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水戸梅日記

水戸・いばらき

いまどきの「常識」

2005-12-19 | 読んだ本

 いまどきの「常識」 という 香山リカさんの本です。

 たとえば、「あの人はバカ」という自分はバカじゃない という常識

 昔は、口げんかで「バカ!」と言うと、
 親から 「バカ という人が、一番バカ なんだよ。」 と怒られたものですが、

 今は、「あの人はバカ」と書いた著者と、それを読んでそうそうと同意した読者だけが「バカ」ではなくて、言われてしまったほうが無条件に「バカ」ということになってしまうのだそうです。
 (・・・本人が、よく週刊誌などで言われるそうです。)

 だから大切なのは「バカ」と言われる前に、誰かを指差して「あいつが『バカ』」と言ってしまうことらしいです・・・(?)

 ・・・こういう常識がまかりとおるのは、すべての人の心の中には、もしかして自分が一番バカじゃないのか・・・?という不安があるからだそうで、それが強まっているのが、現代社会ではないかとのことです。
 
 この他にも、これはこうだと一見正当性があるような30の常識について、著者が感じた違和感と、その背景を精神分析の観点から分析しています。(痛い目にあうのは自己責任、とか、国を愛さなければ国民にあらず、などの常識。)



 私が参考になった引用に、次のようなものがありました。

 世界の 「客観的」認識 というのは、どこまで行っても私たち 「主体」 の側のあり方の問題であり、主体の利害、主体の責任とわかちがたく結びあわされている



 自分以外のものはすべて自分をとおして理解するものだ、ということであれば、その自分が一体どこまでの器なのかということを、自分できちんと知っていなければならないのだと思います。これがわからないと、自分の考えと世間の常識がずれることに不安を覚えるのでしょうね。(・・・で、いいのかな。) 


yudama 「湯玉」 という お風呂グッズです。

 ヒバの香りで癒されます。

 (ゆず湯もいいですけどね・・・)




 寒い日が続きます。

 各地で大雪だそうですが、「若松進一さんのブログ」に、人間牧場(双海)に雪が積もったことが書いてありました。

 shin-1さんの日記

 http://ameblo.jp/shin-1/entry-10007223341.html

 11月26日の日記に、次のような歌がありました。

 「わざわざと遠い町から夕日見に心染め去る仲間数人」






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組織戦略の考え方

2005-12-18 | 読んだ本

 「組織戦略の考え方」 沼上幹さん の本を紹介します。

 (昨年読んだのですが、とても良い本です。)

 本書には、日本の組織が劣化していくプロセスがたびたび出てきますが、著者は、「組織が劣化することがあることは認めた上で、日本の本質的な部分(コア人材の長期雇用)を維持しながら、どうにかこうにかダメにならずに経営していくにはどうしたらいいのか」ということを、最後まであきらめることなく考えています。(・・・えらいです。)


 私が、まず、なるほどと思ったのは、

 「マズローの欲求段階説の勘違い」です。

 この学説ほど、勘違いされるものはないと著者は言っています。

 ピラミッド型の欲求5段階説は、すごくわかりやすくて、しかも便利なのでよく使われる学説です。

 より低次の欲求(生理的欲求や安全欲求)が達成されると、最後にたどり着くのは自己実現の欲求なのだという極めて単純な図式を多くの人が疑いもなく信じていますよね・・・。
 
 しかし、このために、深刻な問題が起きているのだそうです。

 「自己実現欲求」 の一歩手前にある 「承認・尊厳の欲求」 について人々が真剣に考えなくなってしまった。

 とくに、人事部。昇進可能ポストがこれ以上増加しないなかで、ポストで報いられないのであれば、皆が自己実現できるようにしようと考えてしまったことが、組織戦略を考える上での大きな誤ちだったと言っています。

 「あなたがいてくれて本当に良かった。」という気持ちが、きちんと本人に伝わること(承認・尊厳)だけで、十分ではないかということだと思います。(自己実現はかなりハイレベルであるし、多くの人が最終目標とはしていないはず。)だから、「あなたがいてくれて本当に良かった。」・・・これをきちんと伝えられる組織をいかに作っていくかが、問われているのではないか・・・?と私は解釈しました。


