いまどきの「常識」 という 香山リカさんの本です。
たとえば、「あの人はバカ」という自分はバカじゃない という常識。
昔は、口げんかで「バカ!」と言うと、
親から 「バカ という人が、一番バカ なんだよ。」 と怒られたものですが、
今は、「あの人はバカ」と書いた著者と、それを読んでそうそうと同意した読者だけが「バカ」ではなくて、言われてしまったほうが無条件に「バカ」ということになってしまうのだそうです。
(・・・本人が、よく週刊誌などで言われるそうです。)
だから大切なのは「バカ」と言われる前に、誰かを指差して「あいつが『バカ』」と言ってしまうことらしいです・・・(?)
・・・こういう常識がまかりとおるのは、すべての人の心の中には、もしかして自分が一番バカじゃないのか・・・?という不安があるからだそうで、それが強まっているのが、現代社会ではないかとのことです。
この他にも、これはこうだと一見正当性があるような30の常識について、著者が感じた違和感と、その背景を精神分析の観点から分析しています。(痛い目にあうのは自己責任、とか、国を愛さなければ国民にあらず、などの常識。)
私が参考になった引用に、次のようなものがありました。
世界の 「客観的」認識 というのは、どこまで行っても私たち 「主体」 の側のあり方の問題であり、主体の利害、主体の責任とわかちがたく結びあわされている
自分以外のものはすべて自分をとおして理解するものだ、ということであれば、その自分が一体どこまでの器なのかということを、自分できちんと知っていなければならないのだと思います。これがわからないと、自分の考えと世間の常識がずれることに不安を覚えるのでしょうね。(・・・で、いいのかな。)

ヒバの香りで癒されます。
(ゆず湯もいいですけどね・・・)
寒い日が続きます。
各地で大雪だそうですが、「若松進一さんのブログ」に、人間牧場(双海)に雪が積もったことが書いてありました。
shin-1さんの日記
http://ameblo.jp/shin-1/entry-10007223341.html
11月26日の日記に、次のような歌がありました。
「わざわざと遠い町から夕日見に心染め去る仲間数人」