ブルーシャムロック

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山羊の頭なスープ_3

2010-09-02 20:33:31 | 信・どんど晴れ
結構なLoudロックである。佳奈の頭ではhr/hm,パンクの区別がつかない。
「なんだっけ、このArtistは?」
佳奈はこの音楽をかけた小禄に聞いてみた。
「Led Zeppelinだよ。これは中学を卒業して沖縄本島に来た両親が聞いていた。」
と、小禄は説明した。
「これがはやっていた時期はよくわからないな。古い曲らしいけれども・・。」
佳奈は首をかしげた。
「1972年に沖縄が返還されたから、この前後だよ。」
小禄が軽く説明する。
「奄美が1953年に返還されたという事は知っている・・・。」
佳奈はそう話した。
「1953年か・・・。プレスリーより前の時代だね。」
そんなことをイイながら、前の方向をみている。
「返還よりも何も、1972年頃にこれがはやっていたという事實が信じらねぇ。」
佳奈は自分の意見をまくし立てた。
「信じられないか。佳奈ちゃんのご家族はどんなのを聞いていたの?」
音楽はLed ZeppelinからDeep Purpleに変わっていた。
「これも1972年頃にはやっていたのか・・・。そうだなぁ。いわゆる島唄以外は演歌とか
聞いていたよ。だから、洋楽とか全くわかんないよ。」
佳奈はおどけているようだった。
小禄は察したように、カーステレオの1972前後に流行していた洋楽のcdを抜いた。
取り出したのは、沖繩の島唄方面の歌手のテープ。
セットすると、琉球音階のメロディが流れた。
佳奈はぴんとこないようだった。
車が三浦金沢市に近づくたび曲が変わっていく。
「これは知っている。」
佳奈が声を上げた。
「びっくり~。佳奈ちゃん宮古も沖繩も知らないんでしょ~。」
ハンドルを握っている小禄が目を丸くした。
「いや、これは親父が良く歌っていた。たしか沖永良部島の曲だとか言っていた。」
佳奈は深刻そうな顔をした。
小禄は確認する用にインデックスを確認した。
つづく。

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