 そのほかにも、 「官僚制=悪ではない」 ということもなるほどと思いました。
 (この著者は、地に足が着いた話が多いのです。)

 官僚制がしっかりしているからこそ、その強い足腰の上に創造性や戦略性の発揮が可能になる。官僚制こそ効率的で信頼性の高いアウトプットを生み出す組織の基本モデルであり、官僚制の基本モデルを書いた組織など組織として存続し得ない、ということです。



 結局、自分の組織は自分たちで考えなければならない。(新しい制度を導入すれば問題が片付く、というのは大きな間違い)という意見には、深く納得させられました。




 先日の金曜日は、職場の忘年会でした。
 (私は、飲みニュケーションは、とても大切だと思う人です。)

 普段なかなか聞けないようなことが聞けます。自分が相手から何を求められているか、といったようなことです。耳の痛い話が多いですが、聞くしかないです。(かなりまずいかも・・・と反省しました。)

 だからでしょうか。飲み過ぎてしまいます。
 家に帰るまではしっかりしている(?)つもりなのですが、家についてからのことはよく覚えてないです。翌日、目が覚めてから、夕べのことをいろいろな物証をもとにして判断するのみです。(情けないです。)


kaban ビルキスさんの向かいの 「音楽と鞄」 というお店で買った鞄です。(ハンドメイドです。)

 くろばねにあるこのお店も、とてもイイ感じなのです。

 何が?といわれると難しいのですが、

 カバンとCDという取り合わせとか・・・、
 オーナーのやさしい対応とか・・・がです。

 この鞄は、tamayuさんというデザイナーの方が手がけたそうです。
 
 http://www.tamayu.com/

 


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おつかいもの

2005-12-17 |  ひとりごと
 私は、「“おつかいもの”ですか?」と聞かれて、「はい。自分で使います。」と、元気に答えたことがあります・・・。
 (恥ずかしいですね。)

 「おつかいもの」とは、ちょっと改まった気持ちで贈る大人としての贈り物のことです。(子どもの誕生会に持っていくものではないですよね。)
 いまでは、私の好きな日本語のひとつになっています。

misegamae  今日は、木内酒造(那珂市)に行って来ました。

 ここのお酒は、私が「おつかいもの」に悩んだときによく利用します。

 (今春、オープンするデパートにも入ります。また、先日美味しいと紹介したお酒もここです。)

irigutikikizake 入り口と、利酒処に飾ってある 「杉玉」 と、ちょっと和風の 「クリスマスツリー」 がいい感じでした。

 ここは、日本酒の造り酒屋ですが、「地ビール」にもチャレンジして有名になりました。

 いまは、10年、20年先を見越して、ワインにも取り組んでいるそうです。
 (ぶどう畑があります。前に、氷川きよしが、テレビで紹介しました。)

 

beer 「常陸野ネストビール」 です。

 ワールドビアカップで、2000年、2004年と、2度金賞を受賞しているそうです。

 左が、「2006年セレブレーションエール」 というビールです。
 (・・・「お正月用」 に自分でも購入しました。)




soft 大吟醸ソフトクリームです。

 ほんのりお酒の味がしますが、さっぱりしていて美味しいです。
 (食べてから車を運転しても大丈夫です。)
 
 他には、ビールのソフトクリームもあるそうです。




gassyotedukuri 夕方から、駅の構内で、下の娘の合唱の発表がありました。

 クリスマスソングや、野口雨情(北茨城出身)の童謡を歌いました。

 胸元につけた手作りのコサージュ(?)は、多分、役員のお母さん達が作ったのだと思いますが、とても良くできていて感動してしまいました。その後は、スケートを見るために、さっさと帰ったのでした。

 それにしても、「おつかいもの」は、いいとして・・・、来週のクリスマスプレゼント・・・、どうしようかと、悩んでいます。


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カンロ飴 と 納豆チョコ

2005-12-16 |  ひとりごと
 今日は、仕事を休みました。

 朝のワイドショーでの 「弱い自分がいた」 という発言・・・って、どういうこと(!?)と、思いながら、午前中、小学校の奉仕作業に行きました。(トイレ掃除が、落ち葉拾いに変更になって、ちょっとうれしかったです。)

