「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

幻の大陸、上陸

2008年04月20日 | 沖縄の旅案内
宮古島の北の海上に、一年に一度、旧暦3月3日の干潮の時だけ現れ、「幻の大陸」と呼ばれる八重干瀬(やびじ)に行った。

旧暦3月3日近くの3日間、宮古島のフェリーターミナルから、普段はお隣の伊良部島を結ぶフェリーが大型観光フェリーとなり、数百名の観光客を乗せて八重干瀬に向かう。

フェリーは、観光ツアーを迎え入れる派手な横断幕がかかり、出発前からお祭りムード。この時期にあわせて本土からくる団体客が大勢いるようで、足の踏み場がないくらいの混雑。船内では、出航から八重干瀬までの1時間半ほどの間に民謡ショーが行われ、次から次へと三線や太鼓の生演奏に乗って踊りや歌が飛び出す。さながら、海上の民謡酒場のよう。

気分も盛り上がったところで八重干瀬に到着。船の先端から足場をつくり、サンゴ礁を傷つけないように降りる。昔は、地元の人が、潮が引いて打ち上げられた魚や貝を大挙してとりにきたようだが、大勢の人が来るようになり、資源の保護やサンゴ礁が踏みつけられることが問題になった。そのため。ボランティアガイドが10数人ついて、「カラフルなサンゴは生きているので踏まないで」とか、「、「オニヒトデを見たら危ないから触らないで」と注意を促している。ここでも、自然環境の保全と利用のバランスに悩む沖縄の観光の姿が垣間見える。

さて、待望の幻の大陸に降り立つと、ホントにそこかしこにテーブルサンゴやアオヒトデ、ルリスズメダイなどをみることができる。サンゴを食い荒らすオニヒトデも間近に見える。成長の早いユビエダサンゴは、オニヒトデが適度にいてかじってくれるほうが、生態系のバランスがいいらしい。

沖縄に住んでいる僕たちでも、これほど見事なサンゴの群落は、海に潜らないと見えないだろう。それが歩いて見れるとは・・・。県外から来た大勢のおばチャン連中は、サンゴや青い海自体見慣れていないので、結構な大騒ぎ。まあ、無理もないよね。結局、透き通った海と、海水面すれすれのサンゴを1時間ほど堪能し、船に戻る。

船に戻ると、刺身と泡盛が振舞われ、これまた盛大な民謡大会。もちろん、最後は、沖縄本島のカチャーシーに当たる宮古のクイチャーを踊りまくり、ドンちゃん騒ぎのうちに港へ戻る。

船2時間の往復と民謡ショー、刺身と泡盛で8000円は、沖縄の物価からすれば高いけど、一年に一度きりのものと思えば、まあいい経験でした。

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