言うは易し、行うは靖

三浦 靖の成幸者をめざす

島根県西部地区教育懇話会

2014年10月30日 | Weblog
11月を目の前にして、朝晩は寒く、日中は汗ばむほど暖かく、気温差が激しくて体調を整えることが大変な季節です。

今週は2つの意見交換会に出席しました。

まずは、大田市保育園保護者会連合会との意見交換。
市内6園の保護者会さんから市役所・子育て支援課へ提出されていた要望書についてが議題でした。
要望書の内容は、
①大田市立保育園んのあり方について
②施設の老朽化について
③米飯給食費の徴収方法について
です。
①は、市立保育園の運営方法が直営から指定管理者制度、そして民営化という将来像に関して丁寧で明確に示してほしいというものです。現在、次期計画の策定中であり今年度末には保護者の皆様にお知らせできるということでした。
②は、築後30年を経過する施設が多く、耐震診断において厳しい結果も出ていることから早急に対応しなければなりません。行政による「不作為による過失」を問われないよう万が一に備えておかなければなりません。厳しい財政事情は理解しますが、新・保育所整備計画に当然盛り込まなければならない事項です。
③は、現在、保護者会が徴収している月額500円のお米代の手続きを簡素化するものです。私は米飯給食への要望書を提出した時の役員でしたし、一般質問でも取り上げています。全ての直営保育園で実施された暁には考える事柄として検討課題でした。
要望書への回答が全く進展していないのは、怠慢としか言いようがありません。


続いて、浜田市で開催された島根県西部教育懇話会です。
私は、大田市PTA連合会の代表として出席しました。
当日の議題は、
①第2期しまね教育ビジョン21について
②キャリア教育について
でした。
①は、平成26年度から30年度までを期間とした島根県の教育における基本理念や施策の方向性を示す計画です。
「島根を愛し 世界を志す 心豊かなひとづくり」という基本理念のもと、教育目標・重点目標として「向かっていく学力」「広がっていく社会力」「高まっていく人間力」を掲げられています。
②は、社会的自立・職業的自立に向けて必要な意欲・態度や能力の育成のためキャリア教育の重要性を江津市の事例発表とあわせて聞かせていただきました。

策定された計画は素晴らしいものですが、施策を着実に推進するアクションプランが不明瞭であり、何よりも施策の遂行を市町村に丸投げされても困ります。教育はマンパワーの確保がカギを握りますので、計画中の教育予算をしっかり確保し、島根県教育庁の本気度を示していただきたいものです。
また、大田市の大國教育長は大田市のキャリア教育の具体例として山村留学を取り上げられ、さらに「キャリア教育にはお金をかけずに・・・」とおっしゃられていました。
大田市の山村留学事業には多額の市費が投じられています。これをテーマに先の行政視察でも長野県へ行き、軽費での運営を学んできました。12月の委員長報告をしっかりと聞いてほしいものです。









総合防災訓練

2014年10月28日 | Weblog
26日の日曜日、早朝より島根県総合防災訓練が鳥井町の運動公園を主会場に実施されました。



主催した島根県、大田市をはじめ国土交通省や自衛隊、海上保安庁など59団体の参加機関が一堂に会し、佐渡島沖を震源とする大規模地震の発生を想定し、津波、急傾斜地の崩壊、建物の倒壊、電気・水道・通信などのライフラインにも被害が生じたとして避難、復旧の訓練を行いました。

鳥井町民はもとより多くの市民の皆様にご協力いただき、本番さながらの訓練ができましたことに感謝申し上げます。

近年は大規模地震や大型台風、ゲリラ豪雨の発生で多数の犠牲者が出る災害が頻発しています。

「自分だけは大丈夫」という慢心は命を落とす最大の原因であり、日頃から自然災害に備えるという気持ちこそが何よりも重要です。





総務教育委員会行政視察その3

2014年10月24日 | Weblog
長野県泰阜村にあるNPO法人グリーンウッドの山村留学事業について。

ここへは8年前にも行政視察で訪れています。

当時から人気の高い自然教育センターとして多数の子どもたちを受け入れ、これまで大きな実績をあげています。

グリーンウッドさんの活動理念は「地域に根ざし、暮らしから学ぶ教育活動をめざして」であり、暮らしの中に学びの原点があり全人的成長を促す要素がちりばめられていて、地域にはその風土によってつくり出された独自の生活文化があり学ぶべき暮らしの知恵が豊富に存在しているというものです。

ちなみに、三瓶こだま学園は山村留学事業を創設した団体(公財)育てる会 の協力を得て実施しており、子どもたちに対する指導も、同団体の指導理念を尊重しています。自然との深いふれあいや、厳しい自然に挑戦してみることによって、子ども自身の内面に潜むさまざまな可能性を引き出し、それを一人ひとりの子どもの中に定着させることをねらいとしています。

