ブルーシャムロック

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友人が待っていた

2021-04-03 05:33:38 | 逆襲の藤隆
「当機は、リゾートタウンに着陸します。シートベルトを締めて・・。」
と機内アナウンスがVSTOL機に広がった。
垂直離着陸が可能な機体は、そのままHelicopterみたいに着陸。
サッカーグラウンドほどの広場が着陸した場所だった。
知世は飛行機のタラップを使って降りると、少しして、飛行機から降り来てた人の
ロビーに、MAILなどで連絡をとっている友人が現れた。
「知世さん、久しぶりね。」
「xxさん(友人の名前)も。今回は気持ちを入れ替えるために、あなたのいる街を
一人旅の目的地に選んだんです。一番の目的は、xxさん(友人の名前)のショップの
商品をいかして、萌美ちゃんの水着を作ることかな。」
と知世は答えた。
「そうね。出来が良ければ、私のショップで売り出すかもね。
私のショップで扱っている水着用布は、この街のシンボルであるヤシの木柄とイルカ柄
なのよ。」
と友人は答えた。
「私も此処の街に来る前、この街の資料で調べましたよ。特にxxさんのショップのデザインは
秀逸だと私は信じています。」
と知世も答える。
「そう。ところで、他の柄の水着を作るんだったら、新しくできた和装小物と夢二グッズの店が
私の店舖兼住宅の対面に出来たの。行ってみない。」
と友人は知世を誘った。
洋風の店が多いリゾートタウンの中で和風なイメージなその店は目立っていた。
不釣合なぐらいの瓦屋根が不思議さを醸し出していた。
「面白い柄があるのよ。」
友人が言うまま、店の中に入った知世は店内の様子を見回した。
「うん。私はこの市松模樣がいいかなぁ・・。」
色合いは筆者の住む現実世界の鬼滅の刃の炭治郎が着用している装束の柄に近い。
「この柄だったら、浩一郎君にも萌美ちゃんにも似合いそうだ。」
知世はそう呟いた。
「うん。この柄はいいかもしれないね。だけれども、知世さんの今の心境にはかえって邪魔じゃないかしら
夢二の椿柄もあったけれども、和風っぽいイメージは今は知世さん的じゃないなぁ。
でも、私的には知世さんに渡したいから、此処に入ったんだ。」
友人は不敵に笑った。
コメント
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