インテリジェンス 武器なき戦争 価格:¥ 777(税込) 発売日:2006-11 |
インテリジェンス -武器なき戦争-
手嶋龍一さんと佐藤優さんの対談集を読みました。
手嶋さんは、NHKワシントン局長だった方で「ウルトラダラー」の著者。
佐藤さんは、「国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて」の著者。
湾岸戦争、大韓航空機撃墜事件、9・11事件など、重大な事件の裏側で、各国がどのような情報戦を繰り広げていたのかが語られていますが・・・、
「秘密情報の98%は公開情報を再整理することによって得られる」
という佐藤さんの言葉にこの本の内容は集約されると思います。
情報のプロは、絶対に「知っていた」とは言わないそう。
(「教えてください」と言うのがプロ。)
「お父さんが大変なことになっちゃった。」
という情報を盗聴したときに、
それが、「死んだ」なのか、それとも、
「ウオッカを飲んで大暴れしている」なのか
そこをどう分析するかが、「インテリジェンス」。
(インフォメーションとは大きな差がある。)
インテリジェンス・オフィサーの資質が国の存亡を左右するとして、日本の進むべき方向も示されています。
とても面白かったです。