「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

再び永平寺で座禅

2014年06月09日 | 福井のミミより情報

昨年もこの時期に職場関係の人たちで行いましたが、今年もせっかくの機会なので永平寺の座禅と精進料理を体験しに行きました。福井にいても、なかなか個人では行かないので。

さて、お寺に入ると、吉祥閣という受付の建物の大講堂に通され、靴下を脱いで、腕時計やアクセサリーを外し、座布をもって畳一畳分のスペースに一人座ります。この時、必ず男女は分かれて座ります。そして、指導してくださる雲水さんの言葉に従って足を組み、それぞれ壁の方向に向かいます。(同じ禅宗でも、曹洞宗は壁に向かい、臨済宗は向かい合って座るんですね。)

体を両膝をお尻の3点で支え、左右に上体を揺らしてバランスをとったら、手を法界定印に結び、目を半眼(まっすぐ顔を向けたまま視線を45度下に)にして鐘の音とともに座禅を始めます。

お寺での座禅体験はここ1年間で4回目のためか、今回は安定した姿勢で座れた気がします。ただ、呼吸に無心に集中できているかというとなかなか…。雑念を振り払うためにも警策でバシッと叩いてもらいました。

座禅の後は法話。リラックスした雰囲気の中で、人生においては好きなことを求めたり、嫌いなことを疎んじたりせず、すべてをありのままに受け入れることが大事であり、それは座禅によって心身を安定させることにもつうじる、というお話を伺いました。

その後は、大学を卒業し入門して3か月という若い大学を卒業し雲水さんに案内されて諸堂案内。案内してくれる人によって説明が違うことも多々あるので、新しい発見があります。今回は、三菱財閥創始者の岩崎弥太郎が、永平寺の仏殿を寄進した(そのために永平寺唯一の檀家という説もある)ということを伺いました。

この時期の永平寺は緑がすがすがしいですね。

諸堂案内が終わるといよいよ精進料理。我が身を振り返り、修行を成就する一環としての食事という思いを新たにする「五観の偈」を朗読していただきます。

食事中はしゃべらず、食器は必ず両手で持ったうえで箸をつけ、食べ終わったら箸を右下に向けてお椀の上に置きます。食後も、作法にのっとってお膳の上に食器を重ねます。

このような作法がある上に、「食べる速度を皆に合わせて…」とか言われるので、気を張ってしまい食べた気がしないという人もいましたが、意外とおなか一杯になったという声も聞かれました。永平寺と書いた塗り箸を持って帰れるのがいいですね。

諸堂案内は団体で予約すれば拝観料(500円)のみで可能、中食(ちゅうじき)といわれる精進料理体験は3000円です。永平寺に来たら、座禅や精進料理体験を通じて、一歩深い禅の心に触れるのも改めていいと思いました。

 


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