ブルーシャムロック

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おらあいちぬけた_2

2017-12-02 10:39:54 | 逆襲の藤隆
「そういえば、最近出来杉が様々な事件の黒幕のように言うけれども、その原因はなんなのだろうか。
あいつはやはりいい奴だが、そのパーフェクト超人でありながら人のことを悪く言わない彼は
人に余計な力を印象づけると思う。
その力がなりふりかまわない印象を見せてしまって、人がビビるんだ。
自分の行動に濁りがないと思っているやつだからこそ見せしめに嫁さんが殺されるのかもしれない。」
男は僕にそう語った。
少し時間をとって彼は
「僕はね。出来杉の嫁さんと夫婦になれなくても男として認められたいと思っているんだ。
現時点での感想だが。そして、君がよく創作でコンビを組むクリスチーネ剛田氏とも
夫婦になれなくてもいいと思ったのだ。
そんなことを考えるようになったのは、君には関係もない大事故があったからだ。
あの大事故は、僕が誰かを恨んで追い詰めて打ち負かすではなくて、そして
出来杉に自分の弱い部分を介在させられて帰って助けられるようなこともあってはならない
と考えるようになった。」
と話す。
「そういえば、あなたは出来杉夫人をくさしておられるようだが。」
多少僕はおどけて男に質問した。
「そうだねぇ。彼女が殺害するほんの半年前ぐらいに彼女と話すことができた。
ちょうど僕が、なんとか賞を受賞した時、彼女にほめてほしいみたいなことを
言ったんだけれども、彼女は{出来杉さんより魅力がないのに貴方はへんに頑張って
評価されてたいみたいな態度は御門違いよ。}みたいなことを冷たく言い放った。
僕としては恋愛感情などを抜きにして多くの人に認めてもらいたいと努力しているのに
彼女は出来杉と比べるように言った。彼女は自分と出来杉を比べてウロウロ動いていた
ようであるが、こいつと結婚して出来杉を手負いにすることなんてあまりにも信じられなくなった。」
男は感情を表にしていた。
つづく
コメント
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