グリーンウッドでは、子どもたちが生活の拠点とする施設等は行政が整備したものですが、そこを指定管理者として任され、行政からのわずかな支援で運営されています。

一年間の長期事業、夏休みの短期事業など事業構成は大田市の山村留学と似ていますが、運営手法は異なります。
そして何より指導者、スタッフの育成プログラムがしっかりされており、外部団体に縋りっ放しの大田市とは大きく違います。

指導者自身もここで学び、子どもたちと共に成長し、経験を自らの人生の糧として巣立たれています。そして、再び泰阜村に帰ってくる若者も多いそうです。

子どもだけではなく、スタッフも含めての人材育成ができているように改めて感じました。

大田市に足りないものは、事業の自立と地域の自立、運営方法における思い切った方針転換が必要ではないかと考えます。






総務教育委員会行政視察その2

2014年10月23日 | Weblog
続いて、多治見市。

多治見市は、岐阜県の南東部にあり、面積は大田市の約5分の1、人口約11万人の都市であり、陶磁器産業が盛んな地域であり、名古屋圏のベットタウンとして発展してきました。

多治見市には、財政の健全化を目的とした条例「多治見市健全な財政に関する条例」を学びに行きました。

平成8年に経常収支比率が89.8%に達したことをうけ財政緊急事態宣言を発し、5年後には宣言を解除したものの歳入基盤の脆弱さと通常経費の削減と事業の先送りが限界にきていたことから、総合計画の財政的裏打ちを確固たるものとするために条例制定に向け取り組まれたそうです。
ちなみに、この条例の発案は職員によるものだったそうです。

条例の概要は、
指針として
①財政は市民の信託及び負担に基づく
②負債は現在及び将来の市民の負担となり世代間の負担均衡を図る
③計画的な財政運営と環境変化への対応の両立、とあり、
責務として
市民:受益と負担の関係を認識し、世代間の負担の均衡に配慮すること
議会:市民の代表機関として、計画及び予算の議決・予算執行の監視・決算の認定
市長:総合計画に基づく予算の編成と執行・財政の健全な運営
となっています。
また、年度ごとの財政判断指数に基準値と目標値を設定していますが、それはあくまでも情報公開を進め説明責任を果たすためのもので、政策選択を制限するものではないと強くおっしゃられていました。
しかしながら、当然のことながら行政と議会は財政状況を無視するわけにはいかず、財源無き政策・事業の提案を打ち出すことは厳しく追及されるとのことでした。

さて、大田市として考えると条例制定に向けては大変厳しい道のりではないかと思われます。
直近に大型公共投資をいくつも控えていることやインフラ整備の遅れ、また、そもそも自主財源比率が低く、国県の交付金・支援に頼らざるを得ない財政基盤の大変ぜい弱な自治体であることなど、背伸びをし過ぎても無理が生じ、結果として後手後手の市政運営を招き、市民サービスの低下に繋がる恐れがあります。
とはいえ、最大限の努力はしなければなりません。
手始めに、市長の任期と総合計画のスケジュールを合わせることくらいは簡単な作業と考えます。
現在、10年スパンで策定されている総合計画を8年に縮め、市長任期と整合させる必要はあると思います。



総務教育委員会行政視察その1

2014年10月22日 | Weblog
先週14~16日に総務教育常任委員会の行政視察に行きました。

今回の視察先は、
①「安全・安心なまちづくり」の岐阜県関市
②「財政の健全化」の岐阜県多治見市
③「山村留学」の長野県泰阜村

まずは、関市。
岐阜県の中央部にあり、人口約9万人、面積は大田市より少し大きく472㎢、V字型をした非常に入組んだ市です。

関市では、平成20年に自然災害、火災、洪水などの緊急事態時に関係者の移動や資材の搬送などの後方支援、現地対策本部として活用するために救命機動車・防災バス「あんしん号」を整備しています。

防災バスの装備は、観光バスを改良した車内に防災無線機、衛星電話、、パソコン、発電機、テントや非常食などがあります。

日常は市民の防災意識の向上を図るための防災教育や視察・研修に使用したり、パトロールや消防団の休憩所としても活用されているとのことでした。

近隣自治体での災害発生時にも出動し、また東日本大震災でも支援隊の輸送にその威力を発揮したそうです。

中古の観光バスを改良したことから車内は広く、多様な作業・業務ができますが、一方で走行距離が嵩み老朽化のためメンテナンスが大変なことと、狭隘な道路では小回りがきかないことが難点ではないかと思います。




永遠のゼロ(後編)

2014年10月07日 | Weblog
このブログを書きかけている今、今年のノーベル平和賞に日本国憲法第9条と日本国民が候補に挙がっていると話題になっています。

日本国憲法
第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

約70年間この条文において歩んできた日本の平和主義ですが、国際平和への貢献という名のもとに国連PKOに参加してから20年が経ち、これからも自衛隊は世界各地へ派遣されていきます。

