「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

自然と人の恵みに触れた奄美 その2

2006年02月15日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり
名瀬の朝は、カラフルな魚のセリを見に朝市へ。
真剣な眼差しでセリをしているのに、こじんまりとした雰囲気がなんだかおかしい。

金作原の亜熱帯原生林ツアーやマングローブ地帯をカヌーで探検した翌日は、大和村にある野生生物保護センターへ。
アマミノクロウサギ、ルリカケスをはじめとする
彼の地の貴重な生き物や自然の展示が充実している。

その後、しばらくは西海岸を南下。
ダイナミックな海岸線と蒼い海、深い碧が楽しめるが、
人家はポツリとあるばかり。
入り組んだ海岸線と山並みに囲まれた集落(シマ)が点在し、シマごとに独自の文化があるといわれるのも納得。
100Kmほど走ったが、日曜だったこともあり
食事できるようなところは途中一軒もなし。

宇検村の開運酒造では、村との第三セクター工場で黒糖を
造り、それを原料に隣の近代的な工場で焼酎を蒸留している。
ここの焼酎「れんと」は、貯蔵タンクにスピーカーをあて、
クラッシック音楽を聞かせることで粒子を細かくし、
まろやかな味わいに仕立てている。
近代的な工場の中を休日なのに丁寧に案内してくれたうえ、
サトウキビの絞り汁を飲ませてくれたり、
お土産に黒糖を持たせてくれたおじさん&おにいさんに感謝。

大島海峡を挟んで加計呂麻島に面する港町、古仁屋はこじんまりとした感じ。フラッと入った民宿も食堂もアットホームな雰囲気で和めるし、魚をはじめとする料理がうまい!

連絡船で渡った加計呂麻島は、複雑な海岸線に縁取られれた長閑な島。サンゴ砂のスリ浜を朝から独占し、ひたすら綺麗な海を見てのんびり。明日のこの時間は、東京でラッシュアワーにもまれているなんて・・・信じたくない。

帰途は古仁屋から国道58号線を北上。
泥染公園で大島紬を染める工程を教えてもらったり、
名瀬市内の紬問屋で丁寧な紬柄の説明を伺ったりと、
人の温かさと自然の恵みを活かした島文化の奥深さが
印象に残る4日間だった。