言うは易し、行うは靖

三浦 靖の成幸者をめざす

水に落ちた犬

2013年07月25日 | Weblog
中国の古いことわざに「水に落ちた犬は叩くな」というのがあり、勇者は負けて弱った敵には攻撃を加えるべきでないという意味です。

現在では、「打落水狗」落ち目になった者や失敗者が徹底的に叩かれることを意味して使われることが多いと思います。


さて今回の「水に落ちた犬」とは民主党であり、菅元代表のことです。

民主党の海江田万里代表は、参院選東京選挙区で党公認候補ではなく、無所属候補を応援した菅直人元首相に対し、離党を促しています。菅氏が拒否すれば、除名処分も辞さないようで、細野幹事長も同調しているようです。
民主党は公示直前、現職2人のうち大河原雅子氏の公認を取り消し、鈴木寛氏に一本化し、菅氏は大河原氏を支援して事実上の分裂選挙になり、結果として両氏とも落選しました。
24日の常任幹事会でも細野幹事長は「選挙に与えたマイナスの影響は大きい」として、最も重い除名処分を提案しましたが、菅氏を含む出席者から反対意見が相次いだため結論が出ずに協議し直すことになったとのことです。

菅氏は、そもそも昨年12月の衆院選において小選挙区で敗れ、民主党が獲得した比例東京ブロック3議席の最後の1議席に辛くも滑り込み、復活当選したものです。
民主党の最高顧問として党務に尽力する責務を負っているのです。

野党第一党の民主党がこんなゴタゴタでは、まともな国会運営はできません。

党内を一掃し、再び正々堂々と政権を獲得できる体制になることが、日本政治の安定につながるものだと思います。