ブルーシャムロック

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関東に来た

2015-09-25 12:55:27 | 信・どんど晴れ
「ここが関東か。」
松本佳奈は一人ポツリとつぶやいた。
何しろ、自分の親戚は全く足を運んだところではない。
加計呂麻島から大島の最寄の飛行場から、羽田行きの飛行機から降りて
人が黒山になっているをびっくりしていた。
「ここに、亀有や浅草という場所があるんだな。」
奄美にいた頃から、愛読していた漫画こち亀を思っていた。
手荷物預かりの場所に自分の荷物が来るのを待ちながら、ポスターを色々見る。
目についたのは、青森のポスターである。
「東京には東北の人がたくさんいるとか、神戸の親戚が言っていたな。」
ふと考えた。
「やはり、東北の人と話を合わせるのはできるのだろうか。」
地図などをみて、これから進学する大学の最寄り駅に行く電車の乗場を探しながら
考えていた。
こう見ても、大学に合格ができなければ、ここまでこないのだ。進学できなければ
大阪の会社に事務員として就職を考えていた。
関東なんて全く考えもなかったkら、補欠合格でも、住所を見て神奈川県三浦金沢市の
某大学に受かるなんて全く考えもなかった。
最寄り駅の券売機の前に掲げてある路線図を見て、横浜駅よりも向こうで、
横須賀より手前という場所が最寄り駅だと認識する。
佳奈はお金を確認しながら、これからの学園生活とこれから関東に住んで
奄美とも、関西ともお別れするんだとひとつひとつ確認した。
「私は、自分を縛るしがらみと決別するぞ。」
このひとりごとは、聞こえているようだった。
おわり
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