言うは易し、行うは靖

三浦 靖の成幸者をめざす

大田市立病院

2010年01月31日 | Weblog
 28日・全員協議会「大田市立病院の診療体制について」の詳細な様子を報告します。

 4月からの体制は以下の通り(予定)
 ≪外科≫
 ・常勤医師数は0名(現在:2名)
 ・外来体制は週2~3回
 ・入院患者は0人(現在:月平均567人)
 ・外来患者は月平均243人(現在:475人)

 ≪整形外科≫
 ・常勤医師数は0名(現在:4名)
 ・外来体制は週3回
 ・入院患者は0人(現在:月平均888人)
 ・外来患者は月平均668人(現在:1408人)
 
 ≪救急外来体制≫
 ・救急告示病院の取り下げ
 ・高エネルギー外傷は受け入れない
 ・交通事故は受け入れない
 ・胸部、腹部の手術対応の患者は受け入れない
 ・その他の患者については協議中

という説明でした。

 
 質疑の中では、「市民団体と連携をとり周知活動と早期の医師拡充に向けての取り組みが必要ではないか」「医師確保について副市長と話をしているが(個人的に)、どうなっているのか」「先月開催された医療シンポジウムの様子を広報に載せるべきではなかったか」「ドクターヘリの導入を検討すべき」等々でした。
 
 私は
 ①今回の問題は降って湧いた話ではなく、派遣元との交渉の詳細(時期・場所・手段・相手方)や具体的な条件(派遣継続のために示された条件等々)を説明してほしい。
 ②他の外科系診療科医・看護師への影響
 ③圏域外への搬送が増えるが、消防部の対応
 ④救急告示取り下げに伴う財政へ与える影響額について
 ⑤圏域内の他自治体への対応
を質問し、
 ①昨年8月末に島大医学部から整形外科医の引き揚げを打診され、継続の条件は外科医の確保であった。また、予てより広大医学部からは、消化器内科医の確保が外科医派遣の条件を迫られていた。
 ②産婦人科医が1名減となるが、これは今回の件とは関係ない。今後、医師・看護師の流出にならないよう努力するとのこと。
 ③現在、3か所に6台の救急車を配備しているが、今後しっかりと検討して市民に絶対に迷惑がかからないように努力するとのこと。
 ④救急病院告示を取り下げることによって交付金の影響額は4000万円、診療報酬では1700万円の減収となる。
 ⑤関係市町村に対し詳細を報告し、今後の対応策等協議する予定。

そこで、協議会全体を通しての感想です。
 質疑に対し院長を中心に答弁していたが、本来、病院部長・次長が率先して答弁すべきであり、結果責任は執行部の市長・副市長にあり、彼らが他人事のような口調だったのは極めて無責任と感じました。まさに国県への「責任転嫁」「他力本願」と言わざるをえません。
これまでの経緯や今後の影響、また大田市財政への影響額も答弁以上のものが予想され、それについても「隠蔽」体質が覗えました。

 この問題については、抜本的に大田市の体制を変えるべきです。まずは、専任の担当者を外部から招聘し副市長級ポストに据えることや、医師確保を院長の専権職務とせずに担当のDrを置くべきと考えます。


水道料金特別委員会

2010年01月29日 | Weblog
3日間連続で議会がありました。

 26日は議員研修会があり「議会力向上に向けて~議会基本条例の今日的意義について~」と題し島根県立大学の吉塚徹名誉教授の講演を聴きました。議会基本条例については、先月にも同じく県立大の田嶋教授のお話を聴き、以前には若手市議会議員の会中国ブロック研修会で広島県立大の先生、行政視察では福島県の会津若松市を訪れています。その必要性に関しては十分認識しています。むしろ、大田市議会が最も遅れている議会改革・議会活性化のためにも条例制定が必要不可欠です。改選後の議会の最重要案件にしなければならないと考えています。

 27日は2回目の水道料金改定等審査特別委員会が開かれました。前回、資料提出を求めたものに対しての説明を聞き、質疑を行いました。このたび導入される「口径別料金体系」は水道メーターの大小に応じて料金を設定するもので、使用負担の公平と料金体系の明確性が確保されるものであり、合理的・客観的なものであるとのことでした。また、江の川水道用水供給事業について平成28年度までに島根県企業局から送水設備の移管を提案され、それを受託することによるメリット・デメリットについても話がありました。受水費負担は低減するするものの、施設の維持管理費・耐震化・施設更新の際に多額の負担が発生することから、県との協議により、できる限り負担軽減につながる提案をしながら前向きに話を進めるべきと考えます。
 いづれにしましても、ライフラインの一つである水道事業を、永続的に安心・安全な水道水を提供しながら、安定した事業運営をしなければなりません。

 昨日は「大田市立病院の診療体制」について全員協議会が開かれました。既に詳しくマスコミ報道されていますので詳細に関しては割愛します。また、全員協議会の質疑の様子は明日報告いたします。

今そこにある危機!

