時間をおいて淡雪は、ある人に電話をかけていた。
電話帳には「松本佳奈」と書かれている。
現在、徳之島のRyokanに女将だか仲居頭の候補に選ばれたらしく
それの修行をしている学生時代のRoommateである。
その松本佳奈の名前を選び携帯がダイヤルするのを待っている。
数秒後、呼び出しに出た電話の主。
「もしもし、佳奈ちゃん。久しぶりね。トカラ列島ってご存じかな。
藤澤典枝とかいう作家サンが現在取材で訪れているみたいだけれども・・・。」
と淡雪は話した。
「淡雪か。今岡崎の會社の近くか?」
佳奈は疑うように答えた。
「ううん。今出張で鹿児島の市内に来ているの。」
と言う。
「私もそのNEWSは昼食時間にみたけれども、確か中之島とか言っていたな。
その中之島は、つい最近まで仲居頭をしていた、時江さんとかいう女性が引退して
親戚とそこに住んでいる。最近来た電話では馬がいると聞いたことがある。」
電話先の、佳奈の聲は面倒くさそうに聞こえた。
「あわてているところを見ていると、早く電話を切り上げたいと思っている。」
淡雪は苦笑していた。
「そんなことはない。そこで保護・飼育している馬が藤澤氏とか言う人が取材するぐらいだから
珍しいのがびっくりでね。」
とあわててその面倒くさいことを覆い隠しているようであった。
つづく
電話帳には「松本佳奈」と書かれている。
現在、徳之島のRyokanに女将だか仲居頭の候補に選ばれたらしく
それの修行をしている学生時代のRoommateである。
その松本佳奈の名前を選び携帯がダイヤルするのを待っている。
数秒後、呼び出しに出た電話の主。
「もしもし、佳奈ちゃん。久しぶりね。トカラ列島ってご存じかな。
藤澤典枝とかいう作家サンが現在取材で訪れているみたいだけれども・・・。」
と淡雪は話した。
「淡雪か。今岡崎の會社の近くか?」
佳奈は疑うように答えた。
「ううん。今出張で鹿児島の市内に来ているの。」
と言う。
「私もそのNEWSは昼食時間にみたけれども、確か中之島とか言っていたな。
その中之島は、つい最近まで仲居頭をしていた、時江さんとかいう女性が引退して
親戚とそこに住んでいる。最近来た電話では馬がいると聞いたことがある。」
電話先の、佳奈の聲は面倒くさそうに聞こえた。
「あわてているところを見ていると、早く電話を切り上げたいと思っている。」
淡雪は苦笑していた。
「そんなことはない。そこで保護・飼育している馬が藤澤氏とか言う人が取材するぐらいだから
珍しいのがびっくりでね。」
とあわててその面倒くさいことを覆い隠しているようであった。
つづく
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