 そして、午後は、昨夜の睡眠不足を補うべく昼寝をしました。
 (今夜は、また職場の忘年会なのです・・・。)

 昨夜は、Ka-ya 「蚊帳」 というお店の後に、久々にカラオケに行ったのですが、とても楽しかったです。一緒に行ったEさんは、私のお友達の中では、一番カラオケが上手で、「ヨーデル食べ放題」で笑わせた後、ミーシャ、バクダッドカフェの主題歌などを、しっとりと歌いあげ、「私の彼は左利き」で締めてくれました。(無敵です。)


kanrokanro カンロ飴が、「50周年」 だそうで、限定のパッケージで出ていました。

 カンロ飴といえば、昔、「お醤油が入っているんだよ。」 と母から教えられたのですが、「うそだ!」「絶対信じない!」と、頑なに受け入れなかった覚えがあります。

 (なんでか、わかりません。塩飴とかも許せなかったような気がします。)

 で、このかわいいパッケージのデザインをしたのが、セキユリヲ さんという女性のデザイナーだそうです。

 日本固有の色彩を使って図案を考えるデザイナーで、創刊100周年を迎える雑誌 『みづゑ』 のアートディレクターを務めているそうです。

 ホームページがとてもかわいいです。

 http://www.salvia.jp/



 また、一昨日の日経流通新聞に、日本一のタオルの産地である今治のタオルメーカーが開発したタオルが人気だという記事が出ていました。(今治は、松山のお隣です・・・よね。)

 (ちなみに、上記のセキユリヲさんも、今治のタオルメーカーとのコラボ商品を出しています。)

 今治のタオルメーカーは、最近、東京進出していて、マグカップに入れてケーキ風(今井タオル)とか、犬用のバスローブ(森清タオル)、タオル美術館(一広)などを展開しているそうです。

taruto 昨日紹介した、松山銘菓 『タルト風』 です。

 紅白タオルで作ってみました。

 (休んで、こんなことしてます・・・。)

 日本では、85年のピーク時に、1200社あったメーカーは、中国製品に押されて、04年度には、350社になったそうです。(うち、今治には、現在160社のタオルメーカーがあるそうです。)

 今治の事例は、取引や値決めに多かった「しがらみ」を打ち破りながら、高付加価値化に成功した例だそうです。(これは、先日のブログ「使える弁証法」で紹介した、『螺旋的発展の法則』の例でもあると、私は思うのですが・・・。)

cyoko 納豆チョコです。

 やっと買えました。
 (わざわざ常陸津田の自動販売機まで行かなくても、水戸駅で買えます。)

 ドライ納豆にチョコレートをコーティングしたもので、「納豆」と言われなければ、おそらく分からないかもしれません。随分と歯ごたえのある「小麦チョコ」だなぁ・・・という感じです。

 (これも、螺旋的発展なのでしょうか・・・。)
 

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みかんの子

2005-12-14 |  ひとりごと
 中心市街地活性化の起爆剤として期待されている 「水戸京成百貨店」 のオープンが近づいてきました。(2006年3月中旬オープンです。)

(ちなみに、今年度の茨城県内の設備投資計画は、昨年度実績比で26%の増。1990年以降で最大の伸びだそうです。北関東では、栃木が15%、群馬が9%なのと比べると・・・すごいことですよね。)

 さて、「ジョリーレポート」という、水戸京成百貨店の友の会が、2ヶ月に1回発行している小冊子があるのですが、先週家に届いた「2005冬号」に、県内初出店や水戸初出店するお店の情報が掲載されていました。

