水戸梅日記

水戸・いばらき

日本辺境論

2009-12-31 | 読んだ本
日本辺境論 (新潮新書) 日本辺境論 (新潮新書)
価格:¥ 777(税込)
発売日:2009-11

 

 今年最後の本は、

 大好きなウチダ先生・・・。

 

 いつものことですが、

 スッゴク面白かったです・・・。

 

 777円の新書ですが、

 私にとっては、77,000円くらいの価値。

 (養老孟司さんも絶賛。)

 

 著者によると、日本人ほど、

 自国の文化論が好きな国民はいないそう。

 (確かに、私も大好き・・・かも。)

 

 日本人が辺境人であるということについて

 様々な文献から引用しています。

 

 例えば、丸山眞男は・・・

 「日本人はたえず外を向いてきょろきょろして

 何か新しいものを外なる世界に求めながら、

 そういうきょろきょろしている自分自身は

 一向に変わらない。」

 

 その他、梅棹忠夫「文明の生態史観」や

 川島武宜「日本人の法意識」。

  

 

 アメリカのオバマ大統領は、就任演説で

 アメリカの理念を建国のときに求めましたが、

 

 その演説を受けた日本の総理大臣は、

 日本について、「世界第二位の経済大国として・・・」と述べました。

 

 これは、ロックのミュージシャンが

 「オリコンチャート二位の音楽家として」と発言することと同じで 

 

 かなり“ナンセンス”な発言だそうです。

 (で、これをヘンだと思わない国民も問題。) 

 

 つまり、日本というのは

 他国との比較を通じてしか、国家戦略を語れない国。

 

 でも、こういう国だからこそ、

 「学び」に対する効率はものすごくいいし、

 

 外来の未知のものに対する

 見極めの感覚が鋭いのだそう。

 

 “辺境人”としての日本人の成り立ちを、

 日本語の特殊性から説明した最後の部分は

 「トリプルアクセル!!」という感じでした。

 

 

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« デセール・フラン | トップ | 大晦日 »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは、umekoさん。 (gao-gao)
2009-12-31 08:57:00
こんにちは、umekoさん。
今年も今日で終わりですね。

1年間、美味しいそうな記事や、面白そうな本の記事などを読ませていただきました。
ありがとうございます。

今年最後の本、「日本辺境論」、私も読んでみようと思います。

それでは、良いお年をお迎え下さい。
返信する
明けまして、おめでとうございます。 (たかさん)
2010-01-01 09:40:44
明けまして、おめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。
お互いにブログ頑張りましょうね!
返信する
明けましておめでとうございます。 (苺茶)
2010-01-01 22:55:38
明けましておめでとうございます。

今年もumekoさんの記事を楽しみに
参考にさせていただきます♪

良い一年になりますように。
返信する
gao-gao様 (umeko)
2010-01-02 01:09:52
gao-gao様
 
こんばんは。コメントありがとうございます。
「日本辺境論」は、かなり大風呂敷な感じの本です。(でも時間軸をしっかり意識して書いています。)
内田さんの文章は、大学入試によく出るのですが、好みが合うかどうかは、一度「内田樹の研究室」というブログで確認したほうがいいかもしれません。
(私は大好きなんですけど・・・。)
2010年もよろしくお願いします。
 
 
たかさんへ
  
明けまして、おめでとうございます。
ブログ頑張ります!
たかさんのブログも楽しみです!!
 
 
苺茶さま
 
明けましておめでとうございます。
うれしいです・・・。励みになります。
多分今年も路線は変わらないと思いますが、よろしくお願いします。
 

返信する

コメントを投稿