友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

働き終えた人は人生を楽しむべきだ

2010年12月28日 22時07分00秒 | Weblog
 今年も残り3日となった。年賀状は早めに書き終えてすでに投函も終わっている。こんなに早くできたことは今まで一度もない。喪中ハガキをいただいたのに、すでに投函してしまっていたので、お詫びの電話をしなくてはならないなと思っているほどだ。こんな年の瀬の押し迫った日に、健康診断を受けるために出かけた。採血をしてくれた看護師のおばさんに「今日で最後ですか?」とたずねたら、「本当に今朝は寒かったですね」と返事をされ、「ええ、寒かったですね」と答えてしまった。それからしばらくしたら、その女性が「今日で仕事納めかと言うことですか?」と聞いてくれたので、「ええ、役所関係はみんな今日が最後なので」と言う。ふたりの間ではちょっとギクシャクしたけれど、周囲から見れば何事もなかったと思う。

 問診はとても親切な若い医師だった。「お酒は毎日飲まれているようですが」と言うので、(私の前がカミさんだった)「うちの奥さんは正直に答えていると思いますが」と念のために聞いてみた。「ええ、毎日ふたりでワインなら1本ほどと言ってみえます」と医師は言う。「そのとおりです。食事の前に必ず今日は何を飲む?と聞くんです」と私も正直に答える。医師は笑って「毎日飲むのはやめて、せめて1週間に1日くらい休肝日を設けた方がいいですね。できれば1日おきにするとか」と言う。「はい、先生から言ってやってください」。「ええ、奥さんにはそう言っておきましたよ」。「ありがとうございます」。そんなやり取りが続いた。

 その後、医師が「お酒を飲めば血圧も上がりますよ」と言うので、「いいえ、お酒を飲むと血圧は下がります。お酒を飲んだ後、お風呂に入ればもっと血圧は下がりますけど」と私が言うと、「一時的にはそうですけど‥」と医師は言う。そうか、きっとこの医師はお酒を飲まないんだなと思った。もし、飲むとしても付き合いで飲むことはあっても晩酌の習慣はないのだ。それはそうだろう。私も働き盛りの時は晩酌をすることはなく、付き合い酒がほとんどだった。議員をしていた時も、何かあってはと思って、土曜日とか日曜日以外は飲むことはあまりなかった。毎晩、飲むようになったのは、カミさんとふたりだけの生活になってからだと思う。

 若い人なら先があるから、酒に溺れることがあってはならないだろう。今の私たちにはこれから先に何かやらなくてはならないというものがない。医師には何も言わなかったし、言うべきことではないけれど、お酒が美味しいなら飲んだ方がいい。医師に言われるようにお酒を飲む制限をして、長生きする意味が見当たらない。むしろ、美味しいものを食べ、美味しいお酒を飲み、できるだけ子どもたちの世話にならないうちに「オサラバ」しなくてはと私は思っている。暴飲暴食をしているわけではなく、節度のあるお酒で一時を楽しんでいるし、食べるものも普通のものでしかない。

 働き終えた人間は最後に人生を味わい楽しむ方がいいと私は思っている。働き終えたとは年齢のことで、やり甲斐のことではない。まだまだ、夢を追える人は大いに追うべきだ。私にはこれから先にやるべきことがないというだけのことだ。

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