 前回紹介したブランドの他に、化粧品では、イプサ、スック、RMK、YSなど、アクセサリーでは、4゜C、フォリフォリなど、洋服では、トゥモローランド、パパス、セオリーなどが入るそうです。その他、ロフトなど。
 (いままで、なかったんですか・・・?と言わないでくださいね。)
 最上階はレストランで、えん(和食)、妻家房(韓国料理)などが、そして食品館には、ポール(ベーカリー)、アンリ・シャルパンティエ(洋菓子)、柿安ダイニング(惣菜)も入るそうで、良かったですね。
 (誰が?って・・・はい。私がですね・・・。)



 ・・・今日は、この小冊子に連載されている 「茨城の歴史と女性」 について、書こうと思ったのに、前置きが長くなってしまいました。

 この連載は、茨城地方史研究会会長である 佐久間好雄 先生が担当しています。昔の県内の状況(特に女性の生活の様子)が描かれているので、いつも興味深く読んでいます。(佐久間先生のお話を聞いたことがありますが、圧倒的な知識の量に感心した覚えがあります。)

 今回は、 「敗戦の混乱と耐乏生活」 という、昭和二十年(一九四五年)の頃の話が載っていました。




 昭和二十年八月十五日の正午のラジオ放送で県民の多くは、ポツダム宣言の受諾、つまり敗戦を知った。(中略)十五日の夜それまでの灯火管制の、電灯の覆いが外され裸電球のまぶしさに改めて驚くのであった。だが、次の日からは生活の張りを失い、全身からすべての力が抜けてしまう虚脱感に襲われた。次に衣食住にわたる深刻な物資不足が待ち受けていた。とりわけ食糧の不足は深刻なものがあった。


こういう状況下で女性はどうだったか。


 「産めよ殖やせよ」のスローガンのもと、多くの乳幼児たちを抱えながら、生活苦と闘ってきた母親たちにとって戦後の混乱は過酷なものだったそうです。食糧の確保と分配が当時の大きな課題となる中、今度は、産児制限の是非が社会問題として浮上してきたのだそうです・・・。






 (いつの時代でも、子どもの数は 「調整されるもの」 なのですね。)





mikan みかんの赤ちゃん。
 (発見した娘が、とてもうれしそうでした。)
 
 最近、こういう 「ちびっちゃいの」 って少ないですよね。
 (みかんの世界も“少子化”なんですねー。)

 また、最近は、タネもあまりないので、間違って飲み込んじゃった時に、
「たいへんだー、おなかの中にみかんがなっちゃうよー」 とか言えなくてつまんないですよね・・・。

mika 先日の松山で、お土産に買った100円のみかんは、とても甘くて美味しかったです。
 (愛媛では、みかんを買う人はいないという話を聞いた娘達は、「愛媛に住みたいね。」と言ってました。)

 このみかんは、西宇和産なのですが、どうして同じ量で400円なのか・・・と思います。


truto 松山銘菓 「六時屋タルト」 です。
 
 時計で 「六時」は、長針と短針がまっすぐになることから、「まっすぐ正直な心で商売をしよう」ということで、命名されたそうです。全国的には、「一六タルト」の方が有名ですが、地元の方は「六時屋」の方が好きだそうです。
 (「一六」は、ゆず風味で、グラニュー糖がついてますよね。)



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国家の品格

2005-12-13 | 読んだ本

 もし、子どもに 「なぜ、人を殺してはいけないのか?」 と聞かれた時に、

 「論理」で答えるとすれば、「殺していい理由」も、「殺してはいけない理由」も、同じ数だけ思いつくと著者はいいます。(「論理」を徹底すれば問題が解決できる、という考えは誤りだそうです。)

 これに答えるには、 「ならぬものは、ならぬものです。」 (「駄目だから駄目。以上終わり。」)と言うしかないのだそうです。(本当に重要なことは、親や先生が幼いうちから押しつけるべきだそうです。)



 「国家の品格」という 藤原正彦 さんの本に、上記のようなことが書いてありました。


 日本は世界で唯一の「情緒と形の文明」である
 (日本は「論理と合理性の文明」ではない。)
 ということを、数学者らしく、論理的に説明している本です(?)。

 この本は、講演録がもとになっているので、これまでの本よりも過激な感じが出ているような気がしました。(本人が奥様から、「自分の話は、半分は誤りと勘違い、残りの半分は誇張と大風呂敷。」と言われていますから・・・と前置きしていることを踏まえて読んで欲しいと思います。)

