保健福祉の現場から

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新型インフルエンザ ニュース他

2009年05月09日 | Weblog
「新型インフル国内感染、政府が拡大想定した体制作り」(http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090509-OYT1T00777.htm)。

いよいよ国内で確定例である。しかも一度に3名である。

「国内初の新型インフル感染確認 成田帰国の大阪の3人」(http://www.asahi.com/national/update/0509/TKY200905090003.html)。<以下引用>
<厚生労働省は9日未明、成田空港の検疫で、米デトロイト発の便で成田空港に帰国した大阪府内の日本人男性3人が、新型の豚インフルエンザに感染していることが確認された、と発表した。国立感染症研究所でウイルスの遺伝子検査をした結果、新型インフルの陽性反応が出た。国内で感染者が確認されたのは初めて。同日午前8時半から舛添厚生労働相が記者会見して発表する。空港での検疫で見つけたことから、国は「ただちに国内の感染拡大につながる可能性は低い」として、渡航制限や、外出の自粛、学校の臨時休校といった新たな段階の国内対策に、すぐには移行しない考えだ。厚労省や大阪府教委によると、感染が確認されたのは、同じ府立高校の40代の教員1人と10代の生徒2人の計3人。4月24日から5月7日までカナダのオークビルに滞在し、米デトロイトを経由して8日午後4時半過ぎに着いた。機内で近くに座っていて、「濃厚接触」の可能性がある乗客、乗員約50人は空港周辺の施設に足止めされている。成田に到着した際、教員は発熱やせき、関節痛などの症状があった。生徒2人は鼻水とせきがあったが、熱はなかった。3人とも、空港検疫での簡易検査ではA型のインフルエンザと診断された。さらに空港内でウイルスの遺伝子検査を実施したところ、A型だが、通常の季節性インフルエンザのAソ連型、A香港型のいずれも否定され、さらにウイルスの表面にあるたんぱく質が、新型でA型の豚ウイルスと同タイプだった。3人は空港近くの病院に入院している。>

これからも検疫段階での確定例は出てくるであろう。但し、①潜伏期間、②症状が比較的軽い、③簡易キットの感度等から、検疫をすり抜けることはやむを得ないであろう。簡易キット陰性でも採取検体からインフルエンザウイルスが検出されることはそれほどまれではない。今後のポイントは渡航歴なしでの確定例が出てくるかどうか、かもしれない。ところで、厚生労働省による「新型インフルエンザが蔓延している国又は地域」(http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/090505-01.html)が5日14時以降、更新されていないのが気になる。昨日のWHOの報告では、Spain (88), the United Kingdom (34), France (12), Germany (11)などとなっている(http://www.who.int/csr/don/2009_05_08a/en/index.html)。なぜ3カ国に限定されているのであろうか。とにかく、米国(http://www.cdc.gov/h1n1flu/)を含めて、世界の動向(http://www.internationalsos.com/pandemicpreparedness/)から目が離せない。

「WHO「水際」に疑問 潜伏患者見逃す恐れ」(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090509-00000016-mai-soci)。<以下引用>
<世界保健機関(WHO)のブリアン・インフルエンザ対策部長代理は8日、「(新型インフルエンザの)感染が広がっても、軽症患者ばかりが確認されるようなら、対策を現実に合わせていかなければならない」と述べた。メキシコ以外でほとんど死者が出ていないことなどから、過剰反応しないよう各国に求めたとみられる。同氏はまた、「ウイルスの早期封じ込め」は特定の小集落で発生した場合のシナリオで、ウイルスが各国に広がった現状は想定外と指摘。空港での検疫強化による「水際作戦」では、症状が表れる前の潜伏期の感染者を見逃す恐れがあるうえ、「長期にわたって体制を維持するのは難しい」との見解を示した。>

「「停留」くぐり抜け乗客が最大11人存在、特別な注意呼びかけ」(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090509-00000561-san-soci)。

「WHO「軽度」判断→水際作戦見直しへ…厚労省」(http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090425-436828/news/20090508-OYT1T00937.htm)。

「研修施設に缶詰め・自宅待機…新型インフルで続く神経戦」(http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090509-OYT1T00018.htm?from=main3)。

「国内初感染者の飛行機に同乗していた県内在住者は19人」(http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/kanagawa/090509/kng0905091532003-n1.htm)。
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