ブルーシャムロック

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6 月のキンナラ_04

2010-05-17 05:06:57 | 逆襲の藤隆
はるかが目が覚めたとき、友輝はすでにBed にいなかった。
少し前からつきあい始めた、あゆみちゃんがうるさいので
基本的に寝坊で、たたき起こさないと行けない男が、女の子一人で変わるのかな。
はるかはそう思っていた。
通行服に着替え、ランドセルを背負って。いつもの通学路。
同じような男女の小学生が歩いていく中、一人のいがぐりを見つける。
逹彌だ。
「おう。ねぇちゃん。」
はるかに声をかける。
「友輝は?」
逹彌に言う。
「俺たちの遙か前。おおかたアユミといちゃついてあるいているんじゃねえのか。」
皮肉そうな顏で逹彌はそう答えていた。
「それもそうね・・・。」
はるかは逹彌と並びながら歩いていった。
「あの・・・。」
逹彌は言葉を言い出しかねていた。
「なんなの・・・。」
はるかが答えた。
「あのとき、俺は怖かった・・・。自分のやりたいことがとんでもない事みたいで。」
逹彌は話すのがもどかしかった。
「其れも経験。」
はるかはくすりと答えた
つづく


コメント
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