「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

魚住さんを訪ねて

2005年07月04日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり
6/25 茨城県八郷町で35年有機農業を営む魚住さんのところに伺いました。

炎天下の中、鶏小屋作業、ナスとピーマンの支柱たて、ねぎの植え付け、雑草取りと汗だくの作業でした。でも、お昼にいただいた、七輪での鶏と野菜の炭火焼はサイコー。
これを目当てに2年連続で来てしまいました・・・。

圧巻は魚住さんのお話。
「農業なんて簡単だよ。」
「仕事だか遊びだか分からないのがいいんだ」
「こんな話を聞いたり現場を体験したりして、いつか皆さんの何かの足しになればいい」
と穏やかに話されるお姿は、懐の広さを感じさせます。

でもその裏には、日本の有機農業の草分けとして奥さんと二人三脚で自分の信じる途を切り拓いてきた、という静かな自負があるから言えるのだと思います。

「学生紛争の時代に自分の進むべき途を考えた結果、一次産業で生きていきたかった」
「一次産業という底辺で見ていると時代が良く分かる」
「百姓は自分で全て判断しないといけないのでバカでは勤まらない。他人任せで何とかなる仕事ではない」
という言葉は、それを裏付けていると思います。

また、「自然は本来きちんと育ててくれるもので、人間がヘンに欲を出したり効率を追求したりするからおかしくなる」という言葉には、自然そのものや自然に対峙する農業という仕事への愛着が感じられます。

奥さんと二人で、自分なりの途を切り拓いてきた人生を心から愉しんでいる、そして周りにもさりげなくそのことを伝えている魚住さんの生き方は素敵だと思いました。

古代米の田植え&オーガニックフードツアー

2005年07月04日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり
6/11-12 国際自然大学校日野春校での古代米の田植え&オーガニックフードツアーに参加しました。

・古代米の田植えは、苗取りなどを地元の農家の方に教えてもらいながら、
 5畝の田んぼに15人ほどが一列に並んで手植えしました。
 3時間ほどで終えましたが、その後、腰と腿の筋肉痛に悩まされるほどの作業でした。
 みんなとの共同作業だから、また収穫への希望があるから頑張れるんだナと思いました。
 昔の人はエライ!

・夜は、東京から20年前に移住して農業を営む足立さんのお話を伺いました。
新規就農者など殆どなく、行政の支援も受けられない中で、地元の人に教えてもらったり、
遊休農地を借り受けたりしながら自分の道を切り拓いて来た足立さんのお話を伺いながら、
「農業なんて金にならずバカらしい」と耕作者がいなくなり荒れていく日本の農村事情や、
 低い食糧自給率に危機感を抱かず飽食を続ける私たちの生活について考えてしまいました。

・次の日は朝から、富士山を遠めに眺めながらたわわに実った桑の実(写真)を摘み、それを
煮てジャムを作りました。今回のツアーの中で、「いただきます」という言葉を口にする際、
自然の恵みと人々の労力に思いをはせ、自分がそれに見合うかどうか考える、というお話を
聞いたのですが、「食」や「農作業・加工体験」を通じて、農や自然との関わりや、自分の
ライフスタイルについて改めて考える機会となりました。