2010年01月27日 | Weblog
 10数年前に公開された映画のタイトルです。主人公(CIA高官)が単身で悪の麻薬組織に立ち向かうというような内容だったと記憶しています。

 さて、大田市立病院の危機的状況は皆さんご存知の通りですが、市民の反響もかなり大きなものと感じます。不安は相当なスピードで高まりつつあります。

 そもそも大田市立病院の医師不足はどうして発生したのか。
 
 国による臨床研修医制度の改正により研修先を自由に選択できることになったため、都市部の最新鋭の医療機器が充実した大学病院、症例数の多い大型総合病院へ研修医が集中しました。それは最先端の技術と知識を身に付けようとする若い医師たちの当然の行動と言えるでしょう。

 一方で医療過疎と言われる地方は、深刻な人材不足に陥り、医師確保が困難になり医療過疎から医療崩壊へと進む一途となってしまいました。

 今回、大田市立病院では消化器系内科医不在のため外科医を引き揚げられる。外科医不在となるなら整形外科医も引き揚げられる。また、救急告示の指定を取り下げることも止むを得ないことになる。この連鎖は医師ばかりでなく看護師、そして患者へとつながり、結果的に病院の存続問題にさえなりかねない状況を生み出そうとしています。

 過去に大田市立病院では医療事故のため医師の派遣元である医学部との信頼関係が崩れ、それ以降消化器系内科医が不在となり、その結果、外科医にとって最も大きな目的・役割である手術数は激減し、魅力のない病院になってしまいました。整形外科医にとって外科医の不在は負担の増加と安全性の確保が困難になるため引き揚げざるを得ないのです。今後、他の診療科医にも影響し、益々医師の流出は加速するかもしれません。

 我々、市議会議員は3月末に選挙を控え、既に選挙しか頭にないような方もいらっしゃいます。しかし、任期中の異常事態に手を拱いていてはなりません。

 まさに「今そこにある危機」にどう対応するかが問われています。

続投!?

2010年01月23日 | Weblog
 先般、私の2期目の挑戦が決まった日に、今夏行われる参議院議員選挙に青木幹雄氏の5期目の出馬が決定しました。

 自民党島根県連は参院選に勝てる候補ということで青木氏の擁立を決めたのでしょうが、内外共に世代交代を求める声は少なからずあったと思われます。私は多選批判をするつもりは全くありません。しかしながら、「適当な候補者がいない」とか「勝てる候補を出さなければならない」などという幹部のコメントを聞くと非常に残念な気持ちになります。それは逆に言えば、人材育成・後継者育成をしてこず、組織として勝たせようとする意気込み・自信がないから青木氏に頼るしかないと言っているようなものに聞こえるからです。

 自民党島根県連の組織の硬直化、人材不足は深刻な問題だと思われます。幹部を構成する県議会議員の皆さんには早くそのことに気づいていただき、内部から有望な人材を選出していただきたいと思います。

 さて、大田市立病院の医師不足の問題は更に深刻です。救急医療を担う常勤の整形外科医4人が、連携して急患に当たる外科医が不在になるのに合わせ、3月末で島根大学病院に引き揚げることになりそうです。市立病院は島根県中部の1市3町をカバーする大田医療圏の中核医療機関ですが、救急告示病院の指定を取り下げることになり、深刻な医師不足を背景にした異常事態に、市民はもとより関係自治体まで危機感を募らせています。
 
 今日も終日その件で同僚議員と意見交換をしていましたが、この非常事態を打開できる決定的な解決策は残念ながら見当たりません。
 しかし、少しでも可能性があるなら、あらゆる方策を尽くすことが必要なのではないでしょうか。殊更不安を煽るつもりはありませんが、悪化する一方の大田市立病院の状況をみますと、病院長の手腕不足にたいしての責任問題を追及しなければならないかもしれません。また、派遣元の医学部に対しての研究費名目の資金援助も必要な気がします。きれいごとで事態は好転しませんから。市民生活を守るために。

 ちなみに私は2年前の一般質問で以下のように提案しています。
Q:(前略)それから、この問題は、おそらく副市長さんにお聞きするようになるとは思いますけれども、出雲市が島根大学医学部の方へ年間幾らかの寄附をされています。そのシステムにつきましては、出雲市、それから、出雲市議会、それから、JA、商工会議所、この4団体が協議会を設置されまして、そこから、1,000万円の寄附をされていらっしゃいます。大田市も近隣の市として、この体制に何かしらの協力、もしくはそういう観点から、副市長さんのご所見をお伺いできればと思います。

A:1つ、私の方に具体的なご提案をいただきました出雲市さんの事例でございますが、これ、私も新聞等を見る中では、承知をしております。私の勘違いであれば、ご訂正させてもらわないけませんけれども、この趣旨は、たしか、がんの撲滅に向けてのそういう趣旨での寄附であったやに、私は承知をしているところでございます。したがいまして、若干、趣旨が違うかと思いますけれども、いろいろ諸施策を講じる中で、一番、有効なといいますか、ポイントといいますか、即効性はないにしましても、今、ご提案あったことがよしとすれば、いろいろな事例も調べる中で、全体の中で合わせまして、検討してまいりたいというふうに思っているところでございます。


