友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

WBCで日本チーム2連覇

2009年03月24日 19時07分26秒 | Weblog
 第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本チームは2連覇を達成した。今日はおたすけの理事会の日だが、会議が1時間ほど経ったところで落ち着かない人がいて、早めに終了することになった。私はひとりでテレビ観戦をしていたが、息詰まる展開にどっと疲れてしまった。

 野球通の友人は「日本が勝つから」と言い切っていたが、私はイチローが打てないことが心配だった。「そりゃー、あれだけ警戒されてはさすがのイチローも打てませんよ」と野球通は言うけれど、警戒された投球なのかがよくわからなかった。けれど今日は、初打席からヒットが出ていたから、なんとなくやってくれそうな気持ちを抱くことができた。

 さすがに決勝戦にふさわしい試合だった。韓国チームは一発のある強力打線で、誰が打席に立ってもホームランを打ちそうな雰囲気がある。日本チームはどこからでも確実に打ち返す、堅実だが地味な打線だ。投手力では日本が優れているが、日本チームも打線がつながりがなければ点に結びつかない。これまで、肝心なところでイチローが打てなかったので、名前ばかりが先行していると思っていたが、今日は「さすが、イチロー」だった。

 日本チームには、このまちと隣りまちから2名の選手が出ている。合併話が実現していたなら、市から2人の選手が生まれたと話題になっても不思議ではなかった。イチロー選手と稲葉篤紀選手である。小・中学校は違ったけれど、少年野球で活躍していた2人だった。2人は同じバッティングセンターに通っていたという。中学でイチローを教えたことのある友人に聞くと、イチローはちょっと変わった生徒だったようだ。

 稲葉はこのまちの出身だから後援会もあったが、ヤクルトから放出された際に彼の方から後援会を解散したいと申し出があった。その最後のパーティーで少し話したことがあったけれど、驕りのない普通の人という印象だった。日本ハムそしてWBCと、ここぞという時に活躍できる芯の強い選手となり、ただ同じまちというだけでうれしくなってしまう。コンプレックスはエネルギーとなると言うが、エネルギーに変えられる人は大きな仕事ができる。

 孫娘が中学2年の終了式を終えて帰ってきた。「どうだった?」と聞くと、「ウン、上がった」と淡々と答える。4が5に2つも変わったのだからもっと喜ぶのかと思っていたが、「頑張ったのだから当たり前」といった雰囲気だ。「日本チームも勝ったから、次はあなたの番?」と茶化すと、「まあね」と素っ気ない。「日本だけなの?こんなに子どもに勉強させるの」と言うから、「いやそんなことはないよ。韓国や中国もかなり子どもに勉強させるみたいだよ」と答える。

 「勉強することは子どもの義務ではなくて権利なんだよ」と言うと、「権利?」と聞くから、「そうさ、昔は子どもだって働かされていた。それでは人間としてよくないのではないか。子どもたちが勉強する権利を大人は保障しなくてはならないと決めたんだ。それでもまだ、世界中には勉強させてもらえない子どもがたくさんいる。あなたはどっちがいい?」。孫娘は黙ってうなずいていた。

 イチローや稲葉のようにならなくてもいいが、あのガッツは学んでもいいと思う。
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