風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

青梅への道 三たび(3)

2017-02-23 03:18:14 | スポーツ・芸能好き
 週末、三年連続三度目の青梅マラソンを走って来た。
 青梅線・河辺駅あたりから昔懐かしい昭和のニオイのする商店街を抜け、青梅線沿いに10駅先の川井駅まで、行きはだらだらの上り、帰りは下りの山道を往復する。1万3千人余りが参加する人気の大会でありながら、狭い田舎道を行くので、スタート直後は大渋滞してなかなか前に出ることが出来ない。いくら渋滞したところで10キロ(=私のスピードでは1時間後)を過ぎる頃にはバラけてくるものだが、30キロ・コースのここ青梅では、倍のスピードでかっ飛ばす先頭集団が戻って来るのとかち合う地点(=20キロ地点)となるため、そこからは益々狭い片側走行を強いられて、渋滞はなかなか消えることがない。
 年末年始に1ヶ月強の完全休養とサボってしまい、直前1ヶ月に6度の練習で(計算すると)都合84キロしか走り込んでいなかったので、普段のジョギング・ペースで、無理せず流れにまかせてのんびり走った。11時半という中途半端なスタート時間はまことに悩ましく、コンビニお握り7個買い込んで、朝飯に4個、走る前に3個、それから腰にキビ団子ならぬソーセージと栄養ジェルをぶら下げて途中で補給するガス欠対策万全で臨んで、なんとか(一昨年のような視野狭窄に陥ることなく)元気を持続出来たのは良かった。が、坂道だったせいか靴擦れで両足の裏に10円玉~500円玉大のマメをつくって、最後の5キロは失速してしまったのは相変わらずの誤算だった。後遺症と言うと大袈裟だが、片方のマメが潰れたのに何の手当もしなかったものだから、今日まで痺れて足を引き摺って歩く始末だ。結果、3時間12分、ちょうど昨年の記録と一昨年の記録の中間くらいで、客観的に見ると情けないところだが、私自身は負け惜しみではなく上出来だったとは思う。
 毎回、思うことだが、昭和にタイムスリップしたような昔懐かしい沿道に、小さいお子さんからお年寄りまで、地元の方々の応援が賑々しく、「ロッキー」や「帰ってこいよ」の曲を大音量で流して盛り上げる中、ボランティア団体が水やチョコレートやオレンジ片や梅干しやヤクルトを配ってくれるのも有難い。そんな独特の歓迎ムードと、初めてエントリーした3年前は大雪のため中止になったのは、亡くなった母が雪を降らせたのだろうと勝手に思い込んで、そのお詫びを込めて(?)、新しモノ好きの私にしては珍しく、このレースにだけは戻ってきてしまうのだ。
コメント
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