ブルーシャムロック

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後始末の後始末 _4

2018-03-17 11:42:09 | 逆襲の藤隆
「そういえば、私が使っているゴーダマートが、大手のツルキに変わったみたいだ。」
女性科学者が自前のエコバックにウィスキーとおつまみを入れたものを見ながら
初老のパトロンにそれを見せた。
「今日はこれを持ちながら研究ですか。」
彼女が小脇に抱えたレポート用紙を皆が答えた。
「ああそうですよ。ゴーダマートって確か關東のローカルでは結構目立っていた
けれども、全国チェーンに飲み込まれて大丈夫なのかな ? 」
「どこも生き残るのに必死だ。」
パトロンは、女性科学者を見た。
「それな。やっぱり倒産するより生き延びるほうが専決なのかもしれない。」
女性科学者は自分の持っているスマホを見た。
「ふーん。ツルキの連結子会社で旧ゴーダマートの店舗はゴーダ Mart の人間が
経営して、かつての独自の商品はそこで売るみたいだ。」
と、画面に表示された情報をみた。
「うん。確かあなたが研究しようとした研究を提唱した人間とは確執があるようで。
パトロンはにやりとした。
「ううむ。どこでそんな情報を仕入れたんですか ? 」
女性科学者は花白んだ。
「私は大富豪ですから、情報網はそれなりにあるのですよ。」
パトロンはそう結んだ。
おわり

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