 

表明

2010年01月19日 | Weblog
 先日、三浦靖後援会を開催していただき、皆様のご推挙により次期大田市議会議員選挙に二期目の立候補をさせていただくことになりました。

 この四年間、ただひたすら真っ直ぐに議会活動に取り組んでまいりました。市民の代弁者として発言し、生意気だと揶揄されても言うべきことは使命感をもって言ってきたつもりです。その姿を市民の皆様に評価いただき、選挙にて審判を仰がなければなりません。
 
 大田市が抱える課題は山積しています。市民生活に直結する「大田市立病院」「新不燃物処理場」などの大きな問題をはじめ、少子高齢化・過疎化が急速に進む大田市の定住対策・活性化するために子育て支援や雇用の場の確保をしなければなりません。
 また、10年20年、50年先を見据えた大田市のあり方をしっかりと検討していかなければなりません。

 引き続き市議会議員として市政に参画し全身全霊を捧げるつもりです。皆様のご指導ご鞭撻を賜り、来る選挙におきましてご支援いただきますようお願いいたします。

 
 

特別委員会

2010年01月16日 | Weblog
 14日(木)、今年最初の議会がありました。

 「全員協議会」に引き続き「水道料金改定等審査特別委員会」が開催されました。

 全協では、大田市社会福祉事業団が運営する「軽費老人ホーム・ビラおおだ」の移転新築
計画に伴い、大田市が所有する遊休地を有償譲渡する件についてでありました。
 場所は、川合町の旧国立三瓶青年の家官舎の跡地です。ここは隣接地に給食センターを建設する予定であり、俄に賑やかになりそうな様子です。
 今後、売却価格についての交渉が大田市と事業団との間で進められ、22年度中には完成する見込みです。工事車両が多くなりますが、事故には気をつけていただきたいと思います。

 
 特別委員会では、正副委員長を決めた後、上下水道部による説明がありました。
 今回の「水道料金の統一」と「水道料金の適正化計画」は、合併後5年以内に料金体系を検討し、統一料金を設定することと決められていたものです。執行部案は、「口径別料金」とし「基本水量付段階別逓増料金体系」を導入するものです。
 改定後、一般家庭におきましては、旧大田市・温泉津町は概ね下がり、旧仁摩町は概ね上がることになりますが、使用水量によって微妙に違うので歯切れが悪くて申し訳ありません(汗)。
 問題は、大田市が水に関して非常に不足していて、高料金体質であることです。三瓶ダムと江の川が主な水源であり、大田市の大多数の世帯の水を賄っています。過去に、水道事業について一般質問をしていますが、まだまだ上水道すら整備されていない地域も多く存在し、夏場の渇水季に大変苦労しておられます。
 水が無くては人は生活できません。水道の蛇口を捻れば冷たい水が出てくるのが当たり前のように思っていますが、実際にはそうではないのです。
 ライフラインの一つである水道を安全・安心・安定した事業として運営しなければなりません。



 









議員とは

2010年01月13日 | Weblog
 慌ただしい年始も過ぎ去りお正月気分は何処へやら。早いもので大田市議会議員として1期目が終わろうとしています。
 
 先日、友人との会話で「議員とは職業なのか」という話になり、改めて「議員とは何か」と考えさせられました。

 地方議員は兼職(制約あり)が許されています。私も含めて議員以外の職業をもった方は大勢いらっしゃいます。もちろん議会活動に支障をきたさないことが大前提で、公職者として最低限のモラルです。
 一方で、議員のみを生業としている方もいらっしゃいます。政党の役職員の肩書をもった方が多いのではないかと思われます。

 われわれ地方議員は地方議会を組織し、その議決に加わる資格を有する者つまり市民を代表してその任にあたるのであり、また議会での発言権も有しているので市民の代弁者としての責務を併せ持っています。
 当然、議会において表決、発言するためには、事前調査・勉強は不可欠であり、そのために膨大な時間を費やします。また、そうしなければ行政に対しての質疑が只のパフォーマンス“やらせ芝居”になってしまい、薄っぺらな議論になってしまいます。いかに多くの市民に幸福をもたらし、地域の活力を醸成させるかが最大の課題で、そもそも立候補時に信念と決意をもって、市民のため市政発展のために尽力することを有権者と約束しています。
 その課題に立ち向かう努力こそが議員の責務ではないでしょうか。個人ではなく公人としての自覚を持たなければなりません。


 職業は「大田市議会議員」と胸を張って言えるように。



仕事始め

2010年01月05日 | Weblog
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。本年もご愛読いただきますようお願いします。

昨日は仕事始め。市内各界の代表が集まる新年互礼会、そして、大田市成人式が開催されました。新成人の皆さんおめでとうございました。


さて、今年は4年に一度の改選期を4月に迎えることとなります。

また、選挙ばかりでなく、いろいろな意味で大きな転換期となり、飛躍の年にしなければなりません。