ブルーシャムロック

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たいようとせんりつ_1

2016-07-09 19:56:16 | 逆襲の藤隆
私は、小学生時代ガリベンくんと言われた男である。
自慢ではないが、一流大学をでて、そのまま理系の研究員として
働いていたが、急に小説を書きたくなった。
まぐれだったのだろうか。そのまま小説家デビュー。
で、人気漫画家クリスチーネ剛田氏とコラボをすることになった。
題名が「信・あんころ餠ストーリーズ 」題名はクリスチーネ先生が
同人時代ふざけて執筆した漫画からとった。
「今回の小説はふざけた物語は執筆しない。あんころ餠のなかに
和菓子の真実を見つけた女性職人の話よ。」
と彼女は言う。
「はぁ。」
彼女が同人時代からデビュー間もない頃の漫画は乙女チックだったけれども
近年アッティラや徳川家康と言った人間に取材した作品を上梓して以降
人間のエグさに興味を持ってきたようだ。そして私とコラボ。
「あのー、ガリベンさん。出来杉博士の奥さんだった人ってFemme Fatale
だったのかしら。」
クリスチーネ先生は端末を叩いている自分を見る。
「さぁ。」
私はそう言うしかない。
小学校時代、彼にコンプレックスをもって彼にストーカーまがいの事を
したけれども、彼に出会って諭されてからは傷を追った。
すごく屈辱を受けたが、学問は自らの為に、自らの真実を考えるための
大学進学と思うと軽くなった。
「もしかしたら、幼い日、出来杉博士の奥さんを狙っていた男も
真実や真理を知りたいと思った時、出来杉本人も奥さんも興味を失った
のだ。それは私と同じだ・・・。クリスチーネ剛田先生、エピソードはどうしますか。」
私は涼しい顔で彼女の顔を見た。
コメント
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