 新田次郎さんと藤原ていさんの息子なのに、「数学者」というのが、私的にはナイスです。著者の主張に、 「天才数学者の出る場所の三条件」 というのがあって、「美の存在」 「跪く(ひざまずく)心」 「精神性を尊ぶ風土」 を挙げています。


 また、数学を引用した話も面白いです。

 例えば、金融派生商品 「デリバティブ」 は、「確率微分方程式」 であって、「論理の権化!」と非難してみたり、数学には、「不完全性定理」 というものがあって、これは、どんなに立派な公理系があっても、正しいか誤りかを判断できない命題があるということは、数学においてさえある、ということが証明されているとか・・・。


 面白くなかったですか・・・ね。
 
 とにかく!

 野に咲くスミレがなぜ美しいかと、「論理」で説明することはできません。また、なぜこの人が好きなのかということも、「論理」では説明できません。美しいとか、好きだと思えた自分に、ただ感謝するのみではないでしょうか。
 (・・・って、今日はどうしたんでしょうね?)


 自治体関係の言葉で、「EA(Enterprise Architecture)」という 「全体最適なシステムのあり方」という言葉があることを今日知りました。
 (どのくらい普及しているのか、わかりませんが・・・、一体全体どんなものなんでしょうね?)



kin 旧県庁の前にあるお堀の中が、落ちた銀杏の葉で金色に輝いていました。(三日前の写真です。)

 (いつもいつも、お菓子ばっかりですね・・・、とか言われているので・・・。)



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コーチング一日一話

2005-12-12 | おしごと
 「コーチング一日一話 ~今日から始める 『気づき』 の365項目~」 という本は、青木安輝さん、小野仁美さん、高原恵子さん、本間正人さんという4人のコーチによって、書かれています。

 一日一話ということで、一日200字程度で、365日分の 「コーチング」 にまつわる話が納められています。

 数年前には「何それ?」と言われていたコーチングですが、いまではかなり浸透してきて、本屋さんでは関連する本がたくさん並んでいるのを見かけるようになりました。





 1月1日 「コーチは馬車」


 coachという言葉の起源は、「馬車」。荷馬車ではなく「四輪の旅客用の馬車」を指す言葉でした。(中略)この名詞から派生して、「大切な人をその人が現在いる所から、その人が望む所まで送り届ける」という動詞の意味が生まれたそうです。相手が望まない所に無理矢理連れて行くのは「誘拐・拉致」ですね。






 2月14日 「啐啄同機(そつたくどうき)」


 鳥の卵は、ひな鳥が内側から自分の力で割って出てくるもの。外側からお節介な親鳥が割ってしまうと、殻がひな鳥の体に刺さったり、バクテリアが侵入して感染症になってしまいます。親鳥は、そろそろ孵りそうな卵に、つんつんと刺激を与え、ひな鳥が自分でつつく行動を促します。その刺激を、強過ぎず、遅過ぎず、絶妙のタイミングと力加減で与えることを、禅では、「啐啄同機(そつたくどうき)」と言います。






 こういう 「ミニ知識」 みたいな感じの話がちりばめられている本なので、ある程度コーチングを理解している方が、たまに読んで、自分を振り返ってみるような使い方が、向いているのではないかと思います。


 私は、この4人の著者のなかでは、本間正人さんのお話を聞いたことがあります。6年くらい前ですが、いまでもはっきり覚えています。その時に、本当に強い人とは、こういう人なのだと思いました。
(頭が良くて冷静で、しかも、ユーモアと優しさに満ちあふれていました。)

 私が、本間さんから教わったことですが・・・
 (教わったというか、気づかされたのですが・・・)

 自分の仕事について、これまでの 「やる気曲線」 を書いてみてと言われ、縦軸にやる気、横軸に時間をとって、昔はこうだった・・・と思い出しながら、くねくねと曲線を書きました。

