買取店に持ち込んで、一体いくらで売れるか?
これは勝手な想像にはなりますが、ボクが思うには間違いなく10万円では買い取ってくれる気がします。
もしかするとそれ以上かも。
バイク自体は20年前のものですが、必ずちゃんと買取価格が付くはずです。
理由はとにかく今でも「十分に人気がある」こと。
また、250ccクラスで「4気筒エンジン」を搭載してること。
要するに店頭に出せば直ぐに売れる可能性が高いバイクだと言うことです。
売れる要素があれば、必ず買取られます。
ここが昔と決定的に違うところです。
実際、ボクが1984年式のヤマハ「FZ400R」に乗ってて丁度、7年経ったところ(1990年)で下取りに出したのですが、
全く価格が付きませんでした。
それどころか、お店のスタッフ的には「引き取りすら難色」を示す状態だったです。(笑)
当時は、はぁ?って感じでしたが、その時の現行型だった「FZR400RR」と比べ明らかに違いがあったんですね。
結局、買い取って中古で販売しても売れないと分かっていたからです。
メーカーからの「赤本」でも7年を超えてる状況ですしね。
バイクの価値にこれだけ違いができたのは、既に90年代以降作られたバイクが「今でも十分通用する」性能だと言うことです。
また、話が若干それますが、非常にレアなバイクや70年代のカワサキ「Z」シリーズなどの超人気車種は、
プレミアムの付き方が半端ないです。
カワサキ「Z2」が、中古市場で二束三文だった時代をボクは知ってるので、これも驚きです。
現在の「オートバイ売却」は昔とまるで違います。
いい意味で多少古くなっても「ちゃんと買い取ってくれる」ことは嬉しいですね!(笑)