保健福祉の現場から

感じるままに

ソトロビマブ

2021年09月06日 | Weblog
R3.9.6NHK「新たな治療薬「ソトロビマブ」英製薬会社 厚労省に承認申請」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210906/k10013247231000.html)。<以下引用>
<イギリスの製薬大手、グラクソ・スミスクラインは、抗体を使った新型コロナウイルスの新たな治療薬について、厚生労働省に承認を求める申請を行ったと発表しました。会社の日本法人によりますと承認申請したのは「ソトロビマブ」と呼ばれる医薬品です。「ソトロビマブ」は新型コロナウイルスの働きを抑える「中和抗体」を点滴で投与するもので、対象となるのは酸素の投与が必要ない軽症または中等症で、重症化のリスクがある患者です。海外で行われた治験では、入院や死亡のリスクを79%減らす効果が確認されたということで、また、細胞を使った実験ではデルタ株などの変異ウイルスに対しても効果がみられたということです。アメリカでは、ことし5月に緊急使用の許可が出ているということで、会社では、今回の申請について審査の手続きを大幅に簡略化する「特例承認」の適用を希望しているということです。新型コロナウイルスに対する抗体を使った治療薬としては、国内ではこれまでに2種類の抗体を同時に投与する「抗体カクテル療法」が承認されています。申請についてグラクソ・スミスクラインの日本法人は「新たな変異株の出現や感染者の増加など、パンデミックが長期化する中、新たな治療の選択肢として、ソトロビマブを1日も早く日本に届けられるよう全力で取り組んでいく」とコメントしています。>

R3.9.6NHK「「入院待機ステーション」東京 北区の病院に開設 運用開始」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210906/k10013246831000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_021)。<以下引用>
<新型コロナウイルスに感染して入院を待たざるをえなくなった患者を、一時的に受け入れる「入院待機ステーション」が都内の病院に開設され、6日から運用が始まりました。6日運用が始まったのは、東京 北区の「東京北医療センター」に設けられた「入院待機ステーション」です。東京都からの依頼を受けて開設したもので、都内では3か所目となります。この病院では、新型コロナの専用病床を40床確保し、主に中等症の患者を受け入れていますが、「入院待機ステーション」の開設にあたっては会議室として使っていた部屋を転用しました。部屋にはベッドのほか医療用の酸素ボンベ、臨時で用意したナースコール、それに急変時に備えた薬剤なども準備されていて、最大10人の患者を受け入れられるということです。この病院では、翌日には医療機関に入院できる見込みの患者を一時的に受け入れることを想定していて、看護師2人が常駐して24時間体制で患者の状態を確認するほか、医師が部屋を訪れて診察し、酸素の投与や点滴、投薬のほか、場合によっては抗体カクテル療法も適用することにしています。東京北医療センターの宮崎国久医師は「入院できる病床を増やすことができればいいのだが、マンパワーを考えると難しい。酸素濃縮器や心電図モニターの確保に苦慮したが、なんとか整った。自宅療養で亡くなってしまう人も相次いでいるので、1泊だけでも医療行為が受けられる場所を作って、亡くなる方を減らしたい」と話しています。>

R3.9.7NHK「神奈川県黒岩知事 コロナの病床確保 病院に目安示して要請」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210907/k10013247261000.html)。<以下引用>
<新型コロナウイルスの感染拡大で医療体制が危機的な状況となる中、神奈川県の黒岩知事は、県内のおよそ300の病院に対し、目安となる数字を示したうえ、新型コロナ向けの病床を確保するよう要請したことを明らかにしました。神奈川県では6日、新たに971人の感染が発表され、一日の新規感染者数は41日ぶりに1000人を下回りましたが、病床の利用率は80%前後と危機的な状況が続いています。こうした中、神奈川県の黒岩知事は6日の会見で、県内のおよそ300の病院に対して、今月1日、新型コロナに対応する病床の確保を改めて要請したことを明らかにしました。県によりますと、新型コロナに対応する病床の割合を、公立病院では8.8%、私立病院では6.8%以上とするよう、具体的な目安を示して要請したということです。また、病床の確保が難しい病院については、入院先が見つからない患者が待機する「緊急酸素投与センター」に、医師や看護師を派遣するよう要請したということです。黒岩知事は、今月12日までが期限となっている緊急事態宣言について「現在の感染状況を考えると、解除できるとは到底思えない」と述べたうえで「病床は依然、危機的な状況にあり、医療体制の拡充に総力戦で対応する必要がある」と話していました。>

R3.9.6グラクソ・スミスクライン「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する治療薬としてモノクローナル抗体ソトロビマブの製造販売承認を申請」(https://jp.gsk.com/jp/media/press-releases/2021/20210906_sotrovimab/)が出ている。酸素の投与が必要ない軽症・中等症に対する治療薬は歓迎されるであろう。R3.8.30テレ朝「「抗体カクテル」外来投与 昭和大病院が受け入れへ」(https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000227171.html)が出ていたが、「専門外来での点滴治療」+「宿泊療養」も十分あり得るように感じる。そういえば、R3.9.1FNN「新型コロナ感染第5波で「ひっ迫する医療現場」…独自で病床数を増やした病院も」(https://www.fnn.jp/articles/-/233051)では「いい薬が次々と出てきているが、いずれも点滴。カクテル療法もベクルリー(レムデシベル)も。点滴を刺しに行くという処置が必要で、大部分が肺炎を合併しているので、ほとんど全例にそういう治療が必要なので、処置自体が結構大変」とある。R3.9.3「軽症患者等を対象とした新型コロナウイルス感染症治療薬の治験について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000827879.pdf)(https://www.mhlw.go.jp/content/000827880.pdf)で軽症者に対する外来での治験が案内されているが、R3.7.1読売新聞「コロナ患者に「イベルメクチン」治験開始へ…ノーベル賞の大村氏が開発貢献」(https://www.yomiuri.co.jp/medical/20210701-OYT1T50207/)の「イベルメクチン(ストロメクトール®)」(http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se64/se6429008.html)、R3.8.19日刊ゲンダイ「塩野義製薬が年内の“早期承認”目指す「飲むタイプのコロナ治療薬」は米ファイザーに先行するか」(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/293514)の「3CLプロテアーゼ阻害薬」(https://www.shionogi.com/jp/ja/news/2021/07/210726.html)はないのであろうか。また、「ファビピラビル(アビガン®)」(https://brand.fujifilm.com/covid19/jp/avigan.html)について、R3.4.27厚労省「新型コロナウイルス感染症に対するアビガン(一般名:ファビピラビル)に係る観察研究の概要及び同研究に使用するための医薬品の提供について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000773801.pdf)p2「自宅療養及び療養施設での投薬はできない」は変わらないのであろうか。それにしても、R3.8.31「新型コロナウイルス感染症COVID-19診療の手引き 第5.3版」(https://www.mhlw.go.jp/content/000829136.pdf)p35「図4-1 重症度別マネジメント」は的確に行われているであろうか。R3.8.26「新型コロナウイルス感染症における中和抗体薬「カシリビマブ及びイムデビマブ」の医療機関への配分について(質疑応答集の修正・追加)」(https://www.mhlw.go.jp/content/000823678.pdf)p10~11「医療機関による外来での投与、宿泊療養施設・入院待機施設(臨時の医療施設等)での投与 保健所の介入によらず当該施設で必要な対応を完結できるよう、事前に役割分担及び責任の所在を明確化すること」はポイントで、p3 「重症化リスク因子」を有する方(50歳以上、肥満、糖尿病、高血圧、脂質異常、妊娠後期、COPD、慢性腎臓病、喫煙等)への投与の機会を逸してはならない。「(重症化リスクがあっても)自宅療養で悪化するまで健康観察 ⇒入院治療」では厳しいであろう。
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