 その後、「やる気の山」 が高くなっている場所に注目するように言われ、そのときに、「どういう状況で仕事をしていたか」、「どういうメンバーからどういう言葉をかけられたか」、思い出してくださいと、続きました。

 おそらく・・・、

 「人を育てるにはどうしたらいいか」 ということは、ある程度、すでに自分の中に、経験としての答えがあるのではないでしょうか。(多分、忘れているだけで。)新しい指導方法を学ぶことも大切ですが、自分の中にある経験も呼び覚ましていけるといいと思います。

 (私の場合は、何から何まで自分にすべて任されたときに、成長できたなぁ・・・と思いだしました。そして、最後に「お疲れ様」と言われたときはとてもうれしかったなぁと・・・。多分、他の人にとっては、鬼のような上司だったと思いますが・・・。)


iticyokoitijiku いちじく関係に、はまってました。

 「いちじくチョコ」 
 「いちじくヨーグルト」です。

 いちじくは、「一日一個熟すから・・・、または、実がなって一ヶ月で熟すから、「一熟(いちじく)」という名前がついたと言われています。
 不老長寿の果物といわれるほど、薬効と栄養価が高い果物で、二日酔いにも効くそうです。(プチプチ感が、くせになります。)


akebi おまけに。

 ふる里のあけび(栃木県日光市)
 シュー生地の中に餡が入っています。
 
 昔から、栃木のお土産の定番として存在しています。(餡の入ってないシューのスカスカ感がいいです。)







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使える弁証法

2005-12-11 | 読んだ本
 「使える 弁証法」 という 田坂 広志さんの本を読みました。

 (田坂広志さんは、私が、以前、「ヒロシです」という記事で、その配信メールを紹介した方です。どうしても会ってみたくて、東京まで講演を聞きに行ったことがあります。)

 この本には、「ヘーゲルが分かれば、IT社会の未来が見える」という副題が付いています。

 ヘーゲルの「弁証法」と聞くと、多くの方々は、「高尚で難解な哲学」との印象を持つと思います(もちろん、私もそうです)が、田坂さんの本には、難しい話は一切でてきません。(いつもそういうところがすごいと思います。)
 
  


<使える弁証法>
  

●現実の問題に対処でき、日々の仕事にも役立つのが、「弁証法」。最も役に立つのが、 「螺旋的発展の法則」という、物事は螺旋的に発展するというもの。(物事は、直線的には発展しない。)例えば、螺旋階段を登ることは、(上から見ていると、)くるっとまわって同じ場所に戻ったように見えるけれども、実は、一段高いところに登っているということ。 「未来進化」 と 「原点回帰」 は、同時に起こる というのが、この法則のエッセンス。


●オークション、逆オークション(昔の、競りや指し値)、ギャザリング(昔の、生協の共同購入)、Eラーニング(昔の、寺子屋)、電子メール(昔の、文[ふみ]の文化)などが、上記の例としてあげられる。インターネットも、元来は、相互扶助である。経済も、現在の交換経済から、リナックスに代表されるような贈与経済に移ってきている。
 

●なぜ今の時代に「螺旋的発展」が起こるかというと・・・、実は、これまでも起こっていたのだが、変化の速度が遅く、人の一生の中では見えなかっただけである。いまは、ドックイヤー(7年)、マウスイヤー(18年)になっており、見ることができるようになった。これによって、引き起こされているのが、ビジョンや戦略の陳腐化である。(対策は、「書を捨てよ。まちへ出よ。」)


●法則を元に、何が消えたのか考えることが重要。例えば、「電話」→「電子メール」という変化。消えたものには意味がある。(なぜなら、存在したものには、すべてに意味があるから。)「電子メール」になってなくなったものは、声のニュアンス。こう考えると、今後は・・・新しい「ボイスメール」みたいなものができる?コンビニの地域主義、個店主義も「原点回帰」であるが、新しいナレッジマネジメントの共有という「未来進化」になっている。(古いめがねで見てはいけない。インターネットの電子ショップを自動販売機と勘違いした会社は、うまくいかなかった。)


