保健福祉の現場から

感じるままに

医師臨床研修

2009年06月17日 | Weblog
先日、他県で医療(福祉)連携と保健所活動について話す機会があったが、研修医の方が熱心に質問していたのが印象に残る。おそらく新鮮だったのかもしれない。医学部の公衆衛生の講義の中で、医療福祉分野の保健所の役割について、どれほど具体的に教えられているであろうか。さて、医師臨床研修の省令改正(http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/rinsyo/keii/030818/030818a.html)によって、「地域保健」研修は、平成22年度に研修を始める医師の2年目である平成23年度からは必修ではなくなる。一応、到達目標(http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/rinsyo/keii/030818/030818b.html)では、「(7)地域保健 地域保健を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、保健所、介護老人保健施設、社会福祉施設、赤十字社血液センター、各種検診・健診の実施施設等の地域保健の現場において、1)保健所の役割(地域保健・健康増進への理解を含む。)について理解し、実践する。2)社会福祉施設等の役割について理解し、実践する。」とされているが、Q&A(http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/rinsyo/qa/kaisei0511.html)では、「保健所や介護老人保健施設などの地域保健の現場における研修は、到達目標に掲載されており、引き続き行うことが望ましいと考えていますが、必修項目については特段の定めを設けていません。」「地域医療として1か月以上研修を行うことが必要であり、保健所や福祉施設等での研修を行う場合には、地域医療の研修とは別の時期に行うことが必要です。」とされている。必修でなくなった「地域保健」であるが、2010年版のガイド(http://guide.pmet.jp/web2010/php/hosp_list.php)では、研修プログラムの中に組み込まれているところも少なくない。これは注目したい。なお、地域保健研修は、平成21年度から研修を始めた医師の2年目である22年度まで必修で行われる。必修でなくなる研修について、実施サイドのモチベーションはどうであろうか。現在、全くの部外者ではあるが、その昔、「「地域保健・医療」保健所研修ノート」(http://www.phcd.jp/ishikenshu/H19_hokenjo_kensyu_note.pdf)改訂版に若干関わった者として、少々気になるところである。「平成21年度医師臨床研修マッチング スケジュール」(http://www.jrmp.jp/yotei.htm)では、いよいよ7月2日(木)から参加登録開始である。
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