ブルーシャムロック

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西方残務録/3

2009-03-24 11:06:30 | 菊の名前異聞
「徹心と良庵という名前の僧が京都の山奥にある寺での殺人事件を解決する・・・。」
なんともパクリくさい物を私はwebでの情報を見て感じた
「先日、薔薇の名前を読んだけれども、確かに影響を感じる。」
妻の回答である。
「何処までオリジナルを超えられるか、私は疑問だな。」
私は表情を暗くした。
「それが日本文学でしょう。」
妻はきっぱり言った。
「幼い頃から、日本文学のそういうパスティーシュ的なものは気になっているけれども。
細倉さんがね。」
マウスで神経質に画面を動かす。
「細倉さんが如何かしたの。彼女の実験でしょう。」
私は考えながら、
「日本の作家による薔薇の名前から取材した小説・漫画といえば、
清水義範という作家が取材して執筆していた。」
学生時代に読んだばかげた文章を思い起こしていた。
「細倉さんは、この文章を真剣な態度で対峙する。と
清水義範氏の文章を読んで感じていたみたいだし。」
細倉女史が、過去アップダイクに大して色々文章を考え、
スウェーデンの作家のマルティン・ベックシリーズを愛読していた。
だから、ウンベルト・エーコもか・・・。
つづく



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