
冗談かと思うようなデザインのこの建物ですが、カナダのモントリオールに実在している「アビタ67団地」と言う集合住宅です。
今にも変形が始まりそうな無茶な構造をしていますが、40年以上前に建てられ、ちゃんと住民も暮らしているようです。その他の写真もご覧ください。

"Habitat 67"はカナダ・ケベック州モントリオールのサンローラン川沿いに建っています。
(モントリオールは住民の3分の2がフランス語を話すため、日本語のカタカナ表記も「アビタ67団地 - Wikipedia」となるようです。)
イスラエルの建築家Moshe Safdie氏によるデザインで、1967年のモントリオール万国博覧会の一環で建設され、会期中にモンレアルを訪れた高官たちの仮宿舎などに利用されましたが、現在は住民たちによって買い取られ私有の共同所有集合住居となっているそうです。

突き出た部屋の下に立つのが怖いですが、部屋の中にいてもリラックスできる気がしませんよね。

川の正面から見ると、無秩序な雑居ビルに見えますが…。

斜めから見ると立体パズル状態。

建設当時の様子もレゴブロックのようなことになってます。

内側から見ても複雑な造り。地震のほとんど無い地域だから可能な設計なのでしょうね。

屋上の景観もすばらしい。

夜の景色。

こうして住民の姿を見ても、あまりに突飛な建物のせいで現実感や生活感が出てきません。

断面図。当初は手頃な価格となるよう設計されましたが、現在はこの斬新な設計によりプレミア価格が付いているそうです。

10階くらいある感じですが、エレベーター直通と言うわけにはいかないので、足腰が強くないと住むには辛そうです。

低層でも目的の部屋まで行くのが手間なんじゃないでしょうか。

上の階ならこんな絶景が拝めるのですが…。

…とても落ち着いて寝られそうにありません。一度は遊びに行ってみたい建物ですが、住むとなれば人を選びそうですよね。
Googleマップから近影を見ることができます。

Housing complex Habitat 67
☆日当たりが気になるところだが!