ブルーシャムロック

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法律學園

2015-01-13 17:59:04 | 信・どんど晴れ
「おかえりなさい。」
東海岸のロースクール留学から帰った杉本は
すぐ、自分の所属している会社のオフィスに座った。
肩書きは社長秘書である。
何時もの仕事をこなすとき、営業を担当している男性社員の1人から
こう言われた。
「杉本、留学ご苦労様。しかし、ロースクールの留学だったら
西海岸でもマレーシアでもあったんじゃないかな。それなのに
東海岸というのは社長のエゴだったんじゃないかな。」
杉本は
「pさん、社長に聞こえます。」
と男性社員をいなした。
しかし、自分は社長の言うことを遂行して間違いがないと信じている。
おかしいと思っても、自分の身が危なくなってしまうと感じている
どこでも出来るならば西海岸でも、亞細亞の時代を意識するならばマレーシアでも
良いはずなのだ。でも、東海岸というのは、社長のこだわりだろう。
岡崎に帰って直ぐの時に自分が加盟しているsnsで、同盟者でもある
主婦の1人が、
「高校生の息子が英語の留学に赴いていたけれども、そこは東海岸の
コネティカット州だったようだ。イギリス、とりわけscotlandに行きたかった
息子からしたら、すごく不服だったようだ。しかし彼なりに面白かったようである。」
と言うのを当時目にした。
今思い出すのは
「面白かったのは良いけれども、行く前にあまり魅力的に感じないのでは
問題があるのでは。」
という事である。
社長ぐらいの世代の人はコネティカット州と聞いて小躍りするだろうけれども、
ソレより下の世代は憬れないのかなとふと感じてしまった。
社長は趣味でピアノを弾くがその多くがジャススタンダードなどの古い洋楽が多い。
ああいう世代には、アメリカの方がいいのかもしれない。
「社長の嫌いな者には、聞き流し目をつぶっているけれども、自分は社長の行き過ぎた
アメリカの豊かさ・あこがれ物語は、ついていけない。」
最近そう感じることが多い。
おわり
コメント
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