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面馬家の野望/8

2008-12-17 21:02:01 | 逆襲の藤隆
「警視、出木杉の手記が発見されました。」
クィベックの部下が、A4のコピーの束を持ってきた。
それを部下からふんだくるクィベック。
「なになに・・・。自分は完璧だと思っていた。
おそらく、神に選ばれた人間なのかもしれないと・・・。
しかし、現在の妻はあの男と結ばれる運命だと思っていた。
だが、彼は妻を諦め私に差し出した・・・。
私には見抜けなかった。私という人間を打倒するために
妻を自分に差し出した・・・。」
クィベックは、うーんと考えながら・・。
「出木杉を殺した男は、これだけのために、生きてきた男なのだろう・・・。」
そして、また舞台は福州に戻る。
「あの男は、出木杉を殺す前はある会社を経営していたようだな。
おそらく、出木杉を追い込み首級を挙げるためだ。」
と面馬遷は仙三郎に言った。
「そうでしょうな。私も貴殿が犯人だと考えている人間の行動を
見ていましたが、出木杉に対するnegativeキャンペーン本が多かったですな。」
と口をへの字に曲げた。
「我々の存在はほとんど無かったのだろうな。」
遷は日本の方向を見た。


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