ブルーシャムロック

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新潟City_rock'a billy_02

2010-07-12 17:57:01 | 逆襲の藤隆
僕たちが急行したのは、新潟市内でも人通りの多い
橋のたもとだった。
申し訳程度に献花がされているけれども、終わった事件には
關係がない。と言っているようであった。
「なるほどなー。警察はくだんの事件は迷宮入りと決めつけているんだろ。」
漫画家は苦笑した。
「君には解るのかい?」
ボクは聞いてみた。
「まあな、朔響を殺した犯人は殺しても嫌われ役だから、出来杉にちょっかいを書けるために殺したと俺は見ている。」
漫画家はそう言った。
「嫌われ役か・・・。」
ボクはそう言った跡、一瞬考えた。
「出来杉英才だって、嫌われ役だと気づかないところがある。」
漫画家はボクの発言に見当違いだと思ったように眉をひそめた。
「あいつも、嫌われ物だと思っていないから始末に悪いな・・・。
このまえ出来杉英才を執拗に追いかけていたマスコミが、出来杉英才を
非難をしていたのを週刊誌で読んだことがあるな。」
漫画家は、橋の金属製のポールや欄干を見ていた。
「現在推理漫画を執筆しているから、これが何かの材料に
使われたのかなとおもって・・・。」
ボクはそんな彼の顔を見ていた。
「どうだか・・・。でも、朔響は惨殺體で切り刻まれていたとなると
犯人はそんな物を使わない。」
漫画家は断定口調である。
「じゃあ、どういう感じの奴にポールや欄干を使うというのさ。」
ボクはたたみ込むように漫画家を見た。
「まあ、犯人は本丸である出来杉英才だな。」
漫画家はそう言いつつApartの方向に向かっていった。
つづく



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新潟City_rock'a billy_01

2010-07-12 17:55:03 | 逆襲の藤隆
「惨殺死体、新潟市内の川で 発見、出来杉英才氏の秘書朔響氏か?」
さっきまで、漫画を描くpenを動かしていた男がふと言葉を漏らした。
「朔響氏といえば、あんまり評判がよくなかったみたいだね。」
ボクはキーボードを叩く手を止めた。ボクは売れない劇作家である。
「そうだな。でも強引に出来杉英才に自分を売り込んらしいんだ。」
そういいながら、彼はまた漫画を書き始めた。
彼の執筆している内容を見ていると今回は時代劇じゃないみたいだ。
彼とこの新潟市内のApartに住み始めて彼は順調に方方の漫画雑誌で
ヒットを飛ばした。
デビュー作は加藤清正、次の企画は松平不昧、そして巴御前と
時代劇路線が彼のあたりになった。
しかし、今回は違うようだ。
背広姿の男が見える。
「今回は何なの?」
ボクは聞いた。
「今回は刑事物だ。」
彼は淡淡と答えた。
「テレビとか新聞で朔響の話題を見ていたけれども興味有るのかい。」
彼はいつも其れの資料を漁っているようだったから・・・。
またボクは聞いてしまった。
「今回の漫画の資料にしたい。」
一ページ書き上げて、彼は外を見た。
「明日でも、朔響の死体が出てきたところの取材にいきたい。」
また、そう言いながら貳ページ目をかき始めようとする。
つづく





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