ブルーシャムロック

此処はtomohiroのオリジナル小説サイトです。
小説主体ですので、小説に興味の無い
人は、退出下さい。

たいようとせんりつ _2

2016-07-12 14:42:53 | 逆襲の藤隆
「深草護先生、こんな戯曲を書くなよ。」
私がいつも執筆している文芸誌の編集者と電車で移動している時に
私通称ガリベンは発見してしまった。
「ドイナカダンサーズ」
という題名なのだが、この演劇の脚本を執筆した深草護先生は、
私が大学生時代から私淑する劇作家である。
スマホで「ドイナカダンサーズ」と検索するとこの舞台を見た人は言う。
「自分が住んでいる埼玉を自虐的に描くだけじゃなくてさり気なく茨城を揶揄するネタを入れるなんて。」
と見ていた人は半ば呆れていた。
出演者はアイドル上がりの三枝建と、特撮出身の秋元喜重郎らしい。
キャストよりも、彼らにこんな脚本をあてがう深草先生のほうが恥も外聞も内容に思う。
「私も学生時代色々小説を書いたけれども、中吊りの舞台みたいな内容の物語は書かなかったです。」
一緒に電車に乗り込んだ担当さんも言う。
「ただ、この脚本が深草護が執筆したことが一種の波紋だな。」
私はそういった。クリスチーネ剛田先生然り、その他の人然り、真面目な作品を書かないとなぁ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする