保健福祉の現場から

感じるままに

気になる変異ウイルス 国内に入っていないのか

2020年12月23日 | Weblog
12.25FNN「新型コロナ 英から帰国女性も新たに感染確認」(https://www.fnn.jp/articles/-/124313)。<以下引用>
<新型コロナウイルスの変異種の感染が拡大しているイギリスから帰国した都内の日本人男性の感染がきのう明らかになりましたが、東京都で新たに、イギリスから帰国した日本人女性1人の感染が確認されたことが分かりました。東京都によりますと、イギリス・ロンドンから今月14日に帰国した20代の日本人女性は、帰国時の検査では陰性だったものの、その後、発熱、咳、味覚障害があったため20日に医療機関を受診し、21日に感染が確認されたということです。女性は現在、宿泊療養中で、入院についても調整しているということです。イギリスで変異種が確認されて以降、イギリスからの帰国者で感染が確認されたのは、東京都では、きのうの30代男性に続き2例目です。>

12.24東京新聞「東京のコロナ感染者にイギリスからの帰国者 30代の日本人男性、変異種か確認へ」(https://www.tokyo-np.co.jp/article/76463?rct=main)。<以下引用>
<東京都は24日に確認した過去最多となる888人の新型コロナウイルス感染者のうち1人が、英国から帰国した30代の日本人男性だったことを明らかにした。英国では感染力が強い変異種が確認されていることから、都は国に情報提供を行った。今後男性が変異種に感染したかどうかを調査する見通しだ。都によると、男性は英国のロンドンに滞在した後、16日に帰国。21日に発症し、せきなどの症状があったため医療機関を受診し、陽性が判明した。いつ日本を出国したかや帰国後の行動などは確認中という。都の担当者は今後の見通しについて「英国から帰ってきた人が感染したので、国にも情報提供した。連携してどう対応するかを進めている。おそらく(変異種かどうかを確認する)対応になるのでは」と説明。「都の中で調査、分析まではできないのではないか。やるとしたら、国の協力を得てということになると思う」と見通しを語った。>

12.24NHK「香港 イギリスから戻った2人 変異した新型コロナに感染」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201224/k10012782791000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_046)。<以下引用>
<香港の衛生当局は今月、イギリスから香港に戻った市民2人が、イギリスで感染が拡大している、変異した新型コロナウイルスに感染していたと明らかにしました。2人はそれぞれ今月7日と13日にイギリスから航空機で香港に戻った10代の男性で、いずれも空港に到着した際に感染が確認され、医療施設で治療を受けたということです。2人のうち、1人は入院中ですが、もう1人はすでに回復し退院していて、濃厚接触者で感染した人はいないということです。>

12.23NHK「専門家会合 “全国的に感染拡大” “変異ウイルス監視強化を”」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201222/k10012778821000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_041)。<以下引用>
<新型コロナウイルスの対策について厚生労働省に助言する専門家の会合が開かれ、全国の感染状況について北海道以外では新たな感染者の明らかな減少が見られず、新たな地域での感染拡大も続き、全国的に感染が拡大していると分析しました。また、イギリスで感染が拡大している変異したウイルスについて感染力が強いという指摘があり、関係する国との往来や検査などについて、適切な対応を速やかに行うべきだと指摘しています。会合では、全国の感染状況について新たな感染者の数は増加が続き、過去最多の水準となっていて、先月以降の対策にもかかわらず、首都圏では東京を中心に増加が続き、関西圏と中部圏では、明らかな減少は見られないとしています。そして、「大都市圏から波及して新たな地域での感染拡大も続き、全国的に感染が拡大している」と分析しました。このため、重症者や死亡者の増加が続き、対応を続けている医療機関や保健所の職員がすでに相当に疲弊しているほか、予定された手術や救急の受け入れの制限や、入院調整が困難になるケースなど通常医療への影響も見られていて、医療体制が弱まる年末年始が迫る中で、各地で感染者への迅速な対応や通常の医療との両立が困難な状況が懸念されるとしています。そのうえで、東京での感染の継続や大都市圏での感染拡大が周辺や地方での感染にも影響しているため、大都市での感染を抑えなければ、地方での感染を抑えることも困難になると警告し、特に東京をはじめとした首都圏では、対策の強化が早急に求められるとしています。また、年末年始に向けて忘年会や新年会を避けるとともに、年末年始の買い物も混雑を避けるなどして静かに過ごすよう求めています。このほか、イギリスで感染が拡大している変異したウイルスについては「感染性が高いとの指摘があり、医療への負荷が危惧される」として、国内に持ち込まれることによる感染拡大を防ぐために、関係する国との往来のほか、検査やウイルスの監視体制について、適切な対応を速やかに行うべきだとしています。脇田隆字 座長は、「感染力が強いウイルスが国内に侵入してしまえば、さらに速いスピードで感染が拡大するおそれがある。現時点でも医療体制がひっ迫している状況で、そのような事態になることは避けなければならず、国内への侵入をなるべく阻止する対策を取るのと同時に、国内に侵入していないか、監視する必要がある」と話しています。国立感染症研究所 変異ウイルスの監視体制強化を推奨 イギリスで変異したウイルスの感染が拡大していることを受け、22日開かれた専門家の会合では国立感染症研究所から文書が示され、監視体制を強化することや必要に応じて、変異したウイルスが見つかっている国からの航空便の運航停止を検討することなどの対策を推奨するとしました。国立感染症研究所が示した文書では、変異したウイルスの情報がまとめられ、イギリスでの解析では、これまでのウイルスよりも最大で70%、感染しやすくなっている可能性があるとしています。症状への影響については、現時点で重症化しやすくなるというデータはないものの、変異したウイルスへの感染が確認された人の大部分が重症化の可能性が低い60歳未満のため評価には注意が必要だとしました。また、ワクチンの有効性への影響は現時点では不明だとしています。一方、日本の状況については感染しやすさに最も影響を与えると考えられる部分の遺伝子が変異したウイルスは見つかっていないとしましたが、これまでに国内で遺伝子解析ができているのは全体の1割程度に限られていることに注意が必要だと指摘しました。変異したウイルスが日本に持ち込まれるリスクについては、現在、イギリスからの外国人の入国は原則禁止となっている上に、日本人などの入国も空港での検査と14日間の自宅待機が行われていることからリスクは低いとしました。ただ、イギリス以外の国でも変異したウイルスが見つかっていることから、そこから持ち込まれるリスクは評価が難しいとしています。そのうえで、国立感染症研究所が推奨する日本の対応として、変異株の監視体制を強化し、特に過去2週間にイギリスに渡航歴ある感染者については検体を提出してもらい遺伝子を解析すること、イギリスからの入国者の健康観察を行い、必要に応じて指定した施設での停留や航空便の運航停止も検討すること、そしてイギリス以外で変異株が見つかっている地域についても同様の措置を検討することを挙げています。>

