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保健福祉の現場から

感じるままに

PPE大量廃棄

2025年05月14日 | Weblog
R7.5.14Web医事新報「【識者の眼】「コロナパンデミック騒動の今〜未使用PPE廃棄で考えた」西村秀一」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=26380)の「このパンデミックで、時期遅れで大量に確保し、もて余し、捨て始めている。こんな非効率でよいのか。いつか何かが始まってもまた品不足に始まり、同じことの繰り返しにならないか。」に目がとまった。しかし、大量廃棄はPPEだけではない。例えば、コロナワクチン(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_00184.html)に関して、R7.3.9NHK「コロナワクチン定期接種 今月末に期限も高齢者接種率は約2割か」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250309/k10014743861000.html)で「厚生労働省によりますと今回の定期接種にあわせて医療機関に納入されたワクチンの本数は、ことしの1月24日の時点であわせて786万本でした。これらがすべて65歳以上の高齢者の接種に使用されたとしても、接種した人の割合はおよそ22%となり、昨年度の高齢者の接種率の53.7%と比べて半分以下」と報じられていたが、最終的にはどうなったのであろうか。R6.9.19「季節性インフルエンザワクチン及び新型コロナワクチンの供給等について」(https://www.ajha.or.jp/topics/admininfo/pdf/2024/240926_3.pdf)p7「2024/25シーズン(令和6年度)のワクチン供給量」ではmRNA(レプリコン)のコスタイベ®は約427万回、mRNA(コミナティ®、スパイクバックス®、ダイチロナ®)は約2527万回、組換えタンパク(ヌバキソビッド®)は約270万回の計3224万回の供給であり、令和5年秋開始接種(特例臨時接種)時の新型コロナワクチンの接種回数の約2846万回よりも約378万回多く、R6.4.15朝日「コロナワクチン廃棄2億4千万回分 厚労省「無駄とは考えていない」」(https://www.asahi.com/articles/ASS4H2Q2SS4HUTFL009M.html?iref=pc_apital_top)、R6.4.15読売「コロナワクチン廃棄額6653億円…厚労省「必要な量購入した」「無駄とは考えていない」」(https://www.yomiuri.co.jp/medical/20240415-OYT1T50201/)のような「ワクチン大量廃棄」が気になる。R5.1.31マネーポスト「国の負担となる大量購入したワクチンの廃棄問題 日本でも「7000万回分」廃棄する可能性」(https://www.moneypost.jp/989799)の「現実に廃棄するワクチンは公式の統計より多くなる」(https://www.moneypost.jp/989799/2/)は基本的に認識したい。なお、会計検査院「新型コロナウイルス感染症対策関係経費等に関する検査結果(特設サイト)」(https://www.jbaudit.go.jp/report/about/03.html)は5分野に整理され、「新型コロナウイルス感染症防止策関係」(https://www.jbaudit.go.jp/report/about/04.html)は18検査のうち12が不当事項である。「新型コロナウイルス感染症に係るワクチン接種事業の実施状況等について」(https://www.jbaudit.go.jp/pr/kensa/result/5/pdf/050329_point.pdf)(https://report.jbaudit.go.jp/org/pdf/050329_zenbun.pdf)も課題が多いように見えるが、不当事項ではないらしい。R6.4.16中日「市川團十郎、厚労省の主張に「え?」 コロナワクチン廃棄額6653億円に疑問 「無駄とは考えていない…え?」」(https://www.chunichi.co.jp/article/885112)が報じられていたが、コロナワクチン事業の総括が必要と感じる。なお、大量廃棄はワクチンだけではない。R6.5.25朝日「「活用模索したが…」 国が買った新型コロナ飲み薬8割廃棄の可能性」(https://www.asahi.com/articles/ASS5T22QMS5TUTFL017M.html?iref=pc_apital_top)では「国はゾコーバを2022年11月に100万人分、さらに翌月に100万人分を購入した。このうち、使用するために医療機関に配分されたのは約23万人分(11.5%)にとどまる。ラゲブリオは購入が160万人分で、医療機関への配分は約82万人分(51.3%)。パキロビッドパックは購入が200万人分で、医療機関への配分と不備があった製品との入れ替え分で合わせて約25万人分(12.5%)」とあり、R6.6.24日経「国のコロナ薬、430万人分が未使用 期限切れなら廃棄へ」(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA068NV0W4A600C2000000/)では「未使用分の内訳は、ゾコーバは購入した200万人分中約177万人分、ラゲブリオは160万人分中約78万人分、パキロビッドは200万人分中約175万人分だった。現在の1人あたりの薬価をもとに単純計算すると、未使用分は全部で3000億円を超える。」とある。なお、「布製マスク配布事業の実施状況等について」(https://www.jbaudit.go.jp/report/new/summary02/pdf/fy02_tokutyou_03.pdf)(https://report.jbaudit.go.jp/org/r02/2020-r02-0565-0.htm)は「アベノマスク」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%99%E3%83%8E%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%AF)であるが、これも不当事項ではないらしい。R7.3.7参議院「政府の新型コロナウイルス感染症対策の検証に関する質問主意書」(https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/217/syup/s217053.pdf)のR7.3.18答弁書(https://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/217/toup/t217053.pdf)で、「新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議」(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/coronavirus_yushiki/index.html)のR4.6.15「新型コロナウイルス感染症へのこれまでの取組を踏まえた次の感染症危機に向けた中長期的な課題について」(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/coronavirus_yushiki/pdf/corona_kadai.pdf)、及び「新型インフルエンザ等対策推進会議」(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/taisakusuisin.html)のR5.12.19「新型インフルエンザ等対策政府行動計画の改定に向けた意見」(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/taisakusuisin/flu_2023/flu_iken.pdf)が、R3.2.1「新型インフルエンザ等対策特別措置法等の一部を改正する法律案に対する附帯決議」26に応えたものとされている。“水に流す”ばかりでは、将来同じことが繰り返されないとも限らない。
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