「悪行」と呼ばれる行為に対しての戒め、罪の償いとして、「死を持って償う」という方法は、太古の昔から行われていた行為。法的にも「死刑制度」が存在するが、これに関しては今日までいろいろな議論がなされており、いまだ結論がでないままなんだ。
罪人にも人間としての尊厳を、ということで現在の処刑はなるべく苦しまないようにする方法が増えてきたが、かつては見せしめ的な意味を含めて、残酷な処刑方法が行われていたようだ。というこで、海外サイトに紹介されていた、法的に裁かれる「死刑」を含め、人が人の犯した罪や過ちを裁くのに行われた「処刑」を合わせ、歴史上残忍で非情な10の方法を見ていくことにするよ。
ソース:【The Death Penalty: 10 Brutal Means of Execution | WebUrbanist】
果たして人の罪は「死」によって償えるものなのか?また、「処刑」が人の犯す「罪」に対する抑止力につながるのか?状況によっては誰もが「罪」を犯す可能性があるであろう人間の心に潜む「善と悪」。そんな人類が、人の罪を公正に裁くことができるのか?
目隠しされて板の上を歩く (walk the plank)
舷側から突き出した板の上を目隠しで歩かされて海に落とされる。そしてサメの餌食となっていく。これは17世紀ごろ海賊が捕虜を殺したやり方だそうだ。
セメント靴(Cement Shoes)
アメリカのマフィアが発祥の処刑方法。犠牲者の足をシンダーブロック (コンクリート) とセメントで固定し、海に投げ入れて沈める。
切腹
自分の腹部を短刀で切り裂いて死ぬ自殺の一方法。主に武士が行った日本独特の習俗。近世からは、自死のみならず処刑の方法としても採用された。
グリッドアイロン(The Gridiron)
厚く熱した鉄の網に乗せられ、命が尽きるまで網の上でもがき苦しむ
ファラリスの雄牛(The Brazen Bull)
古代ギリシャで行われていた、真鍮 (金属) でできた牛の空洞の中に人間をいれ、そのまま丸焼きにするという処刑方法。
ガス室(The Gas Chamber)
ナチス・ドイツがアウシュビッツで使用したとされているガス室は、密閉した部屋に毒ガスを流し込むというもの。アメリカでもいくつかの州で死刑執行方法として使用されていたこともあったが、20世紀後半に廃止された。
銃殺執行隊(The Firing Squad)による銃殺
数人の兵士で構成され、刑の対象となる人物に向けて同時に射撃を行うことにより刑が執行される。数人が一斉射撃することにより、一人で射撃する場合(銃殺、射殺)に伴う射殺失敗を防ぐことが出来、また銃殺隊のうち誰が致命傷となる弾丸を撃ったのか分からなくて済むという効果もある。旧日本軍における死刑の執行は銃殺刑であった。
電気椅子(The Electric Chair)
被執行者に高電圧を加え死に至らしめる方法。現在使用されている地域はアメリカ合衆国の数州のみだが1980年代、複数の電気死刑失敗事例が公表され、その使用は衰退していった。
圧迫(Crushing)
重い石と石の間に挟まれ圧迫死させられる方法。魔法使いの容疑をかけられたアメリカ人Giles Coreyが1692年にこの方法によって処罰された。
火刑(Burned at the Stake)
受刑者に火をつける、あるいは火であぶることにより殺害する死刑のひとつ。火刑は、公開処刑で見せしめ的要素が強く、一度の処刑で多数の人間に対し、凶悪犯罪の結果は悲惨な死であるというメッセージを与えるという効果をもたらすと言われていた。18世紀前まで火あぶりはごく一般的に行われていた。
ということで以上、海外サイトに紹介されていた10の処刑方法なんだけれども、他にもいくつか補足していくね。
生き埋め
紀元前から行われている処刑の一つで、犠牲者は、全身を縛られて生きたまま穴に埋められる。
毒蛇
拷問と処刑の歴史の中で最も古い方法の1つで、飢えたヘビがたくさんいる深い穴の中に入れらる。
ネックリング
火のついたタイヤを首や胸に巻かれて焼かれる処刑で、南アフリカの一部では今でも行われているという。犠牲者は大量のガソリンもかけられているため、燃え方は尋常ではなく、身体は原形をとどめないほど黒焦げになるという。
コロンビアン・ネクタイ
喉をナイフで切り裂いてその裂け目から舌をひっぱりだす処刑方法。
1948年に起きた『la Violencia』という、コロンビアの自由党と保守党との戦争が発祥と言われており、1958年の終結まで頻繁に行われていたそうだ。
☆ガス室は思っていたイメージと大分違ったなぁ!