ブルーシャムロック

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菊の名前の後先_壹

2019-05-01 10:19:22 | 信・どんど晴れ
今日話す話題は、学生時代、神奈川縣の三浦金沢市という
場所に住んでいた時の話だ。
ちょうどルームメートの高槻久留美という女性が本や演劇が好きで、
しばしば、住んでいたアパートの近くの市立図書館から本を借りて
来ることが多かった。
「やっと、菊の名前を読むことができた。実家のある石川では読めなかった。」
と、弁当箱のように分厚い文庫本を見せびらかしていた。
「どんな本なんだ ? 」
私は、久留美に聞いてみた。
「鎌倉末期から南北朝時代にかけての近江の寺での殺人事件の話。
いろいろ現実世界であった事件が交錯することで有名なのよ。」
と、彼女は私に読めないでしょうと言う顔で言う。
確かに今旅館の仲居として徳之島にいる今でもその時代は解らない。
そう言えば、彼女称名寺や富岡八幡宮と言った近所の寺社にはよく足を
運んでいたようにも思う。
その流れで、図書館で借りてきた本も読んでいるのかもしれない。
コメント
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