12.23東洋経済「コロナ変異種「重症率が同じ」でもヤバい理由 出現元のイギリスはクリスマスもロックダウン」(https://toyokeizai.net/articles/-/398626)。
12.25東洋経済「コロナ変異種「水際対策」すでに手遅れなワケ 英国が気付けたのは圧倒的ゲノム解析のおかげ」(https://toyokeizai.net/articles/-/399314)。

12.23日刊ゲンダイ「新型コロナ変異種すでに上陸か?英からの陽性入国者は増加」(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/283063)。
12.24日刊ゲンダイ「英国発変異種“米国経由”で日本上陸の危機…水際対策が甘い」(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/283109)。
12.24夕刊フジ「コロナ「変異ウイルス」世界に蔓延! 香港でも発見、英でさらに別種確認 すでに日本流入の可能性も」(http://www.zakzak.co.jp/soc/news/201224/for2012240004-n1.html)。

「新型コロナウイルス感染症」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html)(https://corona.go.jp/)(https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov.html)(https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019)について、わが国では、「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00093.html)のリスク評価と、新型インフルエンザ等対策有識者会議(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/yusikisyakaigi.html)の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」のリスク管理が行われている。12.22新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード資料2-2(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000709114.pdf)p1「全国の実効再生産数」の1を超えている地域では要警戒である。1を下回っていても大規模クラスターの発生が気になる。12.22「英国における新規変異株(VUI-202012/01)の検出について (第1報)」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000709120.pdf)が警戒されているが、「国内で遺伝子解析ができているのは全体の1割程度に限られている」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201222/k10012778821000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_041)とされるなかで、本当に国内には入っていないのであろうか。最近、「非常に感染力が強いと思われるケース」はみられていないであろうか。「空港検疫事例」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00086.html)では、ほぼ連日「無症状病原体保有者」が報告されていることにも注意が必要であろう。11.9新型コロナウイルス感染症対策分科会「緊急提言 最近の感染状況を踏まえた、より一層の対策強化について」(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/bunkakai/seifu_teigen_14.pdf)p4「感染対策検証のための遺伝子解析の推進」とあり、パンデミック下において、遺伝子解析には国際連携が必要と感じる。11.11「新型コロナウイルス感染症における積極的疫学調査について(要請)」(https://www.mhlw.go.jp/content/000694560.pdf)で「行政検査を委託している民間検査機関に保管されている遺伝子検査でSARS-CoV-2 陽性(Ct値が30より大きい及びCt値のない場合は除外)と判定された精製RNAの残余液(20μl 程度)を6の照会・送付先へ提出ください。」「対象者から改めて検体を採取する必要はなく、検査後の残りRNA 一部を提出ください。」とあるが、抗原検査陽性者や自費検査陽性者に対する行政検査としてのPCR検査が必要で、遺伝子解析にも積極的につなげるべきであろう。12.22新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード資料4(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000709123.pdf)p2「国内の厳しい感染状況の中で、英国等で見られる変異株の流入による感染拡大を防ぐことが必要である。このため、関係国との往来の在り方や検査・モニタリングの在り方について、適切な対応を速やかに行うべきである。」とある。12.23「英国に滞在歴がある入国者の方々の健康フォローアップ及びSARS-CoV-2陽性と判定された方の情報及び検体送付の徹底について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000710382.pdf)では「本邦入国前14日以内に英国に滞在歴がある入国者の方々の健康フォローアップ並びにSARS-CoV-2 陽性と判定された方の情報及びウイルスゲノムを確認するための検体の提供の徹底をお願い申し上げます。」とあるが、遺伝子解析の徹底は英国滞在歴者に限定されてはいけないであろう。12.21時事「イタリアでもコロナ変異種 強い感染力、欧州警戒」(https://www.jiji.com/jc/article?k=2020122100123&g=int&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit)、12.25AFP「ドイツでも変異種の感染確認 国内初、英国から入国の女性」(https://www.afpbb.com/articles/-/3323247?cx_part=top_topstory&cx_position=2)が出ていた。
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