「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

ラダックへの旅⑤

2006年09月14日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり
ホームステイ先の農村へ向かう。途中、農村のおばさんたちが道端でランチをしていたので、「Julay!」といいながら近づいていったら、カッテージチーズとチャパティのランチを少しおすそ分けしてくれた。そのチーズが旨い!

ここで、イグの村でステイする一行とお別れ。仕事の関係で、次の日に一足先にラダックを去る私には、ここでお別れの人も。砂の大地の上で、ハグしてお別れ。抜けるような青空の下、一抹の寂しさがよぎる。

我々は、インダス川沿いの道をさらに東へ。村はずれのチェックポイントを過ぎる際、警察にとめられてこれから先に進むのに許可証を急遽求められる。国境周辺地域の厳しさを肌で実感。

さらにしばらく走ったところで、山の懐に抱かれるように緑が広がるシャラの村へ到着。緑に点在する家々は美しく季節の花で彩られ、これからの農村滞在がすばらしいものになることを予感させる。

まずは明るい光が入る客間へ通され、のどかな農村風景を楽しむ。自家製のケーキとお茶でもてなしてくれたあと、おいしいマトンカレーの昼食。その後、晴天とのどかな風景にひかれて集落を散歩。たわわに実った杏の木をくぐり、麦畑の合間を縫って流れる清流のせせらぎを越えて進むと、おばさんたちが麦干しに精を出している。

そこで一緒になってお手伝い。何気なく麦をあっちからこっちへ移動させているようで、実際にやってみると、ちゃんと全体が乾くように工夫して積んでいたり、くずわらをトンボでかき集めてぐるぐると干草ロールのようにして運んだりと、伝統の中で受け継がれた細かい生活の知恵が光る。労働の合間に畑でいただく、冷えたチャンやチャイの味はサイコー。

その後、また散歩してほかの知り合いの農家を訪問。グルグル茶を実際に作るところを見せてもらう。チベット特有のバター茶は、しょっぱくて脂っこいので、我々には少ししか飲めないが、チベットではこれを一日中何倍も飲むらしい。客人には、カップを常になみなみと満たすよう、飲んだそばからわんこそばのように継ぎ足してくれる。少ししか飲めないので、「ディグレ(もう十分です)」と言って手で茶器を塞ぐのだが、なんとなく好意に応えられなくて残念。

日没が近づき、暗くなる前にあわてて戻る。途中、村の子供たちに出くわす。家事の手伝いをしている子もいれば、妹の子守をしながら仲間と遊んでいる子もいるが、皆純粋で素直な目をしている。「40年前の日本のようだよ」とは同行した60近いおじさまの弁。

夜は、チャンとウイスキーを村のおじさんと飲んでいい気分になる。いい気分になって屋根に上ると、満天の星。天の川も白く見える。夏の大三角形の一等星も目立たないほど、多くの星が光り輝く。ただ言葉もなく、上を向いてずっと眺めていたい気分。

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