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保健福祉の現場から

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がん予防

2025年04月21日 | Weblog
厚労省「がん予防」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000059490_00004.html)の「発がんに大きく寄与するウイルスや細菌としては、子宮頸がんと関連するヒトパピローマウイルス(HPV)、肝がんと関連する肝炎ウイルス、成人T細胞白血病(ATL)と関連するヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)、胃がんと関連するヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)等があります。」に目がとまった。R5.8.2国立がん研究センター「日本人における予防可能ながんによる経済的負担は1兆円超え(推計)適切ながん対策により、経済的負担の軽減が期待される」(https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2023/0802/index.html)の「5つの予防可能なリスク要因別(能動喫煙、飲酒、感染、過体重、運動不足)の経済的負担は、「感染」による経済的負担が最も高く約4,788億円で、がん種別にみるとヘリコバクター・ピロリ菌による胃がんが約2,110億円、ヒトパピローマウイルスによる子宮頸がんが約640億円と推計」とあり、「ヘリコバクター・ピロリ菌による胃がん」の方が「ヒトパピローマウイルスによる子宮頸がん」よりも経済的負担軽減がはるかに大きいことは認識したい。そういえば、R6.10.2Web医事新報「【識者の眼】「ついに胃がんの罹患者数の減少がみられた」浅香正博」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=25174)が出ているが、平成25年からの「ヘリコバクター・ピロリ感染の診断・治療の保険適用拡大」(http://www.hospital.or.jp/pdf/14_20130221_01.pdf)は、内視鏡による胃がん検診とセットで推進すべきであろう。R6.2.14「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001210356.pdf)p3「検診の実施に当たっては、対象者に対してがん検診の利益・不利益の説明を行うこと。」、p5「胃がん検診については、当分の間、胃部エックス線検査を年1回実施しても差し支えない。」、p8「胃がん検診の検診項目は、問診に加え、胃部エックス線検査又は胃内視鏡検査のいずれかとする。」とあり、あくまでバリウム検査は“当分の間”である。胃内視鏡検査では早期の食道がんが発見されることが少なくないが、例えば、「地域保健・健康増進事業報告」(https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/32-19.html)で評価されても良いように感じる。なお、内視鏡検査の受入れ枠拡充には、例えば、広域的な検査機関の確保や検診期間の延長なども有効かもしれない。最近、午後の胃内視鏡検査(https://www.uchida-naishikyo.com/evening/)を実施する施設が増えているようである。
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