友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

一郎氏の記者会見

2009年03月25日 21時49分43秒 | Weblog
 イチロー選手は最高の場面で最高の働きをして見せてくれたけれど、民主党の小沢一郎党首の記者会見は「居直り」としか思えなかった。これで民主党の躍進はなくなったと思う。自民党はカネにまみれているけれど、やっぱり民主党もそうだったのかと多くの国民が思ったであろう。政治家には汚いカネが付きまとっていると思い込んでいる国民は多いだろう。「自分たちは市民派だからそんなことはない」と潔白を主張しても疑いの心を一掃することは困難だ。

 小沢さんは「法に基づいて、きちんとやっているので何の問題もない」と言うけれど、自民党の二階さんも同じことを言っている。わざわざ法を犯すような行為を誰もしない。「政治団体からの寄付は認められているので、正確に記載したのだから間違ってはいない」と言うが、その政治団体がどのような団体かについては「知らない」とは、誰が見たっておかしなことだ。公設秘書は、その政治団体が建設会社であることを認めたと報道している。便宜を図らなければ贈収賄にならないと思っているのだろうか。

 小沢さんは自民党政治に見切りをつけて飛び出したと言い、本当の議会制民主主義を確立することが自分の夢だと語っていた。議員とカネの問題を解決せずに、制度をどんなになぶってみても「本当の議会制民主主義」を実現することはできないだろう。「本当の議会制民主主義」とは何かが議論されない限り同じことだと思う。小沢さんの政治手法は自民党と全く変わらないし、資金集めの手法も全く同じだ。これでは民主党に新しいイメージを求めよと言っても無理だろう。

 旗の色が変わっていても、そこにいる政治家が同じ体質ならば、何も変わらないことくらいは国民だってわかる。だから馬鹿にするなとソッポをむくことになるが、政治そのものに「あきらめ」感が充満していくことが怖い気がする。ヒットラーの独裁も日本の東條内閣も国会の承認を得て成立しているし、むしろ国民が期待を寄せていた。挙国一致はヒットラーや東條を頭とする国民の声であった。人は集団に身を置くことで自己の安全を保とうとする性質がある。

 イチロー選手がポロリと言っていたけれど、決勝戦の10回ツーアウト2・3塁のあの場面で打てて本当によかった。もしあれがヒットでなかったなら、マスコミはイチローに非難を集中させたであろう。注目される事件やイベントには「神への捧げ物」を人は欲しがる。人は自分のささやかな幸せだけでは満足できなくて、もっと大きなものを欲しがるけれど、そのためには韓国チームのような「神への捧げ物」を必要とするようだ。だから、幸せの反対側にあるものに感謝しなくてはならない。

 それにしてもあの「サムライJapan」というネーミングはいやだな。侍は官職を護衛するとともに軍人でもあったわけだから、いわば殺し役だ。武士道などと言うけれど軍人としての心構えではないか。スポーツマンは体力とか気力とか戦術とかあるいはチームワークで戦うけれど、そこには勝敗は在っても殺しはない。フェアで戦うことを一番大事にしているはずだから、サムライはよいネーミングとは思えない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« WBCで日本チーム2連覇 | トップ | 寒さが振り返す »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事