●また、反転することを考えるのも重要。これが、「否定の否定による発展」という法則。知識社会は、「知識が価値を失っていく社会」。これからは「言葉では表せない智慧」が、重要になる。(これも原点回帰・未来進化)私たちの生きる世界は、弁証法の理に満ちている


●弁証法を「戦略思考に応用する」には、主戦場を読むこと。(ネット革命で「中間業者」が消えるといわれたが、アマゾンなどは業績を伸ばしている。)また、主戦場が、いつ移るかを読むことも重要で、そのときに 「量から質への転化」という法則 が役に立つ。その目安となるのが、「キーワードが忘れられたか」どうか、ということ。(かつて最先端だった「インターネット」というキーワードが忘れられようとしているときに何が起きたか。)


「対立物の相互浸透による発展」という法則 も重要。従来の証券会社とネット証券の相互浸透、ベンチャーキャピタルとコンサルティング会社の相互浸透、営利企業と非営利組織の相互浸透「社会起業家」がその例。また、相互浸透は、政治の世界、国家や社会体制にも見受けられる


●以上の4つの法則の基本となるのが、「矛盾の止揚による発展」の法則。すべての物事には、その内部に「矛盾」が含まれているが、その「矛盾」こそが、物事の発展の「原動力」となっていく。この「矛盾」を機械的に解消するのではなく、それを弁証法的に「止揚」したとき、ものごとは発展を遂げる。矛盾のマネジメントが大切


●また、弁証法を知ると「対話力」が身に付く。単に意見を戦わせるディベートや、意見を交換するディスカッションを越えた知の技法としての弁証法によって、互いに深く学び合い、深い思考に向かうことができる


●もう一つ、弁証法で身に付くのが、「歴史観」である。歴史も螺旋的発展である。(そもそも、弁証法は、歴史哲学として語られた思想である。)これから起こるのは、東洋文明と西洋文明の止揚。東洋文明からはじまった人類の文明が、西洋文明において大きな開花を遂げ、それがふたたび、東洋文明の根底にあった「世界的生命観」へ回帰しようとしている。であれば、最後に生まれる問いはただひとつ。21世紀における日本の歴史的使命は何か?ということである。



hosigaki 今日は、ダンナの実家に行きました。

 ここは、LOHASという言葉がピッタリの場所です。

 (ホッとする場所です。)

 常陸太田というところで、水戸から20キロ北に行きます。県外の方のために解説すると、「西山荘」 という水戸黄門が晩年の10年を過ごした場所が「観光地」として有名です。


misopi おっきいばあちゃんのつくる 「味噌ピー」

 (ちなみに、おっきいばあちゃんは、子どもたちの曾祖母で、ちっちゃいばあちゃんが、祖母です。身長とは、何の関係もありません。)

 これがあると、いくらでもごはんのおかわりができてしまうという、一品です。

 (作るのには、結構、コツが必要で、私は、まだうまく作れません。)

haruitirinnsake 私の実家の近くの 「木内酒造」でつくっている 「菊盛」春一輪 という日本酒です。これは、純米吟醸にごり酒で、少し甘いのですが、発酵による炭酸ガスが入っているため、ぴりっとする感じもあって・・・、美味しいです。

 (最近の土日は、写真日記になってますね・・・。)







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へんないきもの

2005-12-10 |  ひとりごと
keroro 最近、うちで増殖している・・・、

 「ケロロ軍曹」 です。

 謎のヘッポコ宇宙人だそうです。

 (なんというか・・・、「こういうマンガ!」 と、ひとことではうまく片づけられないマンガです。キャラクターも、見た目はかわいくないのですが、なんというか、ほっとけないというか、忘れられないというか・・・そういう感じです。)


 それに対して、 「へんないきもの」 という 早川いくを さんの本は、本当に存在するいきものの生態を図鑑形式で描いたものです。

 (これも、「こういう本!」と、ひとことでは片づけられないです。)


 愛の回廊か、嫉妬の洞穴か・・・「カイロウドウケツ
 (「偕老同穴」という言葉の由来がわかったり・・・)