また、自衛隊は国内外への災害派遣でも大きく貢献しており、東日本大震災や御嶽山噴火での救出活動は記憶に新しいところです。

日本国民の強い味方であり、誇るべき自衛隊の位置付けが「不磨の大典」によって曖昧なままであってはならず、更には装備不十分の丸腰で自衛隊員が危険に晒されることのないようにしなければならないと考えます。

近年の中国の拡大主義は日本の主権を脅かし、その根幹とされる中華思想は中国が宇宙の中心であり、その文化・思想が神聖なものであると自負する考え方で、漢民族に古くから根付いている自民族中心主義の思想であり、近隣諸国を飲み込もうとしています。

このような状況下で、安倍政権は憲法解釈変更という小手先の手段を選ばず、正々堂々と憲法改正を国民に問い掛け、国民的議論を行い、「普通の国」へと歩んでいただきたいものです。

それは決して平和主義を放棄することなく、国際平和と日本国民を守り続けるために自衛隊を確固たる位置付けにし、世界に示すべきではないでしょうか。

永遠のゼロ(前編)

2014年10月03日 | Weblog
先日、やっと「永遠の0」のDVDを鑑賞しました。

友人から薦められていたので観たいと思っていた作品です。

原作はベストセラー作家の百田尚樹氏で、今シーズンの読書の秋に読み始めています。

主人公の宮部久蔵役はNHK大河ドラマで黒田官兵衛を演じている岡田准一くんです。

内容は、第二次大戦中の神風特攻隊・零銭乗りのお話です。

作品の中で、「特攻隊はテロリストである」と表現される場面があります。

神風特攻隊も回天特攻隊も断じてテロリストではありません。

民間人のいない戦闘中の両者間において、祖国と家族を守るために命を懸けて敵陣に飛び込む姿はテロリストとは全く違います。


さて、9月定例議会では「集団的自衛権の行使容認」に関する意見書が議論されました。

集団的自衛権とは、ある国家が武力攻撃を受けた場合に直接に攻撃を受けていない第三国が協力して共同で防衛を行う権利です。

個別的自衛権は、自国に対する他国からの武力攻撃に対して自国を防衛するために必要な武力を行使する権利です。

両者とも国際法上認められた権利であり、国連憲章の上で「個別的または集団的自衛の固有の権利」(第51条)とありますが、日本国憲法の解釈では前者を認めない、つまり、日本の自衛権については「個別的自衛権は行使できるが、集団的自衛権は憲法の容認する自衛権の限界を超える」との見解を示してきました。

安倍政権は、この憲法解釈を変更しようとしています。

神風特攻隊や回天特攻隊のような二度と若き尊い命が失われることのないように、未来を担う子どもたちの命が危険に晒されることのないように平和を守り続けることは我々大人の使命です。

しかしながら、日本国は世界有数の軍事力を誇る自衛隊という名の軍隊を保持しています。

この位置付けが曖昧なままで、憲法9条の精神が保たれているとは甚だ疑問を抱きます。



神無月入り

2014年10月01日 | Weblog
出雲大社に全国の神々が集まって、一年の事を話し合うため出雲以外には神がいなくなるという10月に入りました。

稲刈りも全て終わり、一息ついているところですが、今年も残り3か月かと思うと、一年が過ぎるのが早く感じてしまいます。

今週の月曜日には行財政改革特別委員会を開き、事務事業評価の準備に入りました。

昨年も実施しましたが、今年もやります!!

25年度決算審査を終えたばかりで下準備は十分にできているはずなので議会のチェック機能を存分に発揮したいと思います。


さて、今週の土曜日ですが、『満天☆青空レストラン(日本テレビ系列で毎週土曜日に放送されている、料理をテーマとしたグルメ・紀行・バラエティ番組で、日本各地の郷土料理を紹介し、料理自体をただ紹介するだけでなく、その素材・食材を収穫するところから始まり、出演タレントがその収穫の手伝いも行うという番組。)』が大田市をロケ地として放映されます。

http://www.ntv.co.jp/aozora/movie/index.html

気になる食材は、毎年恒例の新米スペシャルとして大田市富山町で特別栽培基準で栽培された『つや姫』を取り上げるそうです。

『つや姫』は平成24年から平坦部を中心に高温障害など品質が低下しているコシヒカリに替わる県奨励品種として本格栽培され、特に平成26年からは県内各地域において、美味しく・高品質な「つや姫」づくりのモデルとなる生産者を育成する「島根の『つや姫』マイスター」制度を開始し、新しいブランド米として力を入れています。

その代表として大田市が選ばれ、今回の番組となったそうです。

またしても絶好のチャンス到来。

大田市のお米を売り出す機会です。

魚沼産コシヒカリ、仁多米に続く全国有数のブランド米として成長することを祈ります。