 死ぬまで逆立ちして暮らす・・・「サカサクラゲ
 (いわゆる温泉マーク。連れ込み宿の隠語ということがわかったり・・・)


 男の存在意義とは・・・「ボネリムシ
 (雄の体は顕微鏡サイズ。雌の20万分の1とか・・・)


 他にも、
 おでんにするとお得な「多脚タコ(96本)」とか、
 みなみのしまのあくまだよ「アイアイ(現地では『悪魔の使い』)」とか、
 宮本武蔵でも倒せない「プラナリア(再生)」とか、
 海洋演芸大賞ホープ賞「ミミックオクトパス(40種の形態模写)」とか、

 ・・・話の飛び方が、とても面白いです。(しかも、ためになる!?)
 


sobanobasobakiru 今日は、地域の 『三世代ふれあい事業』 に、下の娘と行ってきました。

 そばづくり・しめ飾りづくりが、毎年恒例になっていて、地域の高齢者の方が、子どもたちに(その親にも)、そばの打ち方などを手取り足取り教えてくれます。

 こういう土曜日の事業は、子どもやその親にとっても、とてもいいことだと思うのですが・・・、毎年思うのが、同じメンバーの参加が多いということです。(事業のねらいとして、どうなのか?と思うことがあります。主催者側が参加してもらいたいと思っている家庭に、実際に来てもらえているのか、どうか?といったことが気になってしまいます。・・・職業病ですね。)

simekaza そばを茹でている間に、しめ飾りを作ります。

 これが結構難しくて、私はうまくできません。

 (会社みたいな組織の中にいると、上の人に教えてもらうことは何もない、と勘違いすることがありがちですが、こういう場所に行くと、縄さえロクに結えないという 「自分の生きる力のなさ」 にがっくりしたりします。)

soba 最後に・・・

 「けんちんそば」 を、みんなでいただきました。

 お手伝いとしていったにもかかわらず、すっかり食べて楽しんで帰ってきました。
 (やっぱり・・・自分には「生きる力」 が、あるんだなぁ・・・と思い直したりしながら・・・。)






hennanomimono へんな“のみもの”?

 練乳あずき珈琲
 
 練乳小豆味のコーヒーに、黒蜜の寒天(角切り)が入っていて、・・・不思議です。




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市民自治体

2005-12-10 | 読んだ本
 「市民自治体 ~社会発展の可能性~」 という 須田春海さん の本を読みました。

 市民がつくる「団体」としての、市民社会のルールを尊重し、市民の課題解決を支援する自治体が、 「市民自治体」 である。今後は、国に依存する 「地方公共団体」 と、市民に依拠する 「市民自治体」 が、分水嶺に立つようになるが、将来の社会変革に向けては、この区分けが大切であり、市民社会の命運を左右する大問題だという主張を展開しています。

 ・・・何もそこまで言わなくても、改革派の首長さんがたくさん出てきているから大丈夫ではないか、という意見もあるのでしょうが、・・・そういうことではないそうです。
 現在の体制では、対応できない問題が増えている。そして、それはできるかぎり当事者サイドに委ねることでしか解決の道がないことがほとんどである。行政ニーズの決定権が受ける側に移ってきているからこそ、市民がもっと力をつけるべき(それこそが、生きる場の豊かさでもある)ということです。
 市民自治体の第一歩になるのは、市政調査活動だそうです。

 私は、この著者の考えるレベルまでには、なかなか市民の力を信じ切れなかったりするのですが・・・、それは、変わってきている現実に目を向けていないからなのかもしれません。

 でも、この話が、先日逝ったピータードラッカー氏による、「人間を基軸にした経営論は不滅」(組織論では、組織の非中央集権化を説いていた)といった主張と、符合するような気がしたのも確かです。

 この本のねらいは、警鐘と問題提起だと著者は言います。そして抽象論に終始したのは、それぞれの地域で、「市民自治体」 の青写真をつくり、実践をしてこそ 「市民自治体」 は、ホンモノになると考えているからだそうです。(地方公務員の行き先は、地域の人びとに雇用された「市民自治体」職員への道ではないか・